Just a Little Bit of… の日記
バックナンバ 2004年4月


『アップルシード』ネタバレ感想4月17日 (DVDよ迅速に出てくれ 高槻は遠いぞぅ)
『イノセンス』ネタバレ感想第1回 3月6日 第2回 3月9日 第3回 3月23日 第4回 4月16日

2004年4月30日(金) 5月1日(土) 16:00 +0900

◇ 休日の谷間。

 今日は休日の谷間でした。お休みにしている大学もあるそうですし、たとえ講義があったとしても休んでしまおうかなとわたしなんかは考えるんじゃないかと思うんですが、現在の龍大生は真面目な方が多いらしく大宮も深草も非常に混んでました。学生なら昼間あそびにいけよ! と説きたくなるくらいでした。いや冗談ですよ。学生の本分は研究なのであります。

 深草では、先生のサイトに一部著しく間違えてアップしてしまったファイルがあったのでそれを修正しました。たぶんうまくいきました。キャンパスの正面入り口には降誕会(親鸞さんの誕生日を祝う会)の横断幕が出てました。8ドットくらいでいろいろな文字を書いてありました。すこし判別しにくかったけど仕事はなかなか丁寧である、という第一印象です。生協で電源の延長コードと分岐ソケット?を買いました。ヘッドフォンステレオ用の延長コードも欲しかったけれど、そちらは1mで700円くらいしてました。対し3mの電源コードは210円、ソケットは105円。よく似た材質であってもモノの値段は重量や質量で決まるわけではないんですね。

 それにしても今日は昼間すごく暖かかったです。

 クレープも、とんかつも、美味しかったです。

 んではでは。

2004年4月29日(木) 5月1日(土) 15:00 +0900

◇ 休日。

 ぼくは「昭和の日」より「みどりの日」の呼び方の方が好きです。新緑が勢いを増す頃でもあるし、ナイスネーミングだなあと思っています。

 京都ってそういえば街そのものが巨大な見せ物ですものね。バスで壬生寺の近所を通っただけで人の多さに唖然としました。京都観光のオフシーズンって一体いつなんだろう?

 自転車を買いました。ダイナモが前輪の車軸の中についてるようです。センサー付きで暗くなると勝手に灯きます。スピードを緩めてもそんなに光は弱くならず、完全に停止するまではかなり明るい。 ‥‥実家で父母が乗ってるやつの電気もコレなのかもしれない。ハンドルは、おじさんが「これはすごく乗りやすいよ」と言っていたほどは今のところ乗りやすく感じていません。たぶん「慣れ」の問題だと思います。

 佐々木敏氏の新刊が出てました。とりあえず買いました。表紙はすこしサイバーっぽくて綺麗です。攻殻やマトリックスのオープニングに少し似ていないこともないです。桶狭間には今回も参加できなかった‥‥。

 日曜日が定休の飲み屋さんに行ったら日曜日じゃないのにお休みでした。休日は臨時休業なのかな。すごく楽しみにしていたのに。寂しかったです。

 帰ってTVのニュースを見てたら国会議員の国民年金未納の話がナウシカマンガ版の粘菌なみに広がりを見せていてびっくりしました。きっと議員さんって食ったり食われたり、広がってパラシュートのように落ちたりなので、そのへんも似てると思うです。

 クラナドは、たぶんどこかで歌入りの曲がかかるんではなかろうかと思うんですが、まだ聞けてません。

2004年4月28日(水) 4月29日(木) 17:30 +0900

◇ ふまれた。

 今日は宗学院の本典講義の初日でした。宗学院そのものは先週から始まってますが午前中の講義は前回休講だったんです。先週の開講式直後にさらりとあった講義概要解説によると、昨年度で本典も一通り読んだことになるので(7、8年かかったそうです)また最初の概説から始めてちくちく読んでいこうと思ってます、とのことでした。向学心に燃えたわたしは、今日は晴れていたし、自転車に乗って快適にいつもの道を行ったわけです。そしていつものような注意を今日に限って怠ったわけです。

 結果として、自転車の前輪のあたりを乗用車にみゅりみゅりと踏まれました。「ぶつけられた」「はねられた」ではなく文字通り「ふまれた」としか言いようがない。

 事故の最中、「あれあれまたかー (>_<。)」と情けなくなりました。去年も同じ場所で同じような事故にあった記憶がある。かこにっきによると去年の7月20日です。前回とまったく一緒の場所。前回とまったく一緒のぶつけられ方。ただ、去年はわたしがもう少し前に出ていたのでヒザが打撲してイってしまったけど今回は前輪がくんにゃりいっただけだったので警察は呼ばずに事故じゃなく示談?にして自転車代をもらいました。

 本当にまったくの無傷です。着るものもどこもいたんでない。ただ、すごく気に入って乗っていた自転車があっちにいってしまった。もう二度と再びあの道のあのサイドをあの向きでは二度と通らないでおこうと思ってます。わたしの言い分としては「あの壁が本格的にいけないんだと思う。」に尽きます。

 そんなわけで本典の講義は半分も聞けませんでした。事故現場から2キロくらいてくてく歩いたのも悪かったんでしょうなあ。でもなんかすごくストレス(怒りよりげんなりの方)たまってたので、歩くべきだったと思う。

 午後は講録の発表担当班だったので前に出て発表していろんな意見や指摘を受けて、光融録の一部分の読みを確定させるべく頑張りました。 ‥‥すごくハードだったので何をやったのかあんまり覚えてません。でもノートはとったので問題ありません。

 バイトが終わって近所のスーパの自転車屋さんに行ったら、他のコーナの営業は11:00までだけど自転車コーナは9:30までです、とのことでした。 ‥‥木曜日以降に買います。

 今後はあんまり物体的にも精神的にもぶつけられずに・ぶつからずに、一生を過ごしたいと思っております。そんな感じの水曜日でした。なお朝方にはCLANNADが届きました。

2004年4月27日(火) 4月28日(水) 3:10 +0900

◇ 引用。

 ちゃりんこで帰ってきました。

 書物を引用するときは書名を正確に記して欲しいものです。また、地の文と引用文との境界をわかりやすくするためにカギカッコも書いて欲しいと思います。

 などと過去の人に言っても詮無いのでした。せめて自分は気をつけようと思う。しかし一年後の自分でさえ危ういのに300年も経ったらわたしの書いたモノなどますます誰も読まないんじゃなかろうかと思う。

 『録』としか記されていない書物がどの『録』なのかを確定させようとして図書館でずっと調べていた方から、『章』としか記されていない書物がどの『章』であるのかを突き止めたむね連絡をもらいました。大感謝です。わーい! と言って楽ちんにコピーしようと思ったんですが、「和綴本は傷むのでコピー機での複写はしないでくださいね」とのことでした。高感度カメラが要ります。

 最初から最後まで同じ筆致で書き連ねられた緻密な文字を見るにつけ、昔の人は集中力がものすごかったんだなあと思う。


◇ キャシャーン。

 久しぶりに会った先輩が「いしだくんコレ知ってる?」と言って『宗教改革の真実』を見せてくれました。知ってます持ってます読んでますの三拍子が揃っておりました(先日日記にも書きました)。その後その話題ではあんまり盛り上がらなかったので二人ともまだ読了してないみたいです。

 その先輩によるとキャシャーンは監督とか唐沢くんとか、そういう世代のモノなんだそうです。ファーストガンダムと同じかもう少し上の世代ってことかな。

 たしかにその世代より少しだけ若いわたしキャシャーン記憶は非常に曖昧で、ハリケンポリマーとごっちゃになってるみたいです。具体的なストーリーや登場人物の名前などまったく覚えていません(たぶん白い方がキャシャーンなのだろうな)。なんかコドモにはよくわからないすごく悲しそうな事件が起こっていたような気がするのは両方に共通だったような気がするけれど、でもすごく自信がありません。記憶が曖昧と言えば(と言ってすごく強引に話題を変える)、『攻殻機動隊』の素子は一度もまばたきをしないんだそうです。何度も見たのに『ユリイカ』のイノセンス特集を読むまで知らなかった。

 プリンタのインクカートリッジをひさびさに換装しました。同じカタチなのに番号が違っていて変だなと思ったらインクの量が半減してました。そうか、たしかに安くなったような気がしてた。

 うまく書けないしもう寝ます。ではでは。

2004年4月26日(月) 4月26日(月) 21:10 +0900

◇ 添付ファイルが。

 添付ファイルが開けたり開けなかったりです。文書ファイルが壊れて届くときは圧縮して送ってもらえばたいていうまくいくという経験則があったので試してもらいましたがそれでも駄目でした。どうしたんだろう。同送の別の方は問題なく届いてるみたいなので、そっちの方から見せてもらうことにします。

 ケータイの方には違法な業者メールがいっぱい来るようになってます。最近しばらくなかったのに突然増えました。どうしたのかな(どこかから名簿が回ったってことなんでしょうか)。件名を見て内容を確認せずに消してますので、もしわたしのケータイにメールされる場合は業者っぽいタイトルで送らないようにお願いします。「かなこさんからだ」とか「美樹です。」とかも駄目です。ちなみにわたしは「美樹」って聞くと美樹本晴彦をいちばんに思い出すタイプです。(それにしてもひねりのないタイトルが多すぎると思う。隠語まんまのタイトルって何。)


◇ 宗教改革の真実。

 永田諒一 『宗教改革の真実 カトリックとプロテスタントの社会史』 講談社現代新書 1712 【bk1】 を読んでいます。つかみも面白いしそれ以降も非常に面白いです。いまのところ 「ルターは『九十五ヶ条論題』を教会の扉に貼り出さなかった」(第一章の節タイトル)、「グーテンベルクは印刷術の発明者か」「活版印刷術は「発明」ではない」(第二章、同)あたりが非常に良い感じです。「文字が読めないひとへのアドヴァイスを文字で書いたという矛盾」という言葉もあります。200ページあまりで12章あります。話題が深くなることはあっても深すぎて辟易することがないあたり、すごく抑制が効いている感じがします。

 キリスト教に詳しい知り合いは“ルターが法王を指さす”という構図の表紙絵に興味を示していました。「それぞれ単体で存在する絵のコレとコレをこのように組み合わせるのは趣味が良いというか何というか ‥‥ 」という面白さを感じさせるとのことです。

 著者の方はキリスト教専門の研究者ではなく、歴史や文化・社会史の研究をなさっている方のようです。ある宗教に関わっているヒトはどうしてもその宗教が大事にしている存在を「さん」や「さま」や「聖人」など敬称その他をつけて呼んでしまう傾向があるでしょ。でもこのヒトにはそういうところがまったくなくて非常に読みやすい。スラスラ行けます。


◇ 雨だそうです。

 火曜日の京都は朝から夕方まで結構まとまった量の雨なんだそうです。スーツを着てそういう中を自転車で行くのは辛い。しかし火曜日は勉強会があるのでほぼ間違いなくバスや電車がなくなる時間にならないと帰れない、というか帰る気になるまい。今のところ夜になると雨はカラリと上がるらしい。ヨッパライに4キロ歩くのはおすすめできない。さてどうする。どうする。

 ‥‥月曜日の午後は少し曇天で湿気も少なくなかったけど雨までは降ってませんでした。そして月曜日に大学に行く予定はなかったけど(土曜日の日記と少し鋭角的な矛盾が‥‥)早めにやっておくべきことは少しあった(符合)。なので自転車で行き、屋根のあるスペースに停め、すべきことをしてバスで帰ってきました。明日の午前中はバスか地下鉄で行って、帰りはちゃりんこで帰ってこれます。

 そんな感じです。

2004年4月25日(日) 4月26日(月) 18:00 +0900

◇ 目覚ましって何のため。

 夕方になってすごく眠気がしたので、野球はそんなに見たくないけどジャンクsportsは見たいなと思い、タイマを1時間半にセットして眠りました。

 タイマが鳴って起きたらなぜか9時10分でした。どうやらタイマが1回めに鳴ったときは全然起きず、2まわりして2回めが鳴ったところでやっと目が覚めたようです。当然ジャンクスポーツは完膚無きまでに終わっていて、今日のゼミ発表のために徹夜で頑張ったレジュメが完成したからご褒美にと思って一時間だけ眠ったらゼミも何もかも終わった時間に目が覚めた時のような永遠からマイナス2日くらい続きそうな寂しさを感じました。

 さて問題です。いしだは何時に寝たのでしょう?


◇ カリブの海賊。

 ディズニーランドかディズニーシーに行ったら↑こういう名前の乗物があるんだそうですね。わたし約束したことは一度あるけど実際には一度も行ったことがないのでまったく存じ上げません。誰かのエッセイでディズニーランドかどこかの船か潜水艦か何かに乗って進んでいくアトラクションに乗っていたときの経験を読んだことはあります。それによると、海賊か何かが現れるのに合わせて「何々が現れた!」とタイミング良くナレーションが入るんだそうですね。そしてふと「こっちは船の右側だけど左側の客はどうしてんだろう?」と思って見に行ったら左にもまったく同じ情景が展開されていたということです。それとコレとが同じかどうかさえわたしはわかりませんが、ともかく「カリブの海賊」は面白いんだそうです。

 『パイレーツ・オブ・カリビアン』というDVDを借りて見ました。冒険活劇でございます!という感じで面白かったです。途中はCG合成シーンが目白押しです。しかし! 最初の方にある、兵隊がいっぱい並んで上官が挨拶するシーンはたくさんの役者をちゃんと訓練してピッタリ合わせてやってて逆に新鮮に見えました(ひょっとしてあそこまでCG合成だったらもうだめぽ)。

 主役の男性は米のとぎ汁でアクを抜いたベッカムみたいに思えました。特に「イタダキ」って言ってるときの顔にそっくりだったと思う。そうかベッカムはやっぱり格好良いんだなあと思いました。女性のほうは、綺麗に見えたりそんなに綺麗じゃなく見えたり、めまぐるしかったかな。

 たまに通る道に「カルビの海賊」という焼肉屋さんがあります。一度も食べたことはありませんが名前は大好きです。『リアスの少年』と『フィヨルドの少女』、みたいな感じが少しします。少し。

 そんな感じです。

2004年4月24日(土) 4月26日(月) 5:20 +0900

◇ 仕事が甘い。

 内容がまったく出鱈目なのに完璧な仕事と、内容はわかるけれどちょっと甘い仕事と。

 午後、金曜日中に終わらなかったWeb文書作成を終え、よしよしと思ってアップしました。写真ファイルもフォルダごとアップしたし文書もすべてアップできたから完璧!と思っていたのに、部屋に帰ってきて確認したら一部完璧に忘れていて、誰が見ても「あ、ココ忘れてるYO!」と気付く出来映えになっています。月曜日に再アップを心がけます。

 こないだ合研で見た奇妙なビラ、誰が何の目的でばらまいてるのか真相がわかりました。真相がわかるまで気持ち悪かったけど、真相がわかってからもやっぱり本当にキモチワルイ。こういうの珍しいと思う。しかしあのビラは体裁が整っていた。ああいうのは「良い仕事」と言うのだろう。ただし一日かけて穴を掘らせたり埋めさせたりするのを「仕事」と呼ぶ場合には。ま、うん、仕事ってすべてそういう感じのモノのような気もします。


◇ カラダが弱い。

 女子サッカーを見た後でお米を買いに近所のスーパに出かけました。あのスーパもこのスーパもどうしてこんなに夜遅くまでやるようになったんだろう? 利用しやすくはなったと思う。感謝している。しかしあの巨大スペースの照明と空調を夜11時まで維持することと「買い物袋はご持参下さい」と呼びかけることとはどこか矛盾していやしないか。

 夜中に蛍光灯さんさんと輝かせて日記を書くことと上のエラそうな物言いとはどこか矛盾していやしないか。

 ともかくお米を買いに行きました。

 お米を5キロリュックに入れて背負い、牛乳と飲むヨーグルト(それぞれ1リットル)の入ったレジ袋を右手、ドラフトワン6本の入ったレジ袋を左手に持って家まで歩いていたら、突然右足の膝の中の方が痛くなってきました。うむぅ?と思う間もなく今度は左足首が痛み出す。たった10キロくらいでこんなんなるなんて、カラダすごく弱くなってるみたいな感じがしました。最近タブーの域をついに越えたらしくいろんな方から「白髪増えたね!」と言われるようになってるし、老いているのでありましょう。あたりまえのことなのでそんなに嘆かないでいられたら良いなと思う。

 そんなような感じです。

 日曜日の日記は月曜日の昼間に書けたら良いな。

2004年4月23日(金) 4月24日(土) 17:00 +0900

◇ 会議など。

 金曜日は午前中から会議などがありました。その後は校正作業のまねごとやWebファイル作りをしていたんだけど、終わるはずだったのに終わらなくて土曜日にずれ込むこととなりました。仕事はたまにぐるぐるまわしたラーメンや雑炊に入れたご飯のように増えます。かと思うと風船みたいにしぼんで何もなくなったりする。つかみどころがない。

 その後は勉強会で橋爪大三郎の『世界がわかる宗教社会学入門』 【bk1】 をガシガシ読みました。講義3.キリスト教、講義4.宗教改革、講義5.イスラム「教」が終わり次からやっと仏教に入れます。時に感心しながら、時に首をかしげながら、時に悪態を吐きながら、時におかしをつまみながらの輪読になっております。

 その後は焼鳥でした。先客はハタチ前みたいに見えなくもない幼い感じの男の子や女の子が多かったかなあ。しかし一人の女の子が一人の男の子から逃げるようにこっちへ来て我々を岩礁として扱ったのには驚きました。男の子はそのままわたしを間において平然と女の子に話しかける。女の子は在らぬ方向を見ている。 ‥‥ 宮台真司の「仲間以外みんな風景」という言葉を思い出しました。(「風景」と言うより「無機物」?)自分がその他者を気にとめないということをその他者も自分を気にとめないことの十分条件にしてはいけないと思うんだけど、どうなんだろう。鳥はしっかり焼けてたけどひどく生臭かったです。

 もう少し大らかになれるものならなりたい。(−_−;

2004年4月22日(木) 4月24日(土) 16:00 +0900

◇ 講演会。

 木曜日は「子育て」についての講演会を聞かせてもらいました。聴衆は「子育て」という言葉の似合う親子連れが多かったように思います。

 今のところまったく子育てと縁遠く思えるわたしがなぜそういう講演会に出かけたのかというと、テープ起こしのお仕事をいただいていたからです。内容をまったく知らずに起こすより、メモを取りながら聞いたものを起こす方がきっと良いと思いました。 ‥‥ そういう不純な動機だったけど聞けてよかったです。ときどき子どもが走ったり騒いだり泣いたりすごい中、そういうのを包み込むような内容の、それでいてしっかりした声の講演でした。

 その後は『論註』の勉強会に参加でした。いつも思うのですが、勉強会は中心になるテキストそのものより周辺の話題や派生して語られる内容の方が断然面白いものなのかも知れません。 ‥‥ なんて言ってるようでは研究者としてはなはだ未熟なのだろうなあ。

 実家からお米券が送られて来ました。母親が掃除をしていたら大量に発掘されたんだそうです。 ‥‥ 床に家具以外のモノが置いてあると気分が悪くなるというヒトの管理してる家で掃除をしてお米券が出る。ってことは、モノとして想像可能なモノのすべてが床の上に置かれた状態の、有り体に言えば散らかっている、正確に言えばどうにもならなくなっている(どうかしてる)部屋からは何が出土するのでしょう。諭吉? ワシントン? それとも金の延べ板? 未発表で面白い論文? 古伊万里?

 楽しみは後に取っておくことにしています。

 たぶんハサミとステイプルと定規は出土すると思います。

2004年4月21日(水) 4月22日(木) 15:00 +0900

◇ 今日は強かった。

 ひっさしぶりに巨人の野球中継を見ました。最近バラバラな負け方ばかりですが今日はとんでもなく強かったと思いました。今後もこういう感じで最下位に甘んじ続けたとしても今日みたいな勝ち方をたまにしてくれたら「変だな?強いじゃん?」っていう謎かけをすることになって良いと思います。というか今日は「巨人が勝った」ではなく「三浦が負けた」という試合だったんだと思う。結果は彼にとっては悪かったけど、でも彼の試合だったと思う。

 気にしてないつもりなのに日ハムが勝つとホッとしてしまいます。マスコミに仕立て上げられた郷土愛なんてイヤだー!


◇ T3。

 ターミネーター3を見ました。こないだはあんなにかわいかった彼がただのジャンキーになってて寂しかったです。これはあたかも美少女の後藤久美子が成長して美少女だったことのない桜田淳子になってしまったような寂しさです。(きっと渡辺謙も「ウソだ!」と叫んだことだろう。)後藤久美子はいまも美人だしアメリカンヒストリーXの弟も美形でかわいいままでした。続編って難しいなあ。

 T-101型の良いところは「人間になりたい」って言わないところだと思う。真宗だと「彼は往生できるのでしょうか?」という論題が生まれそうな気がします。アメリカでは彼は天国に行けるのだろうか? たしかT2には「地獄で会おうぜベイビ」みたいな台詞があったような気がする。あれは単に洒落じゃなくすごく深いことを問題にしてたんですね。いま気付きました。菅野よう子の『be Human』の最後にも際どい歌詞があったなあ。やっぱり人外のものが人に近づくとわくわくしてしまうよなあ。

 T3、無難に面白かったですよ。ぼくはT2が好きだな。


◇ ダマしておやり。

 イノセンスがカンヌに出品されるんだそうです。カンヌといえばエミール・クストリッツァの『アンダーグラウンド』が1995年にパルムドールを獲った映画祭です。つまり「この映画はあれとこれとこれとこれが良かったよ!」という評価では獲れません。「この映画は面白かったです。これこれの要素も良かった。」という感じでないと無理です。

 ‥‥ってこことはフツウに考えれば「行ってきました。おしまい。」で終わると思います。でもお祭りっていうのは本来そういうモノかもしれないので、ノミネートだけでも嬉しいです。大学受験のように高卒資格があれば誰でもどこでも受けられるというのとはわけが違う。

 音響と映像の組み合わせ方はすごかったからそういう感じの部門賞があるなら獲れそうな気がするし、個人的には川井憲次の音楽には何かこう、ヲタクなファンじゃない公式などこかからの「客観的」な絶賛が欲しい気がする(客観的な絶賛って木製の鉄板に似てる)。あるいは選考委員の中に『攻殻1』や『アヴァロン』や『うる星やつら』のファンがいたらその人が中心になっていろいろダマしまくってるうちに大賞もいけるかもしれない。でもきっと選考委員の反応や評価も日本のファンの反応と同様まっぷたつに分れるんだろうな。

 こないだ耳掃除してたら綿棒と耳の中の何かがぶつかったらしくすごく大きな音がしてびっくりしました。それ以来、クチ側から空気が耳管を通るたびに左耳でぷち、ぷち、という音がします。鼓膜が傷ついたのかもしれない。でももともと耳そんなに良くないし、左右ちゃんと聞こえてるし、ノープロブレム。

 ‥‥だと思う。

 ではでは。

2004年4月20日(火) 4月21日(水) 3:00 +0900

◇ 壊れたまま。

 八尾で布袍が壊れたのを放っておいたら今日は宗学院の入学式で、着なければならなくてちょっとまごまごしてしまいました。まだ直してません。いずれまた機会を見て‥‥。
 【2004年4月21日15:30付記:入学式では新入生が院長先生から辞令を受け取ってました。以前からの在院生は立たなくて良くてホッとしました。次に着るときまでには直しておきたい。】

 大学構内がほとんど全面的に禁煙になって、すごく狭い喫煙所以外では喫煙が認められないという状態になっています。でも喫煙所じゃないところで吸ってしまう人がこの時期は多い。なぜなら初めて大宮学舎に出てくる新三年生が多いからです。彼らは全面禁煙なのにどこで煙草を吸ってもよいことになっている深草からきた人たちなので、いわば「煙に不自由な人」なわけです。または「ニコチンに不自由な人」か。わたしは「眼鏡に不自由な人」です。

 持論に過ぎませんが、他人に不愉快な思いをさせたくて吸ってる人って案外少ないので、こちらに余裕があるときに「モシモシ」的な優しさを携える努力をしながら「ここは喫煙所じゃないですよ。いちばん近い喫煙所はあそこに見えてる灰皿の近くですね」みたいな、‥‥注意というより単なる事実確認の言葉を会話に盛り込んでも、まあまあ伝わるようで、嬉しいです。

 何を言いたくて今日の日記を書いているのだっけ。こう眠いと‥‥。
 【2004年4月21日15:35付記:たぶんこういうことが言いたくて書いてました。非喫煙所で吸ってる人を見ると、ときにやんわり、ときに烈火の如く怒りながら注意をしています。昨日はすごくやんわりやれたと思うんだけど、それにしてもみんなすっごく素直に「ハイ。」って言ってくれて、「どうしたんだろう? マナー悪いなりに(喫煙所か非喫煙所かを確認せずに吸う時点で悪いと言えると思う)すばらしく礼儀正しいなあ?」って非常に不思議に思いました。 ‥‥ふと気付くとソコは大学事務室のすぐそばで、わたしはスーツみたいな格好をしてたから、それで言うことを比較的よく聞いてくれたのだろう、ということのように思えます。】

 そうそう、おやすみなさい。何か思い出したらまた書きます。

 日曜・月曜の日記も一応書きました。バックナンバからどうぞ。とは言いながら、いま本当に眠くて文章無茶だと思います。頑張って眠って、その後で可能な限り善処いたします。ゼンショというのはゼントラーディとショーペンハウアーを掛けあわせたような、青白い顔の哲学者ということです。ちなみにガミラス星人は放射能を浴びなければ生きていけません。ヤマトIIIだったと思うのですが、古代とデスラーが一緒に乾杯してるのを見て、日本の戦後は文字通り終わったのだなあと感慨もひとしおです。

 おやすみなさい。

2004年4月19日(月) 4月21日(水) 5:00 +0900

◇ 素晴らしい電池。

 保険の更新手続きをしました。何年か前にも同じような面接を受けた記憶がおぼろげながらあります。現住所と名前を確認して、保険の対象となる?保険の妨げとなる?病気にかかったり仮我をしたりしてないかをチェックされて、正直に「なんもなんもだー?」的に答えたらそれでおしまいという、そういう。

 その後、ひさしぶりに大学生協じゃなく、一般的なお店のサーブしてくれるカツ丼をいただきました。

 生協のカツ丼もすごく頑張ってるってことのようです。

 素材は全く一緒のモノを使ってるように思いました。判断材料はコロモの厚さ・やわらかさです。生協とまったく一緒のように思えた(酔っぱらって味覚がおかしくなってたわけじゃないよ。起きがけの空きっ腹という、うまいまずいがいちばんダイレクトに感じられると思われる境遇で試したのですよ)。

 やっぱり400円以上払うなら今日みたく行き慣れないところじゃなくいつもの蕎麦屋さんのカツ丼にしておけば良かったんだなあと思いました。たぶん肉そのもののボリュームも、コロモのカリカリさも、たれのどよどよさも、すべてにおいてあそこがいちばん好きだと思う。雰囲気も「お客さんのことなんてわたしら店員はまったく見てないし気にしてませんよ!」みたいな感じが漂ってるのにその実すごく居心地が良い不思議な感じが好きです。あそこは麺類が全般的に長すぎなければ言うことはない。

 カツ丼の後はスーパで靴下を買いまして、そのまま3階の喫茶店へ移動、コーヒーを飲みながらノートをいじって、『共鳴鳥』の筆耕をしたり、調えなければならないWebファイルの制作にいそしんだり、アップルシードの感想原稿を書いたり、タカハシさんの本を少し読み進めたり、喫茶店に通っているといやでもわかってしまういわゆる常連さんの顔を眺めたりしました。5時間くらいぶっ続けで開いてカチカチ書き込んでるのに何の不平も言わずにどんどん動くってのは素晴らしいと思う。

 「箸よりも重いものを持ったことがない」という表現がありますが、あれで行くと今後は「ノートよりも重いものを持ったことがない」という言い方が育ちの良さ(死語)を表現する一つの言い回しになっていくのかなと思います。こないだスキャナを持ち上げてひぃひぃ言ってました。以前使っていたノートより軽かったので「なんて軽いスキャナだろう!」と思ったあの日々はいずこ。

 ふと思ったんですが、お箸だけ持ってお茶碗を持たないなんて(だって、箸より重いものを持ったことがないのでしょう?)、お行儀の悪い子だと思います。わたしはフランス料理とかでも皿をかかえてもりもり食べたくなって困ります。って何の話だったっけ。

 帰ってからはシチューを完食しました。最後になると煮詰まってしょっぱくなっていて食べにくかったです。牛乳を入れて少し薄めたけど問題なく塩辛かった。水をがぶがぶ飲みました。

 サトラレを見ました。一言で言えばネタバレでいろいろ言うべきことが見つかる映画だと思いました。ネタバレにならないところで言うと、「鈴木京香は美人だなあ」「脚本もっと錬ろうよ!」「セットだとは思わなかったよ!」「政府は彼らが役に立つから生かしてるんだ。ふぅーん。役に立たなかったら姥捨みたいなことになっるんだろうね。政府ってそういうところだよね。最大多数の最大幸福というものがどういうものか解ってないのに、自分の狭いちっさい頭で考えて考えて考えて得られた構想だから間違いないだろう! という極めて無根拠な希望に心奪われて

 何を書こうとしていたのか忘れた。眠い。おやすみぃぃぃ。

2004年4月18日(日) 4月21日(水) 2:10 +0900

◇ 日曜日は。

 日曜日の日記、月曜日中に書きたいのはやまやまだったのですが、いろいろ何もなかったので書けずにいました。わたしの記憶が確かならば、日曜日は日々の疲れを回復しようと思っていつもより多めに寝ようとしたら夕方まで目が覚めなくて、非常にびっくりして、げんなりして、やりきれなくなって、さらにそのまますいすいとフテ寝したような記憶があります。

 特筆すべきこととしては、保険の更新を8日にするつもりだったのだけどその旨の電話を受けたのが4月1日〜5日のすごく眠い時間だったためにまったく忘れていて、「それって今でも間に合いますか?」という電話をしたら「はい、ぎりぎり大丈夫ですよ。月曜日以降にお越しください」と言われてホッとした、ということです。

 月曜日の日中か遅くとも夕方には書きたかった日曜日の日記、書いてるのは水曜日の午前2時です。日記って4年も書いてるとときどき何も書けなくなるもんですが、今まさにそういう時期なのかも知れない。‥‥と言いながら土曜日も金曜日もすっごく長く書いてるので、記憶と事実とが乖離しがちな今日この頃。

 日記に書かないと(日記を日々読まないと)自分が毎日何をして暮らしていたのかわからなくなってしまう。シチューを作ったのは土曜日だったかな? 金曜日だったのかな? 土曜日だったような気がするけど確信が持てない。(木曜日?)

 ぶくぶくぶくぶくぶく。

2004年4月17日(土) 4月19日(月) 5:00 +0900

◇ 早起き。

 今日はバイトなので早起きしました。昨日(直下の日記参照)と同様に、やっぱり起きようと思っていた時間よりずっと早くに目が覚めてしまい、うつらうつらしながら携帯のアラームが鳴るのを待っていたら、 ‥‥ 鳴らない。いつまで待っても鳴らない鳴らない。変だなあと思って見たら、時間は合ってるんだけど一日前に設定してあって、次に2004年の4月16日が来るまで永遠に鳴らないことになってました。いやあ危なかった。よく起きたぞ俺。

 そういえば最近天一でいただいていません。でもあんまり食べたくないくらい最近ラーメンいっぱい食べてる気がする。おなかぷにぷにしてるし、もう少し感覚に従ってみます。


◇ アップルシード。

 アップルシードを見ました。公式サイトは【こちら】。イノセンスもそうだったから、というか関西だけなのかも知れませんが、ヲタクをメインターゲットにしていると思われるアニメ映画の初日はまっっったく混雑しないということがわかってきました。気をつけなければならないのは宮崎駿と大友克洋だけかもしれない。

 前にも書いたんですが、京都では今のところ久御山というところでしかせんようなのです。どこにあるのか皆目わからん。 ‥‥ あったあった。【こちら】 です。わたしフツーに「くごやま」って読んでました。あたかも「音更」と書いて「おとさら」と読むがごとし、です。「くごやま」も「おとさら」も本来の読み方じゃあございません。ご注意ください。

 バスやタクシーでなければ行けそうにないクミヤマではなく大阪の方で見ることにしました。しかし映画を見るためだけに高槻へ向かうなんていう贅沢をすることになるとは思ってなかったなあ。阪急に揺られながら外を見ていたら、「人間ってなんでこんなにたくさんいるんだろう?」とか「なんでどの町もどの町もみんな同んなじ外観になってしまったんだろう?」とか「どうしてこうカサブタみたいな広がり方しかせんのだ、都市は?」とか「あの住宅地はあの山を2/3削って造成されたのか ‥‥ いったいどのくらいのいのちが失われた上にあの町はあるんだろう?」とか、自分を完全に棚の上に上げてご丁寧にカギまでかけたような場所から漠然と「資本主義」や「消費」などを考えて寂しくなっていきました。佐伯啓思『「欲望」と資本主義』講談社現代新書の影響を受けて捏造された負的嗜好・思考。ふと我に返ればわたしは今まさに映画という消費財を消費するために映画館に行こうとして阪急電車による移動を消費しているのであった。待ち時間にはスタバでラテとスコーンも消費。小慈小悲もなき身にて。

 大きなデパートかスーパの5階に映画館があるというのは初めての経験でした。いや東京でもそういうことがあったような気もするけど忘れました。こういうのは防音がしっかりしていなきゃ無理なことです。日本のアパートのすべてがこのような作りになれば良いなと思う。

 映画は全席指定でした。始まる10分前に劇場に入ったらわたしの席の前によく動く若げなカップルが一組おって、女の子がころころ本当によく動いている。画面は見えるんですよ問題なく。でも画面の下に茶色くてまるまっちいものがあってそれが動きまくっていたら映画どころじゃないと思ったので席をひとつヨコに変えてもらいました。見上げて首が辛くて見づらくても何でも、わたし映画は前に人が一人もいない状況で見るのがすごく大好きです。できれば隣にすわってる人がコンビニのプラスチックの袋をがさがさやったり紙コップの中で氷をからから鳴らしたりされない環境の方が好きです。次に映画を見るときはやっぱり最前列にしようと思いました。

 映画館はすごく立派でした。京都市じゃないので(高槻市です)本編の前の予告の更に前に流れる地方自治体ニュースがすごく新鮮でした。と言いながらどういうものが流れたのか全然覚えてません。加藤あいのCMが流れたのは覚えている。

 予告編でいちばん気になったのはキャシャーンでした。その昔わたしは友達がカラオケで歌ってるのを聞いて初めて「人造人間」ではなく「新造人間」であるということを知りました。今回もなんかそういう言葉が出てきて「サイボー」「サイボー」と言ってました。キャシャーンの口元その他には仮面ライダーやスパイダーマンに近いものが感じられました(実写のヒトの顔や体の上に唐突に部品のアニメーションが重なる)。このCGはちょっと完成度が低そうです。ネジとか必要以上に飛ばすなよ! みたいな。むかし太秦の映画村で15分くらいの飛び出す映画を見たとき木っ端がやたら同じフォルムで飛んできたのを思い出しました。でも画面はすごく綺麗そうです。さすがに宇多田のPVやってる人だと思う。唐沢くんも頑張ってるように思えました。予告編だけだと正義の味方か悪役か黒幕か全然わからない。よくもわるくも何でもやれる人だなあ。


◇ 想像以上。

 アップルシード、非常に良かったです。
多脚砲台 ネタバレ感想

ネタバレなので、ご覧になる方はそれなりに覚悟してご覧になってくださいね。

以下、ナウシカのネタバレもあり。「ナウシカネタバレここから」以降はマンガのナウシカ(徳間書店・全七巻。豪華版は一万円くらいで二冊?)を読んでない方は読まない方が良いと思います。ナウシカの映画を見てマンガを読んでからにした方が良いと思います。



 観客は10人いませんでした。もったいない。初日なのに。宣伝がうまくいったから続編であることを知らない人がわんさかやって来たイノセンスの興行的にまずまず「成功」と言える事態を見たか。とにかく「世界照準!!!」って言ってるんだからもっと宣伝してくれよぅと思う。個人的には「なんで高槻まで行かないと見られないんだよ!!! ヲタクは長い距離歩くと無意味に汗かくから大変なんだよ!!! 頼むからもっと近くでやってくれよ!!!」という気持ちです。 ‥‥帯広はもっと大変でロードショウ公開がないじゃないか!!! ひどいようぅぅぅ。

 イノセンスの数十倍は一般受けが良いストーリィだと思います。多少難しげな言葉も出てくるけれどそう難しい概念は出てきません。世界大戦が終わった後の世界が舞台であること、そのような世界の中でも人々は争い続けていること、そして大戦以前からクローン技術の問題を一応クリアして新しいタイプのヒトがフツウに生活し始めていたらしいことがわかれば誰でもついていけそうな話でした。そこに家族愛や恋が絡む。むちゃくちゃわかりやすい。オリュンポスが一体なぜ大事なのかとか、なぜあんな鏡のお化け(ダイダロスとタイタロス)があるのかとか、そういうのが混乱を誘うかも知れない。でもストーリィはほんとにホントに単純なので、問題ないと思います。

 原作の1・2巻とストーリィの流れは同一だったんだと思います。でもエンドクレジットには原作が講談社版ではなく「青心社刊」と出ていたので3・4巻の要素も入っていたのかも知れない。まだ3・4は読めてないのでわたしには正確にはわかりません。講談社の豪華版3・4巻が出たら読んでみます。

 前の席におったカップルの女の子がわたしにわかるだけで2回だーだー泣いてました。一回目はデュナンのお母さんが死んでしまうのをデュナンが見てしまうところ。まるで999の第一話。物心ついてから両親のうちの片方が自分にわかる範囲で亡くなった方には絶対的に辛いかもしれないシーンだと思いました。あざとすぎて展開がよくわかるんだけど、展開を把握してるから悲しくないかと言うとそんなことはないわけですね。血の後が床に残ってるという芸の細かさがすごく良かったです。「良かった」というか、悲しさが倍増しました。
 もうひとつはご存知のようにブリアレオスが死んでしまうところです。お母さんが死んでしまったところで泣いたコが恋人の目の前で(正確には隣で)あそこ泣かないわけにいかないでしょう。「II」の制作が発表されたところだったので、わたしは逆にすっごいびっくりしました。ここで死ぬわけないのにどうして死んじゃったんだろう? IIはヨシツネくんとヒトミが主人公になるとか? つ、つまらねえ ‥‥ など詮無いことをくるりくるり考えて、悲しいとか悲しくないとかじゃなかったです。というか機械なのに咳が出るんだなあって変なところに感心したり関心を示したりでした。ちゃんと「組織閉鎖」していたんですね。そういえばそうでした。そのへんは原作通りか。

ナウシカネタバレここから。マンガナウシカを読んでない方は読まない方が良いと思います。

 おじいさん方が、ヒトはとても野蛮だから、ヒトの未来は生殖機能を復活させたバイオノイドに託し、ヒトは生殖機能を一切奪われてゆるやか抹殺されていくべきだ、と主張したあたりがすごくナウシカに似てるなと思いました。マンガナウシカには、ヒトの攻撃性や野蛮さを取り除いた穏やかな種族としての「新人類」に世界を託すべきだと主張する墓所があり、それに反対の意見を述べるナウシカがあり、両者の意見は対立するのみで歩み寄りの可能性が皆無で、オーマはナウシカに言われるまま新人類のタマゴを握りつぶし墓所は崩壊、ほとんど不可能な可能性に賭ける無謀なナウシカが勝利しました。

 アップルシードで良いなと思ったのは、ナウシカで言う新人類がちゃんと実用化されて生きていて、旧と新との共生が実現されている→これからも可能だろう、と思わせるところでした。ネアンデルタールとホモサピエンスは恐らく殺し合いをしたけれど、そうじゃない可能性を感じさせてくれる。ナウシカは新人類を誕生以前に根絶やしにしたけれど、そうじゃない可能性を感じさせてくれる。

 何より良かったのは、モーションキャプチャの3Dアニメであることに胡座をかかないでストーリィをしっかり練っていたところです。FFの映画やマトリクスみたいなことになってなくて本当に良かった。これだけストーリィ以外で話題先行した映画のストーリィが、 ‥‥ 文学的な大作と比較するもちろん負けるとは思うが、でもこれだけ健闘しているという事実は映画にとって大収穫だと思う。日本には限定されない。アニメにも限定されない。「映画にとって大収穫だ」と言いたい。イノセンスとアップルシードのどちらかを星雲賞に選べと言われたら、わたしはアップルシードを推します。(どっちの方が好きですか? と聞かれたら問題なく前者ですけど ‥‥ 。)

 スチームボーイやハウルの動く城を見た後で自分はどの作品を推したがっているのだろう。今年は本当に本当に当たり年だと思う。4作品のうち星雲賞はどれが獲るのだろう。 ‥‥ え? そ、そうかキャシャーンもあるから4作品って決めつけない方が良いか、一応。

 いやしかし良かったです。多脚砲台も格好良かったです。CMだと何が何だかわからなかったあのシーンは暴れる多脚砲台にミサイルを撃ち込んでいたんですね。多脚萌え萌え萌え!!でした。タチコマに少し似ていたようにも思える。

 パンフ買っちゃった。読むんだろうか。

 そんな感じです。

 うん、本当ににそんな感じです。

 日曜日の日記は月曜に‥‥。

2004年4月16日(金) 4月17日(土) 13:30 +0900

◇ 早起き。

 映画を見に行きました。またイノセンスです。前にどこかで何かを見たときにもそんなことがあったような気がしますが、券を買うときに割引クーポンを見せたら「金曜日第一回目は割引してるんですよ」とのことで、そもそもクーポン分安くなってました。しっかり覚えておこうと思います。また、席を選ぶときに「前の席に座ってる人の頭が気にならない席が良いです」と言ったら、「本日大変空いておりますのでどの席も大丈夫ですよ」とのことでした。

 たしかにお客さんすっごく少なくて、 ‥‥ エンドロールが終わってから確認したので正確ではないかもしれませんが、わたしを含めても1ケタだった気がします。

 今回は居ても立ってもいられなくなって見に行ったんではなく、DVDを見ながら「やっぱりもう一回くらい劇場で見たかったよな ( ´△`)アァー」と思いそうな気がしたので最大限努力しておこうと思って行きました。さすがに4回目ともなると飽きが来てるらしく今まででいちばん眠かったです。でも確認したかったものもちゃんと確認できたし、大画面は取り返しがつかないくらいの特大画面で超贅沢だし、音も誰に気兼ねする必要もなく大きくて迫力があって良いし、強制的に99分ぶっ通しなので嫌でも映画に集中できたし、見に行ってよかったです。

 初日と最終日の両方に行ったり、ともかく今回はどこに出しても恥ずかしくないほど良いヲタクになれたと思います。パンフを買わないあたり非常に正しい感じもする。最大の心残りはドッグフードの箱に入ったクッキーが手に入らなかったことです。

 アップルシードやスチームボーイ、ハウルの動く城は、1回ずつか、多くとも2回くらいにしておきたいなと思っております。


◇ 隣の席。

 バイト先のお姉さんから、「こないだ女の子と一緒にいるところを見ました。あの喫茶店でわたし石田さんの隣の席に座ってたんですけど、全然気付いてくれませんでしたよね‥‥。 彼女さんなのかなどうなのかなって思ってたら石田さんお金払ってたから、ああ、彼女さんなんだって確信しました」と言われました。

 人違いです。

 じゃなくて本人です。本人ですが彼女さんじゃありません。彼女には彼氏がちゃんといますし、二股でもないし、わたしも間男なことをしてるわけじゃないです。ラーメンも食べたりしてお金は払ったり払ってもらったり後で精算したりで完全にとんとんです。最近うわついた話が全然なくて寂しい限りでございます。

 まあ、そんな感じでございます。

 そうそう。トップの色遣いを見慣れてる方に戻しました。


◇ イノセンス四回目。

 以下に例の如くネタバレ感想を書きました。読みたい方は反転表示させてご覧ください。

傀儡謡_陽炎は黄泉に待たむと ネタバレ感想

ネタバレなので、ご覧になる方はそれなりに覚悟してご覧になってくださいね。

眠かったぞ!

 前回の感想には「3回も見てると途中で「おれ何してんの?」とか「他にすることあるでしょ?」とか、さすがに気付いてしまいます。もう映画館では見ないかもしれません。」と書いていたようですが、懲りずに4回目でした。

 「ネタバレ」とは書いたものの、もうネタバレで語るべき内容があるようにはあんまり思えないんだよなあ。強いて言えばオープニングのメイキングサイボーグなハダリの瞳に映るのが、人形かヒトかよくわからんのだけど緑青色の瞳の女の子の顔らしい、ということが確認できました。デジカメ持ってたけどさすがに撮影はできませんでした。きっとDVDが出たら「スナップショット」して拡大しまくればもっとわかるかもしれません。

 『ユリイカ』の表紙がバトーと素子の2ショットでしたよねえ。あれって映画見た人には構わないシーンだけど、見る前のファンが見ちゃったら見る前に何もかもわかっちゃって興ざめしすぎて歯噛みしそうな、極めて重大で重要なキィとなるシーンだと思う。映画を見る前にあの本を見かけなくて本当に良かったと思う。重ね重ね初日に見に行って大正解だったと思う。

 黒沢みたいに台詞無しで無意味に長いショットはないけれど、台詞有りで無意味に長いショットがある、ように思えました。ハラウェイが一人で喋ってトグサが「子どもは人形じゃない!」と言うまでのシーンや、ハラウェイの鑑識から出てきたバトーとトグサが車の中で会話するところや、トグサの人形がふらふら歩くところは、どちらかと言うとすごく嫌いだなあ。画面は好きだけれど台詞がつまらんと思う。だから台詞はまったくBGMとして流して絵ばかり見てました。黒沢の冗長シーンは嫌いだ。惑星ソラリスの冗長シーンはすばらしいと思う。イノセンスの上記冗長シーンは、 ‥‥吹き替えで日本語じゃなくなればとっても好きなシーンになるかも知れない。

 「変わってないわね」のシーン、監督がどこかで言ってるのを読んで知りましたが、たしかに背丈が違いすぎると思いました。素子が立て膝になってないとあれは不可能に思える。 ‥‥ いや、良いシーンだから良いんですよ全然。言われるまでまったく気付かず不思議にも思わずにいたから、ストーリィ的にはあの背丈でないと駄目なのかも知れません。

 バトーってしかし鼻筋太いですよね。

 そんな感じです。

 今回も面白かったです。しかし眠かったです。今回は「見る」より「浸る」を目的にしていた気がします。真宗のお説教がまさにそう言いますよね。映画の見方としてはどうなんでしょう、良いのか悪いのかわからんけど、わたしは非常に満足しております。

 ではでは。

2004年4月15日(木) 4月17日(土) 11:00 +0900

◇ 早起き。

 目覚ましをかけた時間より1時間も早く目が覚めてしまいました。けどまだ眠かったのでとりあえず水を飲んでもう一回眠っていたら、やっぱり目覚ましをかけてた時間の30分くらい前に先生から電話がかかってきて、会って話さなければ進まない話だったのでお昼に会う約束をしました。

 そして早起きの理由になっていた映画鑑賞は流れて行きました。

 最近、深草学舎から大宮学舎へ向かうスクールバスの中に「業務スーパー」や「shop99」の袋を持った人が多くなって来てる気がします。大宮周辺にもスーパはあるんだけど、たまにしか大幅値下げがないってことなのかな。

 まあ、ぼちぼち。

2004年4月14日(水) 4月15日(木) 14:30 +0900

◇ 兼八。

 姉から大分の麦焼酎「兼八」について問い合わせがありました。龍大は全国から人が集まってきてるからあんたひょっとして大分の知り合いいない? という感じです。 念のために申しておきますが姉はそんなにお酒飲みません。きっと友達か兄が飲みたがっているんじゃないかと思う。ネットで調べても駄目だったのかなと思って検索したら、一応どういう焼酎でどのくらい種類があって瓶はどんななのかという情報は出てきました。 【こちら:四ッ谷酒造】 など。

 つ、つまり(^_^;) 北海道ではほとんど手に入れられないということと、ネットで販売しているお店でも入荷がまったくお約束できないので注文は受け付けられませんと行っているということがわかったくらいで、事態はまったく前進の兆しを見せないのでした。 ‥‥ 飲みたいなあと思ってる人がこういう話を聞くとますます飲みたくなりそうな、きっとレアものとしても有名な銘柄のようです。

 瓶はどこかで見かけたことがあるような気がするけど、そんなわけないよなあ。何と勘違いしてるんだろう。兼六園の看板か何かかなあ。


◇ 本をたくさん。

 部屋が本であふれかえっているにも拘わらず、また本を買いました。本願寺出版社が3冊、高橋源一郎が一冊です。内訳は以下のようになっておりまして、

石田慶和先生 黒田覚忍先生
↑ 石田慶和 ↑
これからの浄土真宗
↑ 黒田覚忍 ↑
はじめて学ぶ七高僧
内藤知康先生 高橋源一郎
↑ 内藤知康 ↑
安心論題を学ぶ
↑ 高橋源一郎 ↑
私生活
 という感じです。たぶんいちばん先に読み終わるのはタカハシさんのじゃないかと思っております。この人の本で表紙がこの人の顔写真ってのは初めて見た気がします。しりあがり寿の描き下ろしとか、少女マンガの表紙のような絵とかが多かったと思う。『さようなら、ギャングたち』の文庫本はシンプルに字だけだなあ。

 帰りにTSUTAYAで『SAC 2nd Gig 01』と『Get9』を借りました。今週末はレンタル半額なんだそうです。人混みが苦手なわたしはあんまり近づかないようにしようと思っております。という感じで、うまくいけば清和館2階からの更新です。

2004年4月13日(火) 4月14日(水) 8:15 +0900

◇ 雨です。

 慣れないことをしてるうちにもう朝です。今日の京都は午後まで雨降りなんだそうです。傘をさしながら自転車こぐのは法的には問答無用の危険運転なんだそうなので注意が必要です。カッパあるので大丈夫といえば大丈夫かもです。


◇ 無線LAN。

 龍大の一部地域で使える「みあこネット」 【こちら】 の無線LANの設定がこのノートでは完了しました。龍大生が設定する場合には龍大発行のアカウントが必要で、わたしso-net党になってからこっちそっちは全然使ってなかったのでちょっとややこしい手続きになりました。

 結果オーライ。

 学内の、今までに使ったことのあるパソコンとは著しく異なる位置に電源スイッチのあるパソコンって、やっぱり人に聞かないと起動できませんです。メールも設定をいくら変更しても受信できなかったので係の人に「なぜかパスワードを入れる画面にならないんですが ‥‥ 」と聞かねばなりませんでした。普段まったく使わないメールアドレスでメールを受けるのは難しいです。

 まま、結果オーライです。今日やってみたら深草図書館の前から本当にネットできました。しかし、そこまでしなければならない理由は今のところまったく見あたりません。 ‥‥ 保険ですね、うん。一部の喫茶店ではもう使えるようですが一度も行ったことのないところばっかりでちょっと寂しい。わたしとしては全国のスタバで使えるようになったらすごく嬉しい。セカンドハウスでも良い。モスでも良い。 ‥‥ ホットスポット一覧みたいなのによれば京都駅の大階段でも使えるそうです。

 無線なので少し気になったセキュリティですが、サイトには「PPTP」という特殊な接続方法を用いているので安心・安全な旨、説明されていました。しかしわたしにはPPTPもWEPもうまくわからんです。ウイルス対策だけはしっかりやろうと思っております。


◇ 返却ミス。

 図書館から借りていた本を返しに行ってホッと一安心していたら、「まだ二冊ありますね」と言われました。まったく心当たりがなかったので聞いたら、 ‥‥ レンタルまで積ん読って俺どういうことよ。たしかにしっかり借りております。水曜日に返しに行きます。

 マニアックスさんに答弁書がアップされてます。【トピックス】 こういうのを読んだのは初めてです。訴状と照らし合わせて読まないと読んだことにならないと思いつつわかりそうなところだけピックアウトして読みました。たしかに感動的に思えました。わからなかったことが少しわかったつもりになれたり、潜在意識で「知りたい!」と思っていたことに答えてもらったり、そういう答弁書であるように読めました。

 1週間か2週間前、件の企業のCMをTVで見ました。CMの最後にコピーと会社名を言ってるのを聞いてハッとして顔を上げただけなのでCMの内容もロゴも何も見えませんでした。 ‥‥ 本当にあの会社だったのかな。

 ではではです。

2004年4月12日(月) 4月13日(火) 0:00 +0900

◇ 修正。

 バイト先のサイトを少し修正しました。本人もどこを変更したのか忘れてしまいそうなくらいなマイナチェンジです。でも大事な変更でございました。


◇ 無線LAN。

 大学で無線LANが使えるようになった、と、事務室の前の掲示板に案内が出てました。京都と滋賀にキャンパスを持つ同じ頭文字の大学ではずっと前からやってる(しかもカードを保証金で貸している)ことなので遅きに失した観もありますが、でも良いことですよね。わたしはネット講習をずっと以前に受けているので深草で「同意書の差し替え」という手続きをしさえすれば登録可能な状態になるそうです。大宮では清和館の二階と本館の前と、 ‥‥ 今のところはそこだけみたいですが、今後すこしずつ広がっていく、のだと思います。

 つなげるようになったら、個人的にネット出来るのもさることながら、緊急時は深草まで行かなくてもサイトの更新ができるということで安心感が少し増します。とりあえず設定頑張ります。


◇ デイバッグ買いました。

 バッグ買いました。昨日もGAPその他で少し見たんだけど、「ミレーが良いなぁ」というワガママに則っていたので決められませんでした。ちなみにミレーというのはココです。

 ねえ良いでしょうミレー。フランス語はさっぱりわからん。扱ってる店がどこにあるのかわからなかったので今日買ったのは Lee です。河原町あたりに行けばあったような気もするけど、まあまあ、閉店セールで10%割引きしてくれたから良いことにします。ミレーほど丈夫じゃないかもしれないけどそんなに無茶するつもりないしきっと大丈夫だと思います。

 ミレーであること以外の条件としては

  • リュックである
  • 背負いやすい
  • ノートをバッテリ下向きで収納可能
    (ヨコに立てたくない)
  • 大きな収納ポケットが二つ以上ある
  • 自転車の前カゴにも入る
  • 7000円以下
  • ミレーでないなら何んでも同じ(うんにゃ)
  • 撥水加工なら嬉しい

 でした。値段は今持っているミレーより安価で買いたかったということです。

 買ったときに持っていた、ソフマップで200円にて購入した深緑色の手提げかばんがノートを入れたまますっぽり入りました。でかいね。でかすぎるかもね。よくわからないヒモがいっぱいついてます。なんなんだろう。おいおいわかってくるのかな。

 「悪徳商法?マニアックス」さん 【こちら】 のトピックス 【こちら】 によると、訴訟がすべて取り下げられたそうです。すごいことかもしれない。ともかく一区切りなのでしょうか。ただごとじゃなくなってコワくなってたので外していたリンクも今日は復活なのでした。そして 「Google 八分」はいつ終わるのかな。ココログ支店 【こちら】 おもしろいです。

 そんな感じです。ではでは。

2004年4月11日(日) 4月12日(月) 2:50 +0900

◇ パソコンが。

 最近デスクトップの反応が鈍くなってきてます。(こんなことまで飼い主に似なくていいのに。。)。Cドライブが8割以上埋まってぱんぱんなのでそれが原因かも知れないと思い、いま「すっきり!デフラグ」でエラーチェック&デフラグしてます。しかし表示されたデータによるとCドライブのの断片化はたった2%だからほとんどデフラグの必要はなかったようです。

 少し古くなってきてるからかなあ。HDDは消耗品だよ3年くらいで買い換えだよ!とおっしゃる人もいますし飛ぶ前に換装するのが得策かも知れない。安価な160ギガは余裕で買えるくらい持ち合わせが偶然あるし、ちょっとぼちぼち考えはじめてみます。その前にマザーのBIOSを更新しないとだめっスよ!とおっしゃってる人もいるので、時間かかるかも知れません。

 まー、部屋掃除ほどはかかるまい。


◇ なんというリラックス。

 紅茶とオレンジジュースの混ざったあたたかいモノにりんごやオレンジの切れ端が浮かんでいるお茶を飲みました。案外おいしかったです。想像と実際とは全然違うもんだ。すごくびっくりしたことには無茶々々リラックスできました。こんなにリラックスしてどうするのかねおいおいってくらいで、すこし無駄だったかもしれない。でもとっても良かったと思う。わたしは日々何をそんなに疲れたり虚勢はったりしてるんだろう。頑張ってもいないのに疲れるのはコレが原因なんだろうと思う今日この頃。


◇ スパム。
連絡先も何もわからないので、広く転送してほしいと希望しています。きっと、転送してもらえれば、その方に届くのではないかと思います。

 今回のイラク人質事件に関連して、変わったスパムが届きました。あらすじとしては、人質となった方の友だちの方に元気づけるためのメールを送りたいのだが連絡先がわからないので、 ‥‥ と言って上のように書かれていました。

 このメールをわたしに送ってきた方を非難するつもりはありません。しかしメールは宛先がはっきりしていないと絶対に届かないものだと思います。なので、上の引用のようなモノは幻想に過ぎません。

 たとえば「連絡先がわからないから0000000000から順番に電話かけてます!」と言ってどなたかが電話をかけてきたら「そらごくろうさまですさよなら」と返答すると思う。「あなたも手伝ってください!0000001000から0000002000までがあなたの受け持ちですからかけまくっちゃってください!」と言われたら断ると思う。

 連絡したい相手に連絡がつかないことなど日常茶飯事なのだから人間あきらめが肝心だと思う。じゃなくて、連絡先がわからない相手に連絡つけたいならもっと効果的な方法がある。間違ってもあてずっぽうに適当にメールを送っていればいつか連絡がつくなんていう都合の良い夢を見るべきではないだろう。サルにキィボード打たせ続けて50億年くらい待てばシェイクスピアの文章になるという有名な譬喩に近いモノを感じます。単なる記憶装置に過ぎないHDDの連鎖をマホウのように思うのはやめた方が良いと思う。と言うよりも、もっとはっきり言ってしまえば、そのくらいのことは少し考えればわかることなので、こんなメールは存在し得ないと思う。つまりこのメールの元々のメールを書いたのは、「このメールを届けたがっている元々の人」その人本人では全然なく、そのアイデアを勝手に翻案し、完璧なスパムとして機能させようとした悪意に充ち満ちた人間であると推測できます。


◇ 豚の缶詰。

 豚の缶詰(Spam)、類似品を食べた感じでは野菜と一緒に炒めると美味しくなります、が、ちょっとしょっぱすぎる印象があります。

 このスパムに限ったことではないのですが、災害や事件・事故が起こると「わたしは被害者やその周辺の方の役に立とうとしてこのメールを送っています!これは良いことなのです!少なくともこのメールを最初に回し始めた人はそう言っています!」というスタンスを装ったスパムが出回ります。

 そのようなスパムメールが唯一の照準としているのは、ギリギリと歯がみしながら「今回の災害(事件・事故)はあまりに酷い。自分にも何かできることはないか?自分もきっと彼らの役に立つことができはずだ!」と考える優しい人です。そしてその優しい人はスパムメールを受け取って「これだ!これなら自分にも微力ながら役に立つことができるかもしれない!まったく役に立てないとしても、人間の思いは思いの連鎖というかたちでもチカラになる(かもしれない)んだ。」と考えてしまい、スパムメールに頭からガリガリ食われてしまう。「自分は自分にできることを探して実行した!」という安心感の虜囚となってぐっすり眠れるようになってしまう。

 わたしはスパムをもらうと非常に不機嫌になりますが、スパムに対して怒ることはスパムを回し始めた人に対して怒ることです。「これはスパムだから送りません。これこれこういう理由でわたしのところに留めおきます。」という返信をすると、わたしの書き方にはどうも多大な問題があるようで、スパムを作成して回し始めた人にではなくわたしに送ったその人に対して怒っているように読めてしまうようです。それで相手を不愉快にさせてしまうことが多い。

 もっと表現力を磨きたい今日この頃。

 もう一つ説明させていただきますと、メールの内容に対する見解の相違ということではないのです。スパムとは、確定されていない(ウワサ的な)相手から不特定多数に向かって不確定な目的のためにたくさん送られうるメールがスパムであり、スパムであれば内容如何に拘わらず「恐怖の手紙」と一緒なので停止させなければいけないものだと、わたしはそのように考えております。

 ともかくスパムはわたしは確実に止めます。


◇ どこで見よう。

 アップルシードの映画、京都は一館でしかやらないみたいです。しかもうちからは非常に遠い。サントラを事前に発売して期待を高めておきながらコレでは戦略が何んかオカシイと思う。「世界照準!」って言うならしっかり地元のニホンで見やすく上映してほしかった。わたしは大阪か滋賀に行って見ることになると思います。前売り券も買えそうになくて非常に悔しい。

 ではです。

2004年4月10日(土) 4月11日(日) 4:00 +0900

◇ 太。

 昨夜気付いたことには、わたしやっぱり肥えて来てます。30を越えてから太るのは危険な気がします。気をつけて生きようと思います。ミサトさんがあんなに毎日ビール飲んでカップラーメン食べてるのに太らなかったのは、運動か、体質か、ストレスか、年齢か、ともかく僕にないものを持っていたからだろうと思う。29歳なんてまだまだ全然問題ないだろうと今ならわかる気がする今日このごろ。

 なので今日は間食をしないでおこうと思っています。しかしおなかって、何もしなくてもキッチリ空くものなのですねえ。よっぽど強い意志をもって臨まないと絶対に負けると思う。去年の10月から煙草吸わなくなっていることを自分なりにエラいことだと思っていたけれど、多分わたしには煙の誘惑よりも、糖分や炭水化物、タンパク質やラード等々の誘惑の方が深刻だからすぐに喫煙しなくなったんだろうと今ならわかる気がする今日このごろ。そういえば、最近前頭葉がうまく回っていない気がする。ニコチンって本当に偉大なシナプス結合伝達物質だったんだなあと思う。でも煙草は欲しくない。ウソでも回っていた頃の自分の頭脳のみが恋しい。わたしはわたしに一つの言葉を贈ろう、「何事も慣れだ。何事もあきらめが肝心だ」と。そしてわたしは答えよう、「どうしても慣れないものはあるのだ。目に見えない大切なものはあるのだ。また、矛盾のない格言はないのだ」と。

 いや、煙は目に見える。


◇ 極限推理コロシアム。

 矢野龍王『極限推理コロシアム』講談社ノベルス、を読了しました。帯には以下のように書かれています。

夏と冬、二つの館で行われる
「生命(いのち)」を賭けたリアル推理ゲーム!

なんと!
デビューと同時にドラマ化決定!!
(読売テレビにて今春放送予定)

第30回メフィスト賞受賞!
究極のS・S(サバイバル・サスペンス)

 なんか期待させますよね。^_^

 登場人物が多い割に読み始めてすぐ顔と名前が一致するようになりました。類型化されてるって言うのでしょうか。だから展開がつかみやすかった。なのでドラマはすごく面白くなりそうな気がします。演技が下手でも脚本でガンガン持って行くと思う(たぶんですけど。)。

 大ファンにはまだなってませんがこの作家の次回作がすごく楽しみになりました。面白かったです。ただ惜しむらくは、狙ってるのか無意識か、すごく陳腐でステロタイプな表現や、あまり見かけないクセのある、いや作家の色とも言える漢字変換が目について、その部分の悪い意味での鳥肌は『猫の恩返し』the movie みたいな感じと言えば良いかもしれない。

 ‥‥そうか、褒めることになるのか貶すことになるのかわかりませんが、つまりこの方は推理小説よりTVや映画向けの作風なのかもしれません。あるいはゲーム?

 読むべきか読まざるべきかで悩んだら読んだ方が良いと思います。


◇ 八尾。

 ということで今月も八尾に行ってお説教を聞かせてもらいました。ほとんどどうでもいいことですが、真宗には「無帰命安心(むきみょうあんじん)」というコトバがあります。これは「仏がいてもいなくても(空であってもなくても)わたしには全然関係ない、しかしわたしは仏教の空を得るのだ」という理解ですね。それをいじくっていたら違うコトバが出てきました。「無記名安心」です。

無記名安心【むきめい - あんじん】
真宗にはある特殊な紙がある。その紙に自分の姓名を自分で書き込めば往生が決定[けつじょう]する。だがその特殊紙に姓名を書き込まずとも(無記名)おのれの救いは決定する(あんじん)とする、真宗の正統派とは著しく異なる、だが真宗だと激しく主張するもの。

問題点
そもそも特殊な紙なんてない。いやいや。っていうか「無帰命安心」との洒落です。「これで良いんだ!」とか「これ以外だめなんだ!」などと確信して主張したら、その時点でもうどうしようもなく非 - 真宗と言えるみたいです。

 いやいや。

 もごもご。

 3人の方、24時間以内に解放というスーパが流れました。昨日のわたし日記、なんか変だなんか変だと思っていたのの理由はきっと、母とか政治とか言いながら自分がどっちなのか、どっちでもなくのほほんと眺めて野次馬なのか、まったく表明していなかったからだったんじゃないかと思いました。 ‥‥ いま考えるにあのときは完全に野次馬だったと思います。

 このまま解放されたらされたで、「めでたいめでたい」にさおさすだけが目的で「日本政府は日本コクミンに対してもこんなに不透明なやり方やスタンスを保ってて良いのか!」という意見が出てくるんじゃないかと思います。わたしとしては、政治のこのようなあり方は問題だと思いますが、現在の政府のやり方としては真っ当なんじゃないかと思います。外交は大富豪(大貧民)みたいなもんなので、カード何を持ってるのか晒したら負けます。勝ち負けがあるのが外交です。勝ち負けで汲々としたくないという理念は持っているべきだけど、現時点では理念通りに動いても所期の目的さえ達成せずに空中分解するだけだと思えるので、得策じゃないと思います。

 ではでは。

2004年4月9日(金) 4月10日(土) 2:15 +0900

◇ 「母」に政治はできない。

 イラクで人質になっている少年のお母さんが心配してTVカメラの前でさめざめと泣きながら、でもしっかりと喋っているのを見ました。その後で別の「人質」の家族の方が、「なぜ日本政府の取り得べき選択肢から自衛隊の撤退という最重要と思えるモノが消えたのか?」的に喋っているのも見ました。このようなスタンスを、自分の愛する人をすべてに優先して考える人という意味で理想・象徴的に「母」と呼び得るのではないかと思います。

 母に政治は出来ないと思います。外交は特に出来ないと思う。阿倍幹事長のコメントがゆらゆらして見えるのは、彼はあっちの事件では「母」の立場なのに、この事件では思いっきり「政治」の立場に立とうとしているからなんじゃないかと思いました。

 自衛隊はなぜあそこに行ったのか。それはアメリカ政府のやり方に対して日本政府が「ぐっじょぶ!」と言って親指立てる必要があるからです(政府と国民とはこの場合ほとんど関係ないと思います)。彼らはそれを表現するためにのみ派遣された。わたしはそう考えてます。そしてなぜ日本政府がそんなことしなきゃならないのかと言うと、それは日本がアメリカという、現時点では唯一にして最大の超大国の属国だからです。このクニは昔からずっと「漢の倭の奴の国王の印」や、それに準じたモノをもらうために頑張っているのです。

 ‥‥わたしの表現の陳腐さは置いておいてもらって、ともかくそれが政治だと思います。特定の集団を代表するとされるヒトがいて、そのヒトは集団を代表するが故に集団の全体や集団を構成する個々のヒトの利益も代表するとされているから、代表と代表とで話し合いをすればそれぞれが代表している集団のこれからを決定することが出来る。そういう場合の多くに於いて、そういうヒトは人間のココロなどという不確定なモノを優先する方法だとか、満足させる方法だとかを無視して動く。だから何があっても自衛隊は撤退できるわけがない、現時点においては。それが政治だと思います。

 大事なことなのに蛇足のような感じになりますが、【セキュリティホールmemo】 経由で見た動画ではやっぱり拷問その他が行われているようです。その後 【たつみ】 んちに行ったら 【弥絵】 さんちから 【ココ】 の動画を知ったと書いてありました。ともかく確定のようです、彼女たちは要らんことされてるようです。


◇ 「政治家」に母はできない。

 母という属性を持っている人が政治家になれないと言いたいわけではない。

 (ニホンの現在の)政治家は多数決をする者のようです。何で読んだか忘れましたが、1人が死んで10人がとりあえず生きながらえるのと、11人がじわじわ死ぬのとでは、積極的に前者を選ぶのが政治だ、みたいなことが書かれていました。正確なことは覚えてないからわたし好い加減だけどコレってヒトがたくさん集まってやる多数決ではなくヒト1人の心の中で議論して決定していく個人的な多数決に過ぎないじゃないかと思ったのは覚えてます。そういう人は上で言った意味での「母」を絶対にできないんじゃないか、と思いました。


◇ 目的はカネ?

 ところで、人質を取った彼らは何を目的にしてるのでしょう。お金じゃないとしたらわたしにはまったくわからない。「母」の情に訴えながら「政治」的なことをしようとしているように思えるときもあるけれど、その「政治的なこと」というのは本当に自衛隊の撤退なのか? そんなのがたった3人の民間人の命(上記の意味での「母」には何よりも重い、しかし政治的にはあまりに軽い)と引き替えにできる性質のものでないことは彼らにもさすがにわかってるのではないかと思う。

 ‥‥やっぱりお金が欲しいのではないかなあ。今まで誰も聞いたことのない集団には二種類あると思う。完璧にイっちゃってるか、完璧に打算的か。後者ならばお金。もしそうであるなら日本政府は相手がどこにいるかさえわかればかなり動きやすくなると思う。逆にお金が目的でないなら何をやっても無意味だと思う。その場合には人質を取られたということ以上には何も進まないと思う。政府としては何かが起こったらそれに対応する敷かなくて、つまり事後事後でわけがわからなくなると思う。『Band of Brothers』や靖国神社が奨励しているように思えてならない怨恨・仇討ち・その他は無限連鎖し得るものであるし、政府はその性質から言って、何でも利用できるモノは利用しようとしながらすべてを食べて大きくなろうとするものであるから、われわれはせいぜいそれに利用されないように踏ん張っていなければならないと思います。

 頑張ったけど最終結論が出せません。寝ます。


◇ 教授 ?(^▽^;)?

 履修登録の関係でやたら人が多くなっている大学に自転車で行ってふと見たら、マンガ研究会でもお世話になっている先生が立っていました。何の用事なのかと思ったら、「もう聞いた? わたし教授になったんです。もう突然です。」とのことでした。びっくりです。

 唐突ですが電池が切れました。寝ます。というか今日の日記はいつもにもましてすごく乱暴な気がします。

 そうそう、今日なか卯で牛丼の代替品、もどき丼?をいただきました。思っていたよりも美味しかった。客は激減してました。ひさびさに靴買いました。最近は安価で幅広・ひらべったな靴が買えるので都合がよいです。幅に合わせると長くなり長さに合わせると幅がキツキツになるという悲しさはもう勘弁です。そういう感じでわたしは一生ナイキがはけそうにない。

 ではでは。

2004年4月8日(木) 4月9日(金) 2:15 +0900

◇ 木曜日。

 「明日金曜日バイト入れますか?」と聞かれて初めて知りましたが、今日は木曜日だったんですね。あぶなく明日早起きして朝からバイトに行ったり夕方から八尾に行ったりするつもりでおりました。いやぁ連絡もらえてよかったよかった。そんなこんなな今日はお釈迦さまの2500よりも多い回数の誕生日なのでした。


◇ ぱこぱこ。

 お店の名前が「日本一」なのか「ぱこぱこ」なのかよくわからないラーメン屋さんに行きました。【こちら】(元祖京都ラーメン軍団へのリンク)です。帰りがけに聞いた話では元は中華屋さんだったんだそうです。東京などいろいろなところで修業されてから京都に帰ってきて、そして今はラーメン屋さんをやってます、とのことです。餃子もジューシィで非常に美味しかったです。経験則に過ぎませんが餃子の美味しいラーメン屋さんでラーメンがまずいことはありません。今日は「極上塩」をいただきました。

 ‥‥西小路通り沿いには北から、きゃら・麺屋黒船(少し東)・ぽっぽ屋(少し西)・日本一(ぱこぱこ)・ほそかわ(だいぶ東)・堂々軒(ハナ内)・宝屋と、わたしが把握しているだけでもかなり多くのラーメン屋さんが営業してることがわかってきました。そしてすべてが全然違う味で出しているという、そういうこともわかって来ました。

 また、最近どういうわけか不可逆的に思える勢いで急速に肥えた理由がわかりました。すべてはラードと小麦麺を好むわたしの嗜好が災いしているのだろう。そして恐らく明日もラーメンは美味しいのだろう。

 ではでは。

2004年4月7日(水) 4月7日(水) 23:30 +0900

◇ 講録のおかげ。

 昨晩作成した講録用のファイルを点検すべく早起きしました。ちょうどニューヨーク・メッツの開幕試合の時間になったので見たら、松井が開幕・先頭打者・初球ホームランを打ちました。見た瞬間びっくりするよりも「なんだ。編集した録画か。」と思ってしまった。でもどこのニュースサイトを見てもそんなニュースがなかったのでライブらしいことがわかりました。講録のファイルを作るつもりで早起きしなければ見られなかったんだなあ。

 講録の読み合わせは、まずまず滞りなく終わりました。引用されている文献がどうやら和綴じらしいので、図書館で確認しないといけないものもあるけれど、でも担当箇所のココからココまではどうやら当初思っても見なかったような本の引用らしいということがわかって、良かったです。でも整理されている略称の本ではないようで、何なんだろうなあ、この「章」って。

 生協で「味噌煮込みうどん」をたのんだら、「豚汁煮込みうどん」が出てきました。赤みそへの憧憬を諦めていただけば、これはこれでなかなか美味でした。しかしわたしはもっと味噌味噌した味噌煮込みうどんが食べたかったなあ。

 訂正です。
 先日掲載しました仏教文化講演会のご講師の名前、梯実圓先生のお名前が「梯実 圓」となっていましたが、正確には「梯 実圓」でした。おわびして訂正いたします。そういえば中学生のとき塾主催の模試で友達の名前がカタカナ表記されていて、どこまでが名字なのか、どこからが名前なのか、まったくわからなくなっていました。カタカナは続けて書かれると何もわからなくなると思うし、漢字でも三文字の人がそういうふうになることが多い気がします。あとは姓名を合わせて二文字の人も不思議な感じがします。 ‥‥ ええと。コンプリートな身の上からは、梯先生の講演の時が5日間でいちばんお参りが多かった気がしております。恐らく行信教校の関係だからじゃないかという話でしたが、5日間で若めの人がいちばん多かった気もします。


◇ 政教分離。

 画期的な判断だと思います。裁判官は今後絶対に出世できないと思います。憲法違反であることはわたしが学生だった頃から、いいえナカソネの頃から明らかなので遅きに失した観もあります。

 論理的にこうなのだからコレが結論なのですという事実を提示されて、それでも「いやそうは言ってもわたしはこう思うのだよ」と言いつのる人に事実を事実として認識してもうらうにはどうすればいいのかな。「こう思うのだよ」が「こうなのだ」という事実をゆがめることはないという事実は非常に簡単な話だと思うのだけども。。。。「ちぃはパソコンじゃない!」と言ったらそれはモシモシ大丈夫ですかという話になります。「ちぃはパソコンだけど俺は‥‥!」と言ったら、うん頑張れよという話にもなります。小泉さんの場合は、「なぜ憲法違反なのかわからない。だから今までの行動は変えない」と言うのはモシモシ。「なぜ違憲なのかわからないのでちょっと勉強してみようと思う。」と言うのは頑張れよ。わたしはそのように思うのであります。

 やわらかそうに見えてかっちかちな場合もあるなあ。握手した人の話では、美川憲一の手はふわふわしてて、すごく柔らかだったそうです。ふぅーん。


◇ 何もー言わないで。

 「何も言わないで何々してください」という言い方をたまに見かけます。この言い方、わたしの中では今までは何んとなく謙虚なイメージがあって、どちらかと言うと良いイメージでした。しかし最近それがまったく謙虚でもなんでもなく、むしろ非常に傲慢な態度なんじゃないか、と思い始めました。ひょっとするとこちらが事実かもしれなくて、そうすると「気付きました」と言うべきことかも知れない。

 意見を表出し合える(たとえ異なる意見であっても)対等な個人が複数いる場所で一人が別の一人に向かって「何も言うな」と言うことが謙虚だと思いこんでいたわたしに問題があるのだと今は思います。なぜ謙虚だと思いこんでいたのかを自分なりに考えるに、後ろに「何々してください」という言葉があるからかもしれません。しかし国宝も重文もない、防火上もまったく安全で誰にも副流煙を吸わせるおそれのない場所で、何時間も何日も喫煙を我慢していた人に向かって「ここでは煙草を吸わないでください」と主張するのは、謙虚ではなく、ワガママかもしれない。

 だって、本人は「ナニモイワナイデ」という意見を表出しているのに、その言葉によって相手の意見を完璧に封じようとしている・完璧に封じることができると考えている・完璧に封じられてしかるべきだと考えている(たいてい「いやそうは言ってもね」的に言葉を返そうとすると激高され、「うん、何も言わないよ」と言うと、言っているにも拘わらず好意を返させる)、その非冷静な心もちに陥っている時点で、非常にまずいと思う。

 ただし、言葉ではない意思疎通の方法が確保されている関係においては、ナニモイワナイデと言っても良いかも知れない。言わなくてもわかってるよという意味での「ナニモイワナイデ」。そして相手が何を言っても許容できるという表明としての「ナニモイワナイデ」。

 そんな感じです。3月31日と4月1日から昨日までの日記も一応書きました。ご希望される(奇特な)方はバックナンバをクリックしてご覧になってください。

 ではでは。

 そうそう。トップページの色遣いを一部変更してみました。何も言わずにご意見いただけたら嬉しいです。

2004年4月6日(火) 4月7日(水) 19:00 +0900

◇ 更新。

 バイト先のサイトとお世話になっている先生のサイトをやっと更新できました。自分で好きなように削除したり更新したり出来るのって実に素晴らしい。近日中にリンクその他を拡充しなければいけないという事実に気付きましたが、今はすごくホッとしてます。


◇ 20th Century Boy。

 先生が『20世紀少年』の2巻と3巻をくれました。「申し訳ない。本屋さんになかったから、1巻は自分で買ってね。」とのことです。買いましたとも。4巻も買いましたとも。はまりましたとも。お礼に、きっと『攻殻機動隊』のDVDをお貸しします。


◇ 嵐山。

 実家から来ている集団が嵐山のホテルに宿泊で、呼んでもらえたので夕食を一緒にいただきました。わたしは浸かってませんがちゃんと温泉ホテル。嵐山にそんなのがあったなんて知らなかった。戦略なのか否かわからない、とにかく見た目は田舎ふうの建物でした。ごはん美味しかったです。宴会場にカラオケがあって、景気づけのような感じで添乗員さん(男)とスマップをデュエットしたのは良い。でもその後なぜか仲居さんともデュエットしたのは、何故だったのだろうなあ。ご門徒さんや父母の前でそういうことをするのはどうも勝手が違い過ぎてうまくないです。しゅっとしててはきはきしてるかわいい子でした。18だそうです。マチガイは、わたしが起こそうと思っていろいろ画策しても起こりそうにありません。

 帰ってきて、講録のファイルを作りました。

2004年4月5日(月) 4月5日(月) 9:29 +0900

◇ 晴。

 今日は晴れてます。

 本堂で寝かせてもらっています。今朝は起きたとき自分がどこにいるのかまったくわかりませんでした。夢の中で号泣して起きました。友達でもなんでもない奴が死んでしまったのでその彼女さんが可哀想だと言って泣いていました。彼女さんの方もまったく知り合いじゃない顔でした。タマゴ形の綺麗な顔立ちでしたが。夢の中では夢の中なりに友達だったりケソウしていたりしたのかなあ。

 別の夢では、何かの飲み会で小学校のときの友達の妹が偶然隣に座って挨拶してくれました。そういう再会というのは劇的だったり恋の予感に満ちていたりするものかなと思っていたわりにあんまりそういう気がしなくて残念でした。というか彼女は友達の妹の割に若すぎた気がします。どう見ても10代でした。ありえねえ。

 お参りしていたら布袍が壊れました。取れそうで取れてなかった右側のヒモがとうとう取れた。帰ったら針と糸を見つけて縫います、もし見つかれば。

 とにかく足が痛いです。ここ最近イスに腰掛けてないです。むくんでるような凝り固まっているような、微妙な感覚です。あんな重いリュック背負って京都まで帰られるのかな。

 この5日間、そういえばネットには友達のカードを借りて一度つないだきりです。ネットがなくても人間生きられるものなんですね、などと言ってみる。


2004年4月5日(月) 4月7日(水) 18:30 +0900

◇ 二条城。

 京都の部屋へ帰ってきて、ご門徒さんや両親が来るという二条城へ行き、一緒に観光客してきました。この時期「ライトアップ」と聞いたら桜と梅ばかりだと思いこんでいましたが、お城の白壁に「幻灯」のような変わったライトアップをしていて、綺麗なのは綺麗なんだけど、日本のお城のようには思えない一瞬がたくさんあって、‥‥結果的には面白かったです。

 実家からの集団と別れて駅に向かっていたら、三宮?まで帰りたいという方が話しかけて来ました。お金がないから帰れない、自分はこういう者(すり切れたような免許証を見せながら)なのだが1300円ほど貸してくれないだろうか、確実に返すからと言う。「警察に行って借りてください。友達が京都駅で似たような詐欺に引っかかったことがあります。誤解避けるためにも警察に‥‥」と言ったら「警察は貸してくれません! いらんこと言わんでええねん! あんたが貸してくれるか貸してくれへんかしか聞いてへんねんからいらんこと言わんでええねん!」とすごく強い口調で吐き捨てるように言われました。丁寧なのか乱暴なのか、詐欺なのか本当に困ってるのかも全然わかりません。普段は、言葉は内実が問題なのであって問われ方や話者の態度その他はまったく関係がない、というふうな幻想を持っていますが、この時はその人がどうも本当に困ってるのかも知れないという内実よりも、その人の態度への立腹ばっかりが心を占めてしまい、 ‥‥ 短く言うと静かめにキレてしまい、「じゃあ貸しません。」と言って(物理的に)背中を向けました。

 その後どうなったのかな。

 帰ってきてから、旭川醤油ラーメンを食べに行きました。醤油ラーメンなのにスープがとんこつのような色をしているのは何故なのだろう?と思いながら、非常に美味しくいただきました。昔帯広近郊に「旭川熊っ子ラーメン」というラーメン屋さんがありました。非常においしくて、しかもソフトクリームとかコーヒーとかも非常に美味しくて、それは良い思い出です。そこのラーメンとは似てもにつかない見た目と味でした。ニンニクをむちゃくちゃいっぱい入れたらそれはそれでむちゃくちゃうまくなりました。その後本屋さんに行ったら自分がくさいくさい。もっと注意しなきゃやばいなと思いました。

 帰ってから一生懸命にファイルを作りました。日記は書けず。

2004年4月4日(日) 4月5日(月) 9:29 +0900

◇ 雨。

 4日の八尾は午前中雨でした。そして非常に寒かった。午後は4時くらいから晴れてお風呂に行って帰ってくる頃にまた少し小糠雨のような雨でした。甲子園、銭湯のTVで2回表を少し見ました。寒かったろうなあ。これを書いている5日の午前中は暖かです。午後はもっと暖かくなるだろうと思う。ちょっと気の毒だったかなと思ったり、でも日曜日の方がいっぱいな人が見られてから良かったのかなと思ったりです。

 アルバイト先のサイト用の更新ファイルや、お世話になってる先生のサイトの更新ファイルを作ったりしました。進んだような進まなかったような。

 講録は全然進んでません。

 とうとうあの中華屋さんのラーメンは食べられなかったなあ。

 母親がご門徒さん15人くらいと一緒に念仏奉仕団で京都に出てくるんだそうです。わたしはまだ大阪です。もちろん念仏奉仕団だけで帰るのはしのびないので、ちょうど桜もあることだし、少し長目に滞在してちょっとくらい観光して帰るそうなので顔くらい見られるかも知れません。

 

2004年4月3日(土) 4月4日(日) 0:29 +0900

◇ アルコールが。

 朝起きたときは何ともなかったんです。ごはんも美味しかった。昼ご飯もたしか美味しかったと思う。なのに、その後ですごくしんどくなりました。「宿」という字は、今日きかせてもらった話では、しまった!と思ったときには既に手遅れという意味があるのだそうです。そういうしまった!な酔い方、宿酔いです。いちばんきつかったのは午後四時、メインのお説教が終わる直前でした。吐く直前の酸っぱいような胃液のようなものが食道の奥からどんどん上がってきて吐きたくてたまらない状態。でも頑張って頑張って吐かずに済みました。その後お風呂に行ったら少しアルコール抜けました、というか抜けた気がします。夕食は非常においしくいただけました。そしてその後また中華料理屋さんに行って、今日はアルコールを少し控えたのでした。

 中華料理屋さんの壁に甲子園の勝ち上がりが書いて貼ってありました。ソレを見て、東北高校がとうに敗退していたという事実を知りました。そうだったのか。夏に期待です。

2004年4月2日(金) 4月3日(土) 23:59 +0900

◇ お説教を聞く。

 お説教は「聞く」と言うより「聞かせてもらう」ということなのですね。

 2日はお説教を抜けて映画を見に行こうと思っていましたが、体調不良のためにキャンセルになり、ちゃんと大峯先生の話を聞きました。今まで聞いた中ではいちばん ‥‥ 変な言い方ですが良かったです。ありがたいと思いました。

 夜ふけに「わたし実は未信のモノです」というカミングアウトになりました。どういうことかと言いますと、真宗の信仰は普通の宗教の信仰と違い、新約聖書の「ヘブル書」(または新共同訳の方では「ヘブライ人への手紙」で、わたしが参照してるのはこちら)に「確信」をキィワードとした説明がある、ああいう感じのやつではないんです。こちらが強く信じればそれが信仰になるわけではない。(そんなんで良いならいくらでもやれるしいくらでも変更がきくように個人的には思う。)では向こうからやって来る確信のようなモノを「豁然大悟」的に自覚するということなのかと言うとそういうのでもない、いやそういうことなのかもしれないけれどその「自覚」は自分でするモノだから、それを金科玉条のような証拠のようなモノに据えて考えるのはまったく違う。 ‥‥ とにかく今のわたしにはそういうのをどういうふうに表現すれば良いのか正直よくわからない。それを何とかしようとしているんだけど、わたしがほしがってるモノ(あるいはその「ほしがってる」という状況が雲散して消えていって出てくる種類のモノ)は、その「何とかしようとしている」というやり方と対極にある方法でしか現れてこない、というのも少しくらいわかっている気がする。

 譬喩としては、睡眠みたいなものかもしれないなどと思う。探って求めてそのまま得られるわけじゃない、もう既にその中にあって、過去形にならないと「そうかぁ俺はすでに眠っていたんだなあ」ってわからない。

 ともかく、そういうのを経た人に対してわたしがまだそういうのを経てないというふうに言えたので、俯瞰して見た時の良い悪いはわかりませんが、しかし感覚的にはすごーく良かったです。

 ごはんをぽろぽろこぼしながら食べる人に「なんでそういう食べ方しかできんのかなきみは?」と聞くような反応をもらったり、うーん、そういう言い方ではなんとか食っていけるレベルにはなってるのかな、みたいな評価をもらったり、でした。

2004年4月1日(木) 4月2日(金) 7:30 +0900

◇ 電車に揺られ。

 結婚することになりました。詳細は追ってお伝えします。

 なお、上の1行は4月1日のみ有効です。書いてるそばから向こう数年は無効です。他に「部屋掃除が完了しました!」とか「シンジンギャクトクしました!」とか、そういうのでも可です。

 1日は、八尾です。31日の夜に飲んだアルコールがいつまでも抜けず眠れなかったので起き続け、7時半に出れば余裕で間に合いそうなところを6:30〜7:00頃に部屋を出ました。そして最寄り駅から阪急〜阪急〜大阪市営地下鉄を乗り継いで目的地へ。電車に乗ってすぐの頃は周囲が見えず、わたしだけがぐずぐずに疲れていて他のお客さんはしっかりしゃっきりしてるんだろうと、そう無条件に思っていたんですが、しばらく経って気付いたことには周囲のほぼ全員が疲れてるみたいで睡眠率が異様に高いことに気付きました。わたしは最後の電車以外終点まで行かないヒトなので、そして乗り継ぎがあると思うと眠れないヒトなので眠らず。

 酔っぱらっていたこともあり蕎麦かうどんが猛烈に食べたくてほとんどそれだけを楽しみにしていたのに終着駅のホームにも駅舎の中にも駅舎の周囲にもそのようなお店はまったくありませんでした。普段は降りない方の出口が栄えていそうに思ったのになあ。ミキハウスの大きな建物が建っていたのが目立ったけど早朝からやってる飲食店は皆無っぽくてコンビニでお弁当を買ってお寺へ。

 そしてお説教をいっぱい聞けました。疲れ切って眠りそうになった瞬間がたくさん、夕食後には本当に実際に眠った時間も多々ありましたが、その後ビールの前に座ったら非常に元気になったのが、こう、不思議だなと思いました。

 ビールの前で聞いた話では、浄土真宗はお念仏して救われるのではなく救われたヒトがお念仏をするというものなのです、とのことでした。すごく素直にその通りだなあと思いました。しかここで注意すべきかもしれないのは、わたしが「なるほどそういうことか」と思ったからわたしがどうかなるということではないという、そういうことだと思います。でもそうはいっても「なるほどな」と思えると嬉しいです。でもそれはそもそも必要がない。ぐるぐるぐるり。

 豚肉は天ぷらにするよりも焼いた方がやっぱり美味しいという話にもなりました。ロースの少し厚めに切ったやつは生姜焼きと豚丼用の焼き方が美味しいのです。わたしはまだ試してませんが薄切りはタマネギと煮ても結構いけるそうです。友達は生姜焼きを砂糖っ気なしで、ただただ生姜と醤油で焼くのが美味しいと言っていました。今度試してみます。

 前回も寄せてもらった中華料理屋さん、二回か三回行ってるのにあそこでラーメンをいただいたことが一度もありません。ラーメン好きな人には中華料理屋さんのラーメンを敬遠する方が多いように思いますが、それは味の素系で味を調整する中華屋さんが多いからなのかな。ともかく一度いただいてみないとなんとも言えません、というかわたし味の素けっこう好きみたいなので、うーん、です。

 お寺にもどったら徹夜まではいかずともかなり遅くまで飲みながら御法義の話を話すというのが恒例なのですけども、1日のわたしは徹夜明けの夜だったのでウソのようにすぐ眠ったのでした。

 1日はそんな感じでした。ではでは。


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