Just a Little Bit of… の日記
バックナンバ 2001年12月

2001年12月31日(月) 1月1日(火) 17:00  帰省してます。

 除夜の鐘も撞き終わりました。甘酒も飲んだし正信偈もとなえたし、北海道は寒いです。殊能将之の『鏡の中は日曜日』を飛行機の中で読み始めました。なかなか良さそうです。『ハサミ男』を超えるだろうか、どうだろうか。『イスラーム文化』はナイフなどとともに貨物室に行ったので飛行機の中では読めませんでした。今は読めます。しかしつらいのでまだ。持ってきた意味はあったのか?
 甥と姪が実家にやって来てて、かなりにぎやかでした。今は母親やばーさんなどの尽力により眠ってるので相当に静かです。
 風呂入って眠ります。起きたらお正月です、というかもうそうなのか。

2001年12月30日(日) 12月30日(日) 23:59  帰省します。

 石田は明日31日から北海道に帰省します。5日には帰京します。ココの更新がどうなるのかはよくわかりません。可能な限り更新するつもりですが、実家に帰ると出来事への反応力や文章力(そんなものないかも)が一時的にひどく減退するので少し心配です。しかし、まあ、少なくとも一回は更新できるはずです。プロバイダへ地元からダイアルアップするプログラムも持って帰るノートの方には完備してますので。

 しばらく飲めなくなる美味しいコーヒーを近所のスーパ3階に飲みに行きました。ついでに、今まで一回も持っていってなかった「牛乳パック」を回収箱に入れてきました。洗って干して切って‥という状態のが25枚もあった。ずっしり重たかったです。

 コーヒーはいつも通りの味でうまかったです。お気に入り(?)の女の子もまだ働いていました。帰省しない? はたまた地元は京都か? ‥などなど考えつつ、内気な佐伯は「ごちそうさま」しか言えずに隣の本屋へ。

 西原理恵子の名作『ちくろ幼稚園』が発売されていたので、「入園編」bk1と「卒園編」bk1を二つ一緒に買ってきました。特別書き下ろしもいくつか入って、おとくです。『ぼくんち』bk1は総天然色、こっちは白黒です。やっぱサイバラいいわあ。

 白味噌も買いました。コレを持って帰らないと石田実家の雑煮が出来ません。ということもないか。うちはこだわりがないので「今日はしょうゆベース」あるいは「今日は味噌ベース」なんてことを毎年してます。買って帰るの忘れたら「あら残念」くらいな感じですんだかもしれない。毎年栗きんとんはわたしが裏ごしすることになっていたのだけど、今年は明日帰省ということで、もうできてしまったそうです。うーん。おもちも出来てるんだろうなあ。「除夜の鐘」で少し手伝う以外は旅行のような帰省になりそうです。

 井筒俊彦『イスラーム文化』(岩波文庫)bk1は面白いです。この間の研究会で小田淑子さんも言っておられたように、やっぱりイスラムはキリスト教や真宗のように「真俗二諦」をしないということがあらためて理解できます。彼らは、だから、「西洋近代」がやって来たときに戸惑い、揺さぶられ、‥表面的にはいろいろ「ネガティブ」と思えるような反応も起こることになる。タリバンやアルカイーダにこだわらない地点からイスラムのイスラム的性格を秩序立て、論理立てて解明し、説明してくれてるので、読書がとても有意義です。


セキュリティをアップする。

 パソコンのセキュリティにあまり関心のない父のために、いろいろ持って帰ることにしました。と言ってもすべて無料のプログラムや、そこへ行くための情報にすぎませんが。しかも自分で発見したモノじゃなく、友達や先輩、上司などから承った情報を集積したモノに過ぎませんが。

  • Windows Updateで「IE6.0」を入手。(「スタート」から)
  • 同じところで修正プログラムを入手。インストール。
  • セキュリティ・ホールを埋めるココ。
  • 「AVG」を入手する。ココ。ココココを参照)
  • 「Zone Alarm」を入れる。(ココココで日本語化)
  • 「OE」じゃなく、「EdMax」(ココ)などにする。
 以上が、「セキュリティアップ」と言われる「ウイルス対策」を実現する案です。父はわたしがコチャコチャと説明し出すと「わからんなー。うーん。」を連発し出すと思うので、パソコンを借りて勝手にやっちまおうと思ってます。今は「OE」を使ってるようだし使い方も覚えた頃だろうと思うので、それは妥協して、どこかサワればHTML形式で来るメールを勝手に開かないでいてくれるハズなので、そういうふうにいじって来ようと思ってます。

 じゃ、何も忘れ物ないように、注意して荷造りします。

 しかし‥‥。毎日入り浸っていたネットバイト先がメンテ休みに入ると、こんなに寂しい時間があまるんだなあ。顧客の方の「禁断症状」みたいなのをジョークめかして心配する声はあったけど、我々バイトスタッフ(の一員であるわたし)のコレがこんなだとは思ってませんでした。‥いや、うん、「寂しい」のではないかも知れないけど、落ち着かないです。

 では、何もなければ、また。(^o^)/~~

2001年12月29日(土) 12月30日(日) 01:15  すごかった。

 昨日「見る」と言ってた『ベン・ハー』。すごかったです。

  • 「序曲」が長い。止め絵で5分以上。(−_−;)
  • なんだなんだこの人数は!!
  • ガレー船がリアルすぎるぞ!!
  • 戦闘シーンも圧巻だ! こうやって戦うのか!!
  • 四頭立てのチャリオツを役者が操っている!!
 何んでもCGでやっちまう最近の映画と全然ちがいました。もちろんスタントも特撮もあったけど、多くのシーンは巨大なセットを組み、生身の人間を大勢動かし、結果、説得力があってリアルでした。目がちらつくこともなかった。

 やっぱ映画はこうでなくっちゃ。多分ものすごい大作だけど、映画なんだからこのくらいお金かけて、このくらい人間を使わなきゃ。
 役者の演技もすばらしい。大きなトコロも細かいところもこのくらい完璧にやれば、こんなに説得力が出てくるんだなあ。

 最近見た映画の中ではいちばんすごいかもしれない。これなら4時間でも退屈せずに見ていられます。‥‥最後少し納得いかんかったけどね。

 そういえば、何も知らずに借りてきたんですが、昨日の『ジーザス・クライスト・スーパースター』同様、イエスさんが出てきました。ちょい役でしたが重要な役。時代設定やあらすじを知りもしないでよく借りてきたもんです。何はともあれ、これは個人的にはすごくおすすめです。

 返しに行ったら、TSUTAYAではDVDソフトの一部を2枚3000円で売ってました。『マトリックス』と『ブレードランナー』なんて組み合わせも可能なようですが、うーん。『アヴァロン』『攻殻機動隊』くらいな組み合わせが良いなあ。

 さて。変なユメを見てないで、まじめにテキスト化 & テープ起こしします。
 今日はいつもより短めです。

2001年12月28日(金) 12月29日(土) 03:50  Don't Get Me Wrong

 赤木昭夫『自壊するアメリカ』(ちくま新書)bk1について昨日書いたことを大幅にやわらげて、後半の科学云々の話を割愛して、またbk1に投稿しました。今のところ書評がゼロだったので採用されるかも知れません。いやなんとなく。コレ、つまりbk1への書評投稿は実益も伴った趣味と化していくのでしょうか。

 以前、『ダ・ヴィンチ』の「百人書評」に5回投稿したら4回は載る、という事態に陥ってました。あれが掲載されるためのコツは‥‥誰も思わない・書かないようなことを、しかし奇をてらわずに素直な気持ちで冷静に本気で思って書くことと、短文をいくつも書くこと(短文しか載せられない)と、『ダ・ヴィンチ』が発売されてから遅くとも一週間以内に投稿すること、だと思います。
 いちばん最初に載ったのがサン・テグジュペリ『星の王子さま』bk1でした。その後、ワープロというご神体の前でご神体がつむぐままをぱちぱち打つという宮部みゆき『火車』bk1、何を書いても先輩に「ホラーだよ、だってあいつはホラー作家なんだから!」と言われるキング『ミザリー』bk1などを経て、主夫作家として有名な鈴木光司『ループ』bk1が超でっかな活字で載って‥‥そこで熱が少しずつ冷めていきました‥‥。(って誰も聞いてないっすね。)

 友達は「投稿魔になるんじゃないぞー」と忠告してくれましたが嬉しくてたまらずしばらくずっとやってました。読んでないのが「いけにえ本」になったらよほど読む気にならない作品でなければ無理して買ってでも読んで出す、という入れ込みようでした。
 しかしもう3号くらい買ってません、『ダ・ヴィンチ』。なんかこう、対象がわたし一人じゃないっていうのを如実に感じ始めたからというか、なんかハズされてる気がしはじめたからですね、うまく言えませんが。

 しかしbk1の『ループ』書評、さんざんですね。けなしてない人は何を言ってるのかちょっとわからないし‥‥。わたしは「ホラー小説」って強烈なオチが用意されてるかそこから何か別のモノに発展していかないと楽しめない性質なので(ホラー小説ってたいてい全然コワくない。日常の中で生まれる誤解とか齟齬とか、前さえ見ずに道に飛び出して来るおばちゃんとか、そういうのの方がよっぽどコワイと思う。コワかったホラーって言えば『墜ちる天使』(「エンゼルハート」で映画化。ネコパンチ前のミッキー・ローク主演。原作まんまでとても良かった。)くらいしか思いつかない。あれはちょっと怖かった)、『ループ』は最高でした。期待してた以上の方向にものすごい勢いで裏切られて泣きそうになりました。だけどわたしのようなのは少数意見なのかなあ。『SFマガジン』の「年間ベストSF」でも10位だったし。。。あれで三部作が完璧に一つの物語に収斂したと思ってるのにな。悔しいので今度絶賛しておこうと思っています。(やはり趣味化しつつあるらしい。)

 今日で今年のバイトが終了しました。帰省が三日後なのですが、大掃除しようかなと思ったりしてます。しかしMSNにある「大掃除特集」を少し見たら「洗剤の使い方特集」じゃないか。整理整頓できない男のための特集ではないので途方に暮れています。とある資料のテキスト化や、とあるテープのテキスト化という別口のバイトもあるし、大掃除はまた今度の機会で良いか。

 ということで、少しずつテキスト化しつつ、今日は前から借りていた『ジーザス・クライスト・スーパースター』を見ました。イエスさんの話です。ブッ飛んだユダが踊りまくり歌いまくる。現在の洋服を着た人が出てきたり、戦車が出てきたり、戦闘機が出てきたり、イエスさんを描いた当時存在しなかったはずのたくさんの肖像画が出てきたり、なんかとてつもなく変な設定ですが、エレキギターが響きわたるユメのようにすばらしいミュージカルです。こないだ学術的な「ナウシカ論」を完成させたときに「カリスマで切るんならおすすめだよ、今クリスマス近いしさ」と言って紹介されていたんですね。いや、よかったです。わけわからない。しかし面白い。すごく面白い。『最後の誘惑』やカール・リヒターの『マタイ受難曲』(バッハ)くらい好きです。でもって、イエスさんよりも断然ユダが格好良い。

 その中でラスト近くにユダがイエスさんに向かって「Don't Get Me Wrong、Don't Get Me Wrong.」って連発してました、「誤解するな」って。それよりも監督がイエスさんを誤解しているように思えてならないのは気のせいか‥‥。だけどイエスさんへの「愛」?みたいなのがひしひしと感じられたから全然おっけーです。誤解でもなんでも「無関心」よりは好きだし、愛ゆえの誤解ならそれは「誤解も理解の一形態」で良いや、みたいな。自分がそういうのをするのはキライですが、他人がやってて無害に見えるのは良いです。

 明日は278分!( ̄□ ̄;)!の超ド級大作 『ベン・ハー』 を見ようと考えています。さてさて。

2001年12月27日(木) 12月28日(金) 01:50  AKIRA

 なんか、『AKIRA』やってます。(1:52現在)

 どうも風邪をひいたようです。昨日26日の夜、寒くて寒くてたまらず毛布を一枚増やしました。これでタオルケット・毛布・掛け布団という三枚になりました。うむ。眠る前にセットするのが面倒ですが、でもって、ちょっと布団乾燥機が重たそうに稼働しますが、暖かさには変えられませぬ。しかしそれでもひいてしまったようだ‥‥。
 今回の風邪は寂しくなるんじゃなく、なんかやたら笑ってる感じです、って四六時中じゃないですけど。

 今日は早めに眠るかな。‥‥と言いつつ、うん、なんかこまごまとしてそうな気がします。というか、乾燥機かけよっと。

 前にココで読むことを宣言した赤木昭夫『自壊するアメリカ』(ちくま新書)bk1、よーく見ると3人の共著でした。赤木昭夫氏は「ただ年長だからというだけで本の表に名を出すことになった。」んだそうです。いやもちろん単なる謙遜だと思います。
 著者の他の2人は内田義雄(西洋史、国際報道、サイゴン・ニューヨーク駐在)鈴木博信(国際関係論、国際政治、語学の天才)で、二人ともベトナム戦争で現地から報道した経験を持ち、アメリカを愛し、アメリカを憂えているそうです(以上「あとがき」より)

 (1)このあいだのWTC倒壊から話が始まって、(2)アメリカ大統領というモノの性質(ひどく単純に言えばイメージの勝利)(3)世界経済の話(なぜアメリカが経済で一人勝ちなのかをわかりやすく論理的に説明)(4)世界政治の話(日本の外交が非常にまずいことを数多の事実を用いて指摘)(5)ロシアの変化、(6)「ショウ・ザ・フラッグ」の真意(実は「旗色を鮮明にしろ」くらいの意味しかない)(7)今後のアフガニスタン、(8)アメリカは今のままでは到底まずいが、これからどうなるのか、どうするのか、自壊か自戒か。‥‥という内容でした。
 途中、わけわからん方向に行きかけましたが、最初と最後がアメリカについての論述で、他はそれを取り巻く情勢についてだったのだと思います。あとは3人で書いてるからかな? 論が少しバラけてる印象のところもあります。

 アメリカが経済でなぜ一人勝ちなのかがやっとわかりました。専門でやってる方には常識なのかも知れませんが、あのクニは何もかもスタンダードを作るから一人で勝ち続けられるんですね。その分野での「開拓者」になるとそれを規制する「法」が後からついて来る‥‥と言うか、はっきり言えば新規開拓者の自分たちに有利なように好き勝手に「法」を作り出しといて、「コレがスタンダードなのだ!」と言い張ることが出来るってことのようです。こりゃ倫理も何もかも後手後手になるわけです。

 村上陽一郎が言ってるように、昔は単なる個人の趣味に過ぎなかった先端科学がもたらす「技術」が現在では経済活動と密接に結びついてるわけだけど、だからと言って科学や技術を経済の面からばかり見て好き勝手するのはあんまりよくないと思う。
 それを開発した企業の「秘密」という面もあるからしっかりガードされてるのは、うん‥‥、そうなんだけど、囲いすぎるのもどうかなと思う。
 科学者や経済学者ばっかりに新技術の運用方法を任せておくと、「やれるんだからやっちまおうぜ!」っていう感情論に流されて、それがあたかもコンセンサスででもあるかのように言われて、尖端科学や尖端技術の「後方」、つまり門外・埒外の我々はそれを何とか理解しようとしてるうちに技術がどんどん進んでしまう。で、「この技術を理解した人はそれを用いることをすべからく容認すべし! それが唯一のコンセンサスだ!」 みたいな変なことになったり、その技術のことをろくに知りもしないで「とにかく問答無用だ! 俺がダメって言うんだからやっちゃいかん!」と叫ぶだけ叫んで知らん顔する「宗教家」みたいなのが出て来て失笑を買ったりする。
 その悲劇的な例が「脳死」臓器移植だったりする。で、今それが「ヒトクローン」で新たに起ころうとしていたり、ゲノム解析で起ころうとしていたりする。ITと言われる分野などでも起こっていたり‥‥するんだと思う。

 どうすればこういうあほな状況が改善されるんだろう。うーん。

 とりあえずは、目先にぶら下がってる手前だけの利益、、、他人に先んじ、他人を蹴落とし排除することでしか実現されないような狭い狭い(とわたしには思える)利益にばかり固執するようなやり方を用いて一体何が楽しいのか、あなたは本当にそれを望んでるのか? 金銭的な利益だけが利益だと本気で思ってるのか? もっと別のモノを求めてソレをやり始めたんではないのか? ほんとにそれで良いの? などなどを

 「理想論だにゃぁ。 ┐(´▽`)┌ 」

 と言われても、問うて問うて、それを越える方法を一緒に考えて何か導き出していく。具体的には、埒外の人間であっても何かイヤなニオイを嗅いだように感じたら積極的に問うて、聞いて、調べて、学んで、『脳死』bk1amazon.co.jpを書いていた頃の古き佳き立花隆のようにどんどん「自分の問題」として考え、どんどん発言していく‥‥くらいしか思いつかないです。

 あれれ。アメリカについて考えてる本を読んだのに‥‥。

 井筒俊彦『イスラーム文化』(岩波文庫)bk1は面白そうです。今日少しだけ読めました。バイト中に読んでいたんですが、今日は変則的でバイト時間が異様に短くてほとんど読めませんでした。明日のバイトも短いんだよなあ。‥‥ま、いっか。自分の時間をたくさん持てるんだ、と思っておきます。

2001年12月25日(火) 12月26日(月) 02:50  本三冊

 赤木昭夫『自壊するアメリカ』(ちくま新書)bk1と井筒俊彦『イスラーム文化』(岩波文庫)bk1を買って来ました。最近積ん読が異様に多いので不安ですが、必要な本が手元にないのはもっと不安です。‥‥言い訳としては不十分だな。まいいや。

 井筒氏の『イスラーム文化』は、こないだNCC宗教研究所の研究会で小田淑子さん(関西大学:宗教学・イスラム学)も「わたしは薦めます」と言っていた本です。10年前の初版、ただし底本は20年前の初版。薦めるってことは、良いってことだと思います。
 『コーラン』(信仰する立場の方は必ずアラビア語の原典を読まなければならないそうです。お祈りもアラビア語。だからアメリカ人とアフリカ人が日本でポッと会っても一緒にお祈りできる。‥‥これはスゴイぞ。)をだいぶ引用して立体的にしてくれてるようです。とはいえまだ読んでへんので詳しいことはわかってません。おそらくしっかりした研究書だと思われます。

 赤木氏の『自壊するアメリカ』は‥‥NHKで解説委員をしたり慶応の環境情報学部教授をしてた人のようです。取材で南極点に立ったこともあるんだって(以上、裏表紙の解説より)
 多分、「今までは超大国で好き勝手に近いこともやれてたアメリカだけど、これからはその構造に自壊の要素がこんなにあるからはっきり言ってやばい。今起こりつつある様々な事実が判然とそれを証明している。‥‥各先進国とも、アメリカにすり寄るだけで良いのか? 良いのか? 他に道はないのか? そしてアメリカ。今のままではまずいぞ。」って内容なのではないかな‥‥と思って買ってきたんだけど、どうでしょう。WTCの話やアフガニスタンの話がいっぱい出てくる、時事本だと思います。

 昨日100ページまで読んだ諸富祥彦『カール・ロジャーズ入門 自分が“自分”になるということ』(星雲社)amazon.co.jp(bk1には置いてないようです)、今日は241ページまで進みました。あとは「臨床篇」‥‥ロジャーズの実際、「補論」・「資料編」だけなのでほとんど読んだのかもしれない。
 ロジャーズの実際行った具体的な業績の数々が出てきました。わたしはトランスパーソナル心理学があまり好きじゃないので「むむ?」と首を傾げたくなる部分も多々あったけど(霊魂の実在を信じてるのかも?と思える部分があったりしたから。‥‥でも内容的には問題ないです。ただ、霊魂の実在を前提にしなくてもコレは可能なんじゃないかな?)、諸富氏も言ってるように、ロジャーズの方法は心理学的な場面やカウンセリングの場面だけではなく、日常生活を「他者」と関わりながらいきいきと生きるためには知っておいた方がよいような、応用がきくというべきか基本かもと言うべきか、うん、言われてみれば「あたりまえ」レベルなくらい納得のいく、自分が「他者」や「自分」と接する時の接し方だと思います。

 心理学者でもカウンセラーでもなんでもない先輩がいるんですが‥‥。精神的に不安定なモノを携えた人が、どうかぎ分けるのかわからないけれど僕のところに寄ってくるんですよ、僕はカウンセラーでも何でもないのに、なんでなんでしょう? ‥‥みたいに言ってるのを聞いたことがあるけれど、なんでなのかが何となくわかりました。多分先輩は無条件か条件付きかはわからないけど、ひどく受容してくれるんです、こちら側を。そういう雰囲気があるし、実際にその通りなんです。
 ナウシカの論文で困らせたときもそうだったけど、「こんな書き方あかんあかん」とは言われるけれど、別にそんなあかんモノを書いてしまった石田の「存在」そのものに嫌気がさしたり、嫌ってしまったり、疎ましく思ったり、‥‥そういうことはほとんどない人なんです。また、石田の興味や論の方向性もすべて容認してくれる。
 ただ、その生成[排泄]した文章や表現、行動について、あるいは興味や論の方向性がほんとうにそれで良いと思っているのかをもう一度じぶんなりに立ち返って見つめてみては? たぶんきみもズレてるように感じてるんじゃない? ‥‥みたいなことを、彼の今までの経験や研究をもとにして、すごくこちらに受け容れやすい形式で促してくれる。しかも、自分のアドバイスが「絶対」ではないという「確信」がある。結果、全然押しつけてこない。
 個別の事象には見方によってはとてもキビシイのだけど、人間の存在や思考の方向なんかは容認してくれてる。つまり優しいのだと思う。

 ああ、だからあの先輩のまわりには、そういう精神的に不安定なモノを抱えた人が集まってしまうのかなあ、先輩は相手の存在を容認して、ロジャーズの最後期か諸富さんが継承して発展させたかした「無条件 or 条件付き肯定」を知らずにやっちまってるからなのか‥‥。と思いながら読んでました。
 わたしも多少不安定なところがあるから、だからわざわざあの先輩を選んでナウシカ論を読んでもらっていたのかもね、みたいな。というか編集者なので読んでもらっておっけーをもらわないとどうにもならないから、というのもあるんだにゃ。

 そんなことするつもりないのに、誰かの考え方や存在に対して妙に排他的‥というか、規範的になって何か押しつけようとしてることがわたしの場合は多いです。それが少なければ少ないほど、そりゃ付き合いやすいっす。
 ‥‥という感じの本でした。

 「ロジャーズや諸富氏は「自分探しの話」みたいなもんだ!」 ‥‥という理解もひょっとするとあるかもしれない。でも、この本にも書いてあるように、「本当の自分」を外部に探しにいってしまうようなスパイラルから抜け出してラクになって、あるがままの自分を容認して、そのことによって初めて自分の求めている自分に変わり始めることができる、そして同時に他人のあるがままを容認して他人が他人の思う方向に変わっていく手助けになっていけるような、そういう人間関係の可能性を感じさせてくれる本でした。
 って、完璧な読了はまだしてないんですが。まあ、こっから先はじわじわ読んでもいいか、と思ってます。

 昨日も書いたけど、読了直後だからっていうのも多分に影響してると思いつつ、やはり森岡さんとの共通項がいろいろ感じられてなりません。ロジャーズはカウンセリングをする立場から、他者との関係から得難いものを得た。森岡さんは哲学者の立場から、自分を深く見つめながら他者と接していく中で、やはり得難いものを得た。そして‥‥わたしが勝手に判断するに、二人がそれぞれに得た・得ているその「得難いモノ」は、とても良く似て見えます。

 カウンセラーや、相談員や、教師や、医師や、僧侶や、‥‥何かと他人に対してアドバイスすることを求められやすい立場の人には有用な考え方が得られる本だと思います。‥‥僧侶にアドバイスを求める人なんて、昨今ではとんと見かけなくなったかもしれません。でも‥‥うちの宗派の僧侶の少なくない人たちは、わたしも含めてですが、他人の話を聞くことを放っぽり出してまで自分の思いを相手に伝えようとして、自分が伝えようと思えばそればっかりで十全に伝えられると思ったり、伝える側が言葉を駆使しさえすれば「絶対に」伝わるはずだと誤解してそこからすべてを始めてしまったり、そういうのが多いんだな、これが。

 ロジャーズが「教えることのできるものに価値はない」、的なことを言ってるのには、揺さぶられつつ感動してしまいました。論理的には説明むずかしいけど、直観的に「ああ、そのとおりだよ」みたいに思ってしまった。

 なんか異様に長くなってるのでもうやめます。^^;

 とにかくこの本を薦めてくれたたつみさんに感謝です。

 あと、お知らせ。

 「論文」のトップページ、二つめを作りました。従来のトップページの中に「ここクリック!」という言葉があって、そこをクリックすれば新しいのが見られるようになってます。

一体コイツは今頃
何をしようとしてるのだ?

 みたいな感想の方がほとんではないかと思います。しかしわたしとしてはかなり満足のいく出来映えになっています。

 もひとつ、お知らせ。

 12月31日に帰省し1月5日に帰京することでスケジュールが決定しました。なお早めに言っておきますが、12月31日の夜遅く、「ゆくとし来る年」の頃に石田の実家に来ていただいた方は、もれなく除夜の鐘を撞くことができます(とは言ってもうちのお寺は鐘楼がないので小さめの鐘を木槌でぺしぺし叩くだけですが‥‥)甘酒は飲み放題正信偈も読み放題です。そんな感じで忙しいので日記の更新はできないでしょう。
 ‥‥変に偏屈なのでするかもしれませんが。わたしにもわからない。

 ではでは〜。

2001年12月24日(月) 12月24日(月) 17:00  さむ‥‥

 昨日・23日は朝から「ばらばらばらばら」とにぎやかだなあと思ったら、駅伝やってました。数年前に友達と西大路通に出て突っ立ってたら毎日新聞の旗をいっぱい持ったヒトがあらわれて、事務的に、そこらにいるひと全員に小旗を渡してってくれたので嬉しそうに振りまくりました。他人が体動かして頑張ってるのを見ると、こっちもどこか動かしたくなるもののようです。そのときは友達の地元の高校が優勝してました。北海道も頑張ってました。早実も頑張ってました。徳光さんのように気の利いた言葉をかけることができなくて、自分の限界とか適正とかを感じました。
 「今回はどんな感じで走ってるのかな。」‥‥寒いし、一人だし、なので見に行かず。しかしヘリの音は三回くらい聞きました。TV中継は最後まで見てました。それにしても貯金って大事ですね。全然ないな、俺。

 今日も問題なく寒いです。冬ですねえ。寒さにもめげず午前中は洗濯して干して来ました。やはり寒かったです。干したシャツから湯気が出てました。あまりに寒いと、触ると冷たいはずの水からさも暖かそうな湯気が出ますよね。シャツからそんな湯気が出てしまうくらい寒い。屋上には霜がおりてたようで、陽のあたらないところに若干残ってました。

 暖房は万全ですか? わたしは‥‥布団乾燥機だけです。エアコンはリモコンがどこかに紛れてしまって使えません。「きっとあのあたりにあるんだろうな」というのはよくわかってるんですが。探さなくてもまあやってけるくらいの暖かさです。室内が零下にならなければ大丈夫。いや、でもたまに盛大に貧乏揺すりしてます。‥‥貧乏揺すりしてるヒトをみると、だから、夏の暑い時期でも「きっと寒くて寒くてたまらないんだろうなあ」と思うようにしてます。講義を受けてるときに前後左右のヒトがしだすと実質的に迷惑を被るので「たのむ」って言いますが。
 こないだ、教室に遅れて入ってきたひとがわたしの真後ろに座り、ぜーぜー言っていたので「風邪?」と聞き、「はい、スミマセン」と言われたので‥‥シンポジウムの前に風邪ひいたらいろんなところに迷惑がかかる、それに今風邪ひきたくない、などなど思って‥‥空いていた、わたしの隣の隣の席に移動しました。

 風邪の時って、無理して意地張って講義受けたりすると「俺がんばってるかも?」と思えて好きだけど、よく考えると非常に迷惑なことをしていたんだなあ。体調悪いときはなるべく菌に近づかない方が良い。うむ。

 ラグビー、大学選手権は今回も地上波でのTV中継がありませんでした。協会が人気低迷の改善に乗り出すほどのことはある。正月二日のセミファイナルはやってくれるので、うん、それまで残って良かったです。しかし‥‥慶応には勝つとして(おい昨日は4点差だぜ? 言い切って大丈夫かよ? って言い切らないと不安でたまらないか。)、法政が上がってくるとちょっとイヤぁな感じです。
 明治に行ってた友達が当然のように買っていた決勝戦のチケットを明治準決勝敗退のおかげでもらって一人で見に行った1993年の決勝戦、前評判通りにほとんど勝ってたのに、最後の最後、法政がタックルの手の中を泳いで泳いで泳いで逆転の決勝トライ、というのをベストポジションで見てしまったのがイヤでも思い出されます。しかもそのトライは「ほー」ってくらいに綺麗でした。あれが近年ではいちばん優勝に近づいた時だったと思います。

 さて、今シーズンは‥‥。頑張って欲しいっす。

 森岡正博の『生命学に何が出来るか』(勁草書房)BK1(またはこっちをやっと読了しました。読んで良かった。
 端的に言えば、「生命学の誕生」、です。学問的な方法論を確立しています。しかし何とも困難な道を歩む方です。「正義の倫理学」で終わってしまえば学問的にはすごくラクなのに、実存的になって実存的になって、それを越えようとしてるんだもん、しかも宗教的なモノのサポートを一切受けずに。

 わたしの理解では‥‥どこまでも自己を相対化しようとして、だけど「個」として「他者」に揺さぶられながら、「個」同士で互いを認め合いつつ 連帯 しながら生きていく。これは今までにもあったし提唱されていたのだと思うけど、ここまでそれを言い切ったヒトは古今東西にいなかったんじゃないでしょうか。空前だと思います。しかし絶後にはさせたくないです。彼の研究や提唱を受け止めながら、揺らぎながら、おろおろしながら、わたしはわたしとして、不十分でも、この方向に行[生]きたいな、と思っています。
 しかしマジで中途半端になるんだろうな俺だったら。でも。
 目標を定めて努力を開始しないと何も始まらない、と、知り合い(?)の高校生が先生に言われたと言って、それをわたしにも教えてくれました。
 うーん。
 困難だけど、こっちの方がわたしには気持ちよさそうです。
 ‥‥と言ってることが気持よい、というだけには終わらせたくないです。うん。目標は定まった。目標の中には「一生完成しない」という性質が含まれているようだけど、とりあえず努力の開始です。

 森岡さん読了のあとで、諸富祥彦『カール・ロジャーズ入門 自分が“自分”になるということ』(星雲社)amazon.co.jp(bk1には置いてないようです)というのを読み始めました。これはたつみさんが「ロジャーズを知るにはこれがいちばん!」と言って薦めてくれた本です。わたしはお礼に森岡さんの『宗教なき時代を生きるために』(法蔵館)BK1を薦めました。‥‥たつみさんはすでに読んでるのにわたしが読んでへんってのは不公平というか、失礼ですよね。うむ。ってことで遅ればせながら100ページまでですが読みました。

 そこまでの感想。↓
 なんか、森岡さんに少し似てるかも‥‥。
 誤解してるかもしれないけど、似て見えます。

 あと、著者の諸富氏って方もロジャーズもカウンセリングをされる方なんですが、だからでしょうか、文章が全然押しつけて来ないんですよ。でもココロには強烈に残ってくれます。文体は「です」「ます」で読みやすいし、でもって今読んでるのはロジャーズの生涯を紹介してる箇所なんですが、ロジャーズが混乱すると著者も混乱して、ロジャーズが悩んでると著者も悩んでる‥ように見えるんです。というか、その混乱や悩みを受け取るという「態度」を、読者と共有してくれようとしている、ように思える。

 わざとなのか無意識なのかはわからないけど、そういうところも面白いし、内容もすごく面白いです。

 あっと。 \(^o^)/
 登録してた書評がBK1に採用されてました。採用されると一週間くらいで公開されるということだったので「ダメだったか〜」と諦めてたんですが、ちょっとチェックをさぼってるうちに公開されてます。しかも大量に。購入の参考になったりならなかったりしてるようです。

 ってことで、ではでは〜。

2001年12月22日(土) 12月23日(日) 02:20  ごぶさたですぅ‥‥

 すみません‥‥。ここんとこ日記の更新が優先順位まけてました。ええと‥‥。シンポジウムのレジュメを、わたしのはすぐやっちまったんですが、他の人のやつもHTML化して良いって確約をすべての発表者からいただいて、ちきちきと音を立ててそればかりやってました。左の「論文」からいけます。

 ん‥‥。「ばっかり」でもないな‥‥。

 きのう21日(金)はたつみさんが大学の懸賞論文で入選したので、その表彰式を見に、三つあるうち、唯一行ったことのなかった学舎に行って遊んでました。。授賞式の会場にいたというだけで論文提出の「参加賞」をもらえました。のみならず「懇親会」にまで出てしまいました。はっはっはっは。ビールもおいしかったし、ビュッフェのごはんも同じ生協とは思えないくらい凝ってました。そこここに貼ってあるメニューも「たらこスパゲティ」なんてあったし、わたしが通ってる大宮学舎とは普段からちょっと違うようです。
 そのあとはたつみさんを慰めたり(彼は特選を狙っていたんですね‥‥。彼のを読んでなければ「はっは!」と笑って終わりですが、講評を聞いた限りでは彼の上にいた二人の内容より彼の論文の方が、たぶん数倍の挑戦的価値があったと思うし、内容も論証もオモシロイんじゃないかと予測できました。‥‥とにかくわたしの習作よりは実際にオモシロイらしいです。ってことはすごくオモシロイってことでしょう(変なモノと比べてすまぬ)。仮にも論文なんだからさ。読み口にダマされてはいかんと思うのですが‥‥‥。大学の選考当局にはそのへんじっくり考えて欲しいなあ。時期はずれに小一時間くらい問いつめられちまうぞー。)、四方山話をしたり、ある紙をカラーコピーしたり、季節柄クリスマスの話をしたり(をぃ仏教徒!)、そこから年齢のわりに激烈に乏しいわたしの恋愛経験の話をよせばいいのにしてしまったり、コーヒー飲んだりしてました。

 行く前に迷いました。電車は一方向にしか行ってない、と確信してた路線が途中から別れてて、わたしは思いっきり違う方に行ってました。慣れない土地に行こうと思うと往々にしてこういうことがあるからねえ‥‥というか俺ぼーっとしすぎっす。早めに出て本当によかった。‥‥こないだはすることないから30分くらい早くバイト先に行こうとしたら途中で自転車のパンクに気づいて見事トントンになりました。

 昨日は‥‥。そういえば。やっと目的地に着くぞーって頃になって、昼間に別の人と待ち合わせしていたのをやっと思い出して、連絡方法がないから頭を抱えるだけでした。

 いや、うん。謝ることしかできませんでした。

 木曜日はサブゼミをしてました。ほかには‥‥喫茶店にパソコン持ってって、ちゃくちゃくとHTMLを打ってました。他には‥‥シンポジウムのことが京都新聞に載ってたので、しかもわたしの喋ってる場面の写真が載ってたので(顔の判別は不可能ですが)思わず買ってしまい、眺めてニコニコしてました。

 水曜日は‥‥。何かしてましたね、きっと。打ってたのは打ってたのだけど、他には何をしてたかなあ。きっと森岡さんの本を読んで感動してたんじゃないかと思います。‥‥あ、違うか。シンポジウムしてました。二度目の紹介ですが、左の「論文」から行けます。もしよかったら感想や意見、いろいろくださると嬉しいです。

 ということで、失礼します。

 明日、日曜日の昼からラグビー大学選手権があるのだけど、TVではCSしか中継が入らないようです。うーん。秩父宮はあまりに遠い‥‥。

2001年12月19日(水) 12月20日(木) 00:20  シンポジウム

 掲示板(重)とココの下にも書いているように、今日は靖国神社をめぐるシンポジウムがありました。ふと思い立って数えたときには会場に6、70人いました。100部用意したレジュメは全部なくなりました。‥‥ということで、おそらく大盛況でした。

 そのあと、シンポジウムの発話者すべてが集まって飲んでました。むっちゃおもろかった。というかむっちゃうまかったです、お鍋。議論と言い争いは違うモノだ、という至極あたりまえのこと(だと石田には思えている)を認識したひとが集まって、理性的に、冷静に語り合うのは、オモシロイです。その場所とおいしい鍋、お寿司をありがとう。

 議論は、説得合戦ではなく、互いの食い違いや齟齬をそれとして認識し、かつ、きっとどこかにある共通点を探ることを欲求する場所から開始されるべきものなのかな、とわたしは考えています。

 うん、いろいろ言いたいのだけどまとまらないです。‥‥「まとまらないくらいたくさんのモノをもらうことが出来ました。」っていうことでもあります。消化して自分にわかるコトバで表現し直すには時間が必要です。(というか酔ってます。)

 うん、つまりは↓

 眠いので、今日はさよならー。レジュメは明日以降アップしますし。

 来てくれた方、ありがとうございました。

 うん、ほんとにいろいろもらえました。(^o^)

 なんか舞い上がってるようです。お酒おいしい。へべれけ以下ですがかなりできあがってるな俺。

2001年12月18日(火) 12月18日(火) 04:47  シンポ案内

 すみません。水曜日にある「靖国を問う」というシンポジウム? のレジュメを作ってました。レジュメは無事に完成しましたが、今日は日記の更新、出来ません。ごめんなさい。
 シンポジウム? というか学生主体の討論会は、龍谷大学清和館で、19日(水)午後1:00〜5:00(最大)です。わたしも真宗の立場から発話いたします。‥‥不安だなあ、修論の試問で「きみの論文には真宗学がない!」と言われてるだけに‥‥。

2001年12月16日(日) 12月17日(月) 00:20  宇宙服

 部屋掃除もせずに風呂を磨きました、湯船のそばの壁を中心に。

 天井もかなり汚なかったのでスポンジでごしごしこすってみたら案外きれいになりました。でも、かなり濡れた。濡れながら「宇宙服みたいなのがあったら、服やアタマが濡れるのなんて何も気にせずに掃除できるのに!」と、かなり本気で思いました。
 ‥‥でもそんなモノを着てたら動きにくくて仕方ないんだろうなあ。あと、たぶん相当に高価なものだから濡らすのもイヤでそんな局面で切ることすら発想されないに違いあるまい。

 『宇宙戦艦ヤマト完結編』DVD、なかなか良かったです。最初の航海から帰ってきたときに亡くなったはずの初代艦長・沖田十三が「「脳死」に至っていなかった」という理由で復活する記憶はあったけど、それを診断してたのが佐渡先生だったのは知らなかったです。そのほかにもいろいろ、1983年当時には気づいていなかったことにいろいろ気づけてとても良かったです。

  • 40億年前のことが記された粘土板って何?
  • 古代と雪っていくつなんだろう‥‥?
  • 通信はやはりアンシブルなんだろうか‥‥?
  • 「ハイパー放射ミサイル」の防御システムって新SDIに少し似てる‥‥。
  • イージス艦のような機能がついていたら良いのに‥‥。
  • 敵さんの民衆ってどんなだったのだろう?
  • 鼻の部分の描き方が今の主流とは違うんだなあ。
 いろいろ書きましたが松本零士は大好きなので実はなんでも良いです。999とヤマトに育ててもらったわたしです。ヒトを愛することとか、自己犠牲とか、友情とか、信頼とか、そういうのは全部コレが基本になってるのかもしれません。いや、そっちの「倫理」みたいな方はウソかもしれませんけど、女性の顔の好みや胸の大きさの好みなんかは恐らくものすごい影響を受けてると思います。これが原風景だったのか!

 あ、もう一つあった。

 地球に水と生命をもたらした水惑星「アクエリアス」(たしか映画公開はコカ・コーラの「アクエリアス」発売よりも前だったと記憶してます、確証はありませんが‥‥)のスピードを上げさせて地球に再び大量の水をもたらして大洪水を起こし、人類を絶滅させ、その後で地球に移住しようと計画してる人たちが敵なのですが、‥‥水がひいたあとに移住すると豪語していました。いったいどこに引くのだろう‥‥‥‥。気になります。

 最後、古代と雪が結ばれます。彼らは恋に落ちてから4年で結ばれるわけなのですが‥‥1983年頃までは「処女性」が重視されていたのかなあと思いました。あれはほんの17年前だったのに、今はもうその頃とは「多数派」がだいぶ変わってるんですね。

 冷蔵庫の中に入れてあったヨーグルトが凍っていた、ということをこないだココに書いて嘆いていましたが、理由がわかりました。単に設定温度が低すぎたようです。さっき見たら豆腐も豚肉も何もかも凍っていました。無知というのはオソロシイ。

 今日はチゲ鍋もどきを作りました。がんがらがんに凍っていた豆腐を無理矢理切って入れたら‥‥見事な「染み豆腐」が出来ていました。そういえばそうでした。豆腐を凍らせて作るモノです、染み豆腐。違和感はあったけれどこれはこれで独特な、良い味のチゲ鍋でした、ということにしておきます。そんなに高い豆腐を食べる趣味がなくてよかったです。100円の豆腐なら凍ってしまっても、まあかまへんです。

 今日は色わけしてなくてすみません。

2001年12月15日(土) 12月15日(土) 23:00  3冊の本。

 今日は朝からバイトでした。来客が来なければ読書やパソコンのできる夢のような事務系のバイトでして、今日はお客さんがぽちぽちとしか来なかったのでかなりたくさん読書ができました。大体みっつ読めました。

 最初に読んだのは、宗教学者として有名な方の論文です。阪神大震災と地下鉄サリン事件のあった1995年の暮れ?だったかに、司馬遼太郎と対談してるのがNHKスペシャルで流れた方。『人間蓮如』という著作があってわたしそれは非常に好きなのですが、時たま講演会や別の著作で遠藤周作のことをわけもわからずに酷評したり、親鸞のコトバを唯円が書いて紹介してる『歎異抄』を独自の観点から読んで「唯円はユダだった!」という噴飯的誤謬に陥ったままで本を出してしまったり、「キリスト教やイスラムという世界宗教の対話を促進するのは日本に昔からある神道である!」というマボロシ論を根拠なく、しかも具体的方策も一切示さずに語ってしまってこちらを途方に暮れさせてくれたり、‥‥最近はそういう悲しい言辞ばかりが目に付いてしまう、一応真宗とも関係のある方の論文です。比較的有名ですが、宗教に興味のない方は多分全然知らないと思います。わたしの主観で外面的特徴を挙げますと、めがねをかけていて、ひょこひょこ歩く、わたしの数百倍は優しそうな笑顔の魅力的な、いい感じのおじいさんです。
 論文の内容は、「親鸞さんのココロの中に、今まであまり知られておらず、研究者も注目してこなかった、とある思想があったのではないか、いやあったのである、わたしはそれを掴んだのだ!」‥‥というモノでした。
 はじめと終わりはつながっているんですが、無根拠でした。しかも真ん中がどうもうまいこと最初と最後にシンクロしていません。かつ、その真ん中の論も最初と最後と同様に、やっぱりその方の勝手な思いこみを論拠にしていました。「何がどうなったらこのコトバが出てくるのだろう?」or「これは明らかに誤読でしょ?」などなどのパレードで、もう酷評する気も失せるくらいのとんでもないシロモノ。コレの何がどうやったら論文なものか。‥‥わたしの修論よりすぐれている点は、圧倒的に短いから時間がそう無駄にならずに済んだ、ということでしょう。(読んでくださった方、本当にすみません。)

 二つめに読んだのは、以前からここで何度も登場しているし紹介も書いてアップしてある森岡正博『生命学に何ができるか』勁草書房BK1です。(実は読了していなかったり‥‥。)今日読んだのはウーマンリブに関するあたりと、それと向き合うときの男の態度、暴力としての中絶、というあたりです。かなり突っ込んだことを書いていて、読んでてかなり痛いです。森岡さん自身も「痛い」って言いながら書いています。わたしファンなので批判的な視点が少し欠落していますけれど、やはりこの方の論文はすごいです。どうしてここまで己をさらけ出してしまうのだろう? ‥‥と思ったけれど、それがこの方の提唱する生命学の方法なのでした。なのです。すばらしい。

 三つめに読んだのは、竹内靖雄『<脱>宗教のすすめ』PHP新書BK1です。

 宗教を「卒業」するために真実の宗教を学ぶための一冊。

 ‥‥表紙見返し部分のカバーにはそう書いてあります。しかし、これを読んで興味を持ち買ってしまい読んでしまったわたしがかつて携えていた期待は亜空間に雲散していきました。視点の独特さは認めますよ、宗教を経済活動という一面的な立場から見て、それに徹しようとするかのような態度はオモシロイ。‥だけど実際問題として宗教活動を経済活動だけの視点からすべて読み解くことは不可能なので、そのやり方に徹してしまうと、本はウソばかりになってしまうのです。まるで新堂冬樹『カリスマ』徳間書店BK1と同じ、「新新宗教の教祖はすべて計算尽くで教祖を演じて金儲けをしてるんである。」的な誤謬をひた走ったりしてます。宗教を知らないヒトに宗教から卒業するための本など書けるわけがないとわたしは思う。
 また、経済活動の面から見てるのは第一章だけです。あとは宗教に対する勝手な思いこみと奇妙なエネルギーの勢いだけで書いてます。「よくは知らないけれど宗教は大嫌い!」と思っている方が読んだらスッとする本かもしれません。しかし、「宗教よく知らない。嫌い。でもよくは知らないモノを嫌うというのはキモチワルイ!なんとかならんかな!」と思ってる方にはすすめません。

 最悪にひどかったのはねえ。

それにしても、ユダヤ教、キリスト教、イスラムは、それぞれ唯一神を立てて、これ以外に神はない、と主張している三つの一神教である。関係のないわれわれから見ると、これら三つの宗教が、神はただ一人といいながら三人の神を立てて争っているのは不思議な光景に見える。
 とか、
宗教は平気で世俗権力の手を借りる。日本でも専修念仏をとなえる浄土宗が勢いを伸ばそうとした時、南都の既成仏教勢力は朝廷に訴えて、念仏の弾圧をしてもらった。そのために法然は四国の讃岐に、弟子の親鸞は越後に流された。しかしさすがに権力の手を借りた殺人まではやっていない。
 とか、とんでもない事実誤認をもとにして語っているところです。後者は論旨とさほど関係のない部分ですが、なにせ万事が万事この調子なのですよ、この本。探せば単純な事実誤認はもっともっとあると思うよ。
 この人、宗教を卒業するためのコトバを語るためにはまずは知識がべらぼうに足りないよ。それら三つの宗教は全部ひとつの神を信じていて、ただ預言者が違うということも知らない(あとの方に矛盾することを書いてもいるけれどこれは一体何なのだろう?)そして‥‥。念仏停止(ちょうじ)の時に法然さんの弟子は首をはねられたという事実も知らないで、いったい何を書いてるんだ。しかも法然さんは「讃岐まで行くよーに」と言われてから「やっぱ手前までで良いや」と言われて、須磨のあたりまでしか行ってません。
 編集の人もしっかりしてください。こんなウソを大々的に出版してしまって良いのでしょうか。って去年の本か‥‥。

 扉や本文中に書き殴ったのは‥‥。
  • 自身の実存を棚に上げ、他人の実存について他人に一切きかず適当テキトーに想像して、そればっかりでカミとかシューキョーとかを論じ尽くせると勘違いしてやりまくってる駄弁本。
  • この人、自分が多数派にいたくて仕方ないのだろうか? 多数の方にいれば少数のことを無理解なままでいたり無理解を助長したりしていいと考えてるのだろうか?
  • 「癒し」と「救い」を混同してるのなら無理ないか‥‥。この混同は宗教への無知と両輪なのかなあ‥‥。うーん。詰めて考えないとならんな‥‥。
  • 竹内さんの持ってる「死ぬと何もなくなる」的な達観みたいなのはどこから来るのか?なぜその達観を丸裸にしようとせず、他(宗教)を批判非難して何ものかを語ろうとしてしまうのか?この攻撃性は何か?
  • (死後の世界なんてない、むかしから誰もあったとは考えていないのだ、という論から「また日本人は、あの世に行けばいいことがある、という考え方を信じてきたわけでもない」として、“死ぬと何もなくなる”という竹内さんの論を補完するために、死後の世界が“ある”と考えていたか“ない”と考えていたかを「いいことがある、という考え方」があったかどうかという問題にすり替えて、そして「江戸時代に心中物の芝居が人気を集めたところから、「死んであの世で結ばれる」ことをよしとする態度が庶民の間にあったかのように考えるのはとんでもない誤解であろう。心中は、誰もができることではないある種の「快挙」であって、人々はそれに衝撃を受け、感動と快感を覚えるからこそ心中物がもてはやされたのである。」と書いてあるのに主観的に突っ込んで)ぶぁーか! 来世に託す身が悲しくてたまらないから泣けるんだろうが!
 なんかわたし自身がすさんで来るのでやめますね。いや、すさみきってるからこのへんで止めたところで何もかわらないとは思いますが‥‥でもわたしもさすがに気づくくらいすさんできたということです。

 科学がどうのとかも言ってるのだけれど、「科学は科学の範囲外のことを語らない」ということも知らないようです。科学「主義」に陥ると科学から逸脱して「死んだら何もなくなります」とか大いばりで言うようになるけれど、この本の著者はもろにそれです。科学的ではなく、科学「主義」的です。ヘルムホルツ学派の流れでしょうか。ってそんな良いもんでもないな。
 宗教をものすごく嫌って攻撃して悦に入ってるように見えます。その根拠として科学「主義」を使ったり、自分の勝手な思いこみを使ったりしています。そして宗教を「思いこみだ」「証明不可能なモノだ」と言ってにこにこしてます。‥‥つまり、自分が根拠にしているモノを自分の論で否定し尽くしてしまう危険性に気づけていません。わたしは自分のコトバを自分に問う姿勢のない論って無責任だと思います。あまり好きじゃないです。宗教なんていう、こういう微妙な問題を論じるときは、よほど注意しないとメタ言語にはなれないのに‥‥。

 「自家撞着を本にするとこういう本になります。自家撞着の実際を事例として知りたい方はどうぞ。」‥‥そういう勉強には使えると思いますが、まじめに読んでもつまらないです。「と学会」の定義する「トンデモ本」にきっちり入る本だと思います。

 著しく面白く感じる本を読んでも、非常につまらないと感じる本を読んでも、破りたくなるくらいイライラする本を読んでも、どれに対してもわたしは笑うようにできてるようです。良いことか悪いことかはわかりませんが、自分にはそういう性質があるということがわかったバイトの時間でした。

 ‥‥しかし、こんなに両極端な本を一日で読んだのは久しぶりです。

 FDDを更新しました。快適に動いてくれています。ついでにパソコンの中を掃除機かけました。CPUとマザーボードを更新した時に文庫本のヨコハバと同一サイズの直径を持つファンを取り付けた影響で、よく冷えるけれど中がすぐ汚れるようになってしまったので、数カ月か1カ月に一回は掃除機をかけてやらないと不安です。だいぶ綺麗になりました。‥‥部屋は整理も整頓も掃除もできてないままです‥‥。

2001年12月14日(金) 12月14日 (金) 23:00  何が悲しゅうて‥‥

 いや、その。

 『猿の惑星』がレンタル開始になってました。ひとつだけDVDが残っていたので「わーい」と思って、『グレングールドをめぐる32章』のビデオとともに借りてきたら、DVDの方にはなぜか『宇宙戦艦ヤマト完結編』と書いてあります。いちばん最初のTV放映とそれをを編集した映画以外、TVも映画もすべて見ているさえきでございます。わたしは何が悲しゅうて今更こんなモノを見なければならないのだろう。懐かしすぎる。不本意すぎる。予想外すぎる‥‥‥。

 ま、良いか。間違いなくこっちの方が面白いんだから。
 でも俺は一体何を間違ったのだろう。。。。(−_−;)

 今日は髪を切ってもらいました。何年も通ってる美容院さんなのですが、今日ほど話したのは初めてです。帰省の話から「はるか」の話、高い航空運賃の話になり、北海道ということでラーメンの話になり、‥‥美容院の店長さんが京都のラーメン事情に関してすばらしく豊富な知識を持っておられたのですごくためになりました。たぶん有名な話なのでしょうが、一乗寺の駅の方にラーメン屋さんが10件くらいかたまってあって、美味しかったりうまかったりするそうです。‥‥今度いってみよう。
 うちから自転車でラクに行ける距離にも、なかなか美味しいところが一件あるそうです。これは明日あたりお店の名前を思い出せたら行ってみよう。

 パソコンにフロッピーを入れたら「このディスクは壊れています」と言われました。それじゃあ書き込みできないなと思い、別の新品のディスクを入れたらやっぱり「このディスクは壊れています」とまた言われた。‥‥ディスクじゃなくドライブが壊れてるのかも知れないと思い、‥‥実際少し調子悪いし‥‥新しいFDDを買ってきました。2000円弱です。まだつけてません。
 アンクの『スタイルシート辞典』も買ってきました。

 大学に車やライトがいっぱい来てて、明らかに何かしてました。知り合いの清掃の方が二人並んでそっちを見ていたので聞いてみたら、ますます知ってるつもりになれることで有名な『知ってるつもり?』のロケだったそうです。五木寛之と関口さん・水野さんが来る(来てる?)らしい。親鸞さんではずっと前に2時間スペシャルでやったから今度は恐らく五木さんでやるんじゃない? って。本人にもコメントをもらうんですね。後で聞いたら綺麗な一室を使って、そこで三者面談みたいな感じで話していたそうです。その部屋の周りには学生の取り巻きがわんさわんさと‥‥。しかし隣の建物の二階からなら部屋の中がラクぅに見通せたそうな。

 すみません。昨日のことは思い出したら書いておきます。今は寒くて大変です。髪を切った日は寒い寒いぶるるる。‥‥と言いながら実は『アリーmyLove』を見るのです。ではでは。

2001年12月13日(木) 12月14日 (金) 02:00  暴威

 今日はいろいろありました。
 でも疲れてて眠いので明日書きます。というか今日起きてからかきます。
 と言いながら箇条書きします。

  • イスラム研究者のコトバを聞きました。It's exxxxciting!!
  • メールに反応して友達が来てくれました。ありがとう!
  • 酔っぱらった勢いで今は忘れてるけど、いろいろ発見がありました。
  • 学問の方法について、いくつもの新しい視点を得ることができた!!
  • 飲み会に煙草は必需品!!
  • アタマの外回り(髪型など)はボヤけてていいけど中身は常にスッキリさせておこう!
 おやすみなさい。

 ナウシカ論文は本格的に最終的に不可逆的に完成しました。泣けてくるほど嬉しいです。嬉しくて嬉しくて自転車をこいでいる時は「自転車をこいでいる」になりきってしまいそうになりました。そうならずにすんだのはわたしの実存がそれを拒否したからに過ぎません。

 zzzzzzz・・・・・・・。

2001年12月12日(水) 12月12日 (水) 14:00  暴威

 10日は月曜日でしたねえ‥‥。「幹は立った。枝葉をつけていけば広がっていく。今回は枚数的にこれが限界なので‥‥」という最終アドバイスをいただいたので喜んで文章表現を直していると、別の方から表現や結論部に対する更なるアドバイスをいただくということになりました。そんなわけでナウシカ論の微修正が大詰めを迎え、そればかりやっていました。すると火曜日の朝になってすでに明るくなっていた‥‥。

 翌・昨日11日は昼前にゼミの先生のところに行く約束があったので、間に合うよう1時間だけ眠ろうと思ってベッドに入ったのは良いのだけど、少時間睡眠に関して数え切れないほどの失敗を前歴に持つわたしです。激烈に眠いのに「絶対に起きなければならない!」というプレッシャがかかると眠れないんだコレが。(眠れると逆にいつまでも‥‥。)
 ぼーっとしてるうちに目覚ましが鳴ってしまい、起きました。

 研究室に行ったとたん、パソコンの話を聞かれてちょっとびっくりしました。そういえばゼミの先輩(後輩?)と一緒に先生のゼミ生やOBのための、先生のHPを立ち上げる話があったのでした。‥‥先生のアカウントで掲示板を作りたい、つきましては‥‥という話と、メールの話を少ししました。OBの方に毎月原稿を郵送してるのだけれど、それがその方のWeb上でどんなふうに利用してもらっているのかわからないので、なんとかわかりませんかねえ? とも聞かれたので、学校の合同パソコンを使ってお寺の名前を検索したけれど全然出てこなくて、微妙に不思議でした。

 先生とは来年度からの身の振り方についての相談をしました。
 北海道の実家のお寺に戻るとしても、お寺だけを収入源(変な言い方ですが宗教法人には実質的にそういう面もあるわけです)にして生きていけるほど潤沢な収入があるわけではない、兼業僧侶をするにもそんな就職口があるわけでなし、かと言って京都にいても非常勤講師のクチがあるわけでもなんでもないからそれは同じである。‥‥‥お寺は父母が少し忙しそうに、かなり楽しそうにやっているし、お盆とお年始のお参り以外は人手も全然足りているし(足り過ぎているし)、とりあえずは大学に残り、「研究生」をしていくという方向でまとまりました。というか、それ以外ハナっからなかったのですが。
 まーしかし、不安定な状態は不安定なままでコトバにすると「カタチ」になるような、そんな奇妙な錯覚を覚えます。そういう相談になりました。さてさて。

 先生は「院生の中ではいしだくんがパソコンにいちばん詳しい」という誤った先入観を持っておられました。具体的な名前をいくつも挙げて全面的に否定しておきました。‥‥初心者に近いところにいるから触ったことのない人に説明するのは多少うまいらしいのですが‥‥
 いきなり「右クリックして‥‥」と言わずに「中指の方も動きますよね。それを一回だけ押して‥‥」と言ったり、いきなり「コンパネ開けて‥‥」と言わずに「スタートから云々云々」と言ったり、いきなり「IEのバージョンをSP2にしないと危ない!」と言わずに「インターネットの画面にして‥‥そしたら、上の方の行にいろいろ書いてあって、その右端に[ヘルプ]がありますよね。それを人差し指で押して、いちばん下の行にある[バージョン情報]ってのに矢印を合わせて押してください。‥‥なんて書いてあります?」と言ったりするという、それだけです。‥‥細かいことを言い過ぎると言って嫌われることが多い。

 お昼からは、今年で退官される教授の最終講義に出ました。‥その先生、院生から「今年の卒業アルバムの全体集合写真に一緒に写りませんか?」と誘われ、大喜びで撮影会に行ったそうです。学内のいろいろなところに貼ってある卒業アルバム宣伝用ポスタに各学舎の集合写真があって、そのうちの一枚のいちばん前に写っておられます。そういうところ大好きです。
 最終講義の会場は学部生や院生、OB、教授たちで超満員。大学‥つまり過言すれば日本の「真宗学」(マイナな学問だなあ)でトップの方ですからアタリマエですね。先生はけっこう専門的な話もされて、それでも自分を含めた会場が「どっ」とウケるのを見て、やはりココは「真宗学」というオタク学問の巣窟なのだなあと実感した次第です。‥‥なんのことかわからなくてスミマセン‥‥。

 その後、BOOWYの『ラスト・ギグズ』DVDを友達から借りました。ありがとうです、N田さん。
 家に帰って、本当は今日までのレンタルビデオを見たりナウシカ論文の文章表現をもう少し詰めたり最終講義のことなどを日記に書いたり、他にもせんならんことあったのに、その世代のわたしはもちろんモロに誘惑に負け、というかむしろワクワクしながら極めて積極的にDVDのハコを開けていました。再生。
 いやあ。
 いいですよ、やっぱり。(^o^)
 この音質はすごいぞ。
 布袋も氷室も若いなあ。
 『CLOUDY HEART』がいちばん好きかもなあ‥‥。
 余韻の残る、残りまくる、いい作品です。
 ふたたび、kN田さんありがとう!

 前日徹夜の影響もあり、昨日はそれで力つきて眠ってしまいました。なので今日までレンタルの『チャーリーズ・エンジェル』はやっとさっき見ました。敢えて言えば‥‥楽しい映画でした。それしかない。うむ。本当にピチカート・ファイヴが使われてるんですね(Twiggy Twiggy)。びっくりしました。
 そしてこれから『マグノリア』を見ます。何がなんだかわからなかったと言ってる友達がいるんですが‥‥俺は大丈夫だろうか‥‥。主演のトム・クルーズがすごくうまいという話も聞きます。楽しみながら注意しつつ見たいと思います。『カル』みたいにイヤぁな感じ(俺にはわからん!面倒じゃ!くそぅ、そのうちもっかい見れば良いってことにしとけ!えいえい!‥みたいな。一応ホめてるつもりです。)の「わからなさ」じゃなければ良いなあ。
 まずは、コーヒーをいれようか。

 ではでは。

 ナウシカ論は、やはりココには公開できません。もし「どうしても」という方はメールかオフかで言ってくださいな。

 んではでは。

2001年12月9日(日) 12月10日 (月) 08:00  ★ナウシカが★

 ナウシカの論文が本当に本当に(ほぼ)完成しました。

 土曜日のバイト中にパソコンでちゃくちゃくと打ち続け、気になることがあったので時々手が止まり、ごはんも食べ、話もし、バイトもしっかりやって、金曜日に生協に行ったら二冊売ってた 『ダンスマガジン』2002年1月別冊『大航海 No.41 特集 カリスマ』新書館 を引用したりしながら、でもバイト中には完成せず。

 ココの日記を書いて、それからまた書き始めました。結論がどうも甘いので書き直したり順番を変えたりいろいろやりました。そのうちになんとかできました。

 他人の文章から引用すればそれで論が論理的になるのかと言えばそれは圧倒的に「NO!」ですが、なんとかなりました。論文の内容を大ざっぱに言いますと、ナウシカに出てくる「青き衣の者」という救世主的な存在と「カリスマ」というのを絡めた論です。

 ‥‥‥読みたい方がもしいらっしゃったらメールください。返信に添付します。なぜたつみさんのようにアップしないのかって? ちょっとわけありで今年のナウシカ論、と言っておきます。と謎めかしてもきっと誰も気にしてくれないからやっぱ言いますスミマセン。いや、その、出版されるらしいのです。わたしが最終提出者なのでもう少し、あるいは大幅にまだまだと思いますけれど。だから著作権の関係で少し躊躇‥‥。

 昨日のココにも少し書きましたが、現代の宗教や宗教性を論じるのにマンガを題材にして行われた論考は今までそんなに行われていないんです。もちろん、マンガに関する論考はサブカルか否かを問わず数多く出てます。『ナウシカ解読』BK1というすばらしい作品論もありますし(宗教に関する論考ではありません)、ナウシカを題材にして伝統的な宗教学について講義してる本もあります(作品論や作品解読はほとんど行われていません)BK1。宗教学会でも宮崎駿の作品やエヴァンゲリオンを題材にした発表は行われています。しかし、マンガの作品論から現代の宗教現象に関連した論を展開した論考はほぼありませんし、そのような形式の論考がまとまったカタチで出版された例は今のところない(はず)。だから出版する、らしいのです。

 ふうぅ。

 なんにせよ、完成して良かったです。以前から公開しているナウシカレジュメとは比べモノにならないくらい学問学問してます。そして‥‥自分がそういうモノを一つでも書けたということでは、初めての学術論文が書けたのはすごく嬉しいです。しかしわたしは現在博士課程の三回生でして‥‥。つまり三年前に修士論文を提出し、受理されているのです。それもココで以前からアップしてます。あれはひどいモノだなあ。はっきり言って学術論文ではないと思います。自分が成長するのをウソでも実感するのは嬉しいです。ですが、過去の不本意な異物遺物を公開し続けるのはなんかすごく恥ずかしいです。
 でも、うーん。面倒だから、しばらくは公開し続けます。後悔し続けます。今日はこのまま。

2001年12月8日(土) 12月9日 (日) 01:00  さむ。

 土曜日の朝方、大丈夫でしたか。京都はむっちゃ寒かったです。起きてヨーグルト食べようと思ったら、冷蔵庫の中なのにってました。‥‥どんだけ寒いんだ。
 いしだの実家の方ではマイナス15℃だったらしいです。昼にバイトの人たちと話して「あぁよくあることですよザラですよ酷い時はそうですねえ30℃くらいにすぐなります」と言ったけど、この時期に15℃はきついなあ。‥‥京都が何℃だったのかはデータがありません、と言うか、聞き逃しました。
 そう言えば大学の時「実家の方は冬に25℃くらいになります」と言ったら「ちゃんとマイナスをつけてくれ」と言われました。習慣ですね。冬は朝に2ケタになれば明らかにマイナスなのでつけないことが多い。通じる。地域による。

 きのう眠る前、寒い日はいつもやってるように乾燥機をかけといて、そして眠りました。でも全然あったかくならなかった。おかしいなあと思って、でも仕方ないので眠りました。なんせ本当に寒かったです。

 サッカーとK1をチャンネル替えながら見てたら、レ・バンナが倒されて鳥肌立ててるうちに決勝ゴール見逃しました。うう。録画の方を見ててもうた。試合が90分で終わらないのが悪かったんだ!! いやうちにTVが二台ないのがいけないんだ!! いろいろ理由はあると思う。なんせ惜しいことをした。

 マーク・ハントの堅そうな金髪は「スーパーサイヤ人」だからなんだって(いや、「だから」とは言ってなかったような気もします)。番組の中の紹介では「スーパーサモア人」ってことだったのに、本人が「サイヤ人」って言ったらしい。そうか深田恭子もきっとそうなんだろうな。だからあんな地球人ばなれした妙な踊りを全国ネットで何度も見せることができたに違いない。曲は大好きなんだけどなあ、小西康陽。

 ナウシカ論文は、昼間いろいろやって展開したりカタチを整えたりしましたが、まだ何かが大幅に足りない状況です。バイト中にも練り続けて、うちにあるから引用したり論理展開を参考にしたりしようと思って帰ってきたらその本見あたらなくて困ってます、上田紀行『宗教クライシス』岩波書店BK1
 宗教と接するとき、現代人の多くは「食わず嫌い」と「のめり込み」が異様に多く、外にある宗教的な現象を冷静に見つめて分析して判断することの出来る人は少ない、っていう論理がその中にあった‥‥‥と思うんだけど‥‥‥記憶が曖昧です。こんなアヤフヤなんじゃ引用は不可能。うーん。思い出して自分の論のように書いてしまおうか? いや、いや、それはキモチワルイ(そして学術的にも許されまい)。確実な部分だけ自分のコトバで書いて書名を註記すれば良いか。うんそれで良いだろう。
 
 本格的に引用してるのはウェーバーです、註記においてでありますが。

「カリスマ[★傍点★]」とは、非日常的なものとみなされた(元来は、予言者にあっても、医術師にあっても、法の賢者にあっても、狩猟の指導者にあっても、軍事英雄にあっても、呪術的条件にもとづくものとみなされた)・ある人物の資質をいう。この資質の故に、彼は、超自然的または超人間的または少なくとも特殊非日常的な・誰でもがもちうるとはいえないような力や性質を恵まれていると評価され、あるいは神から遣わされたものとして、あるいは模範的として、またそれ故「指導者[★「フューラー」とルビならびに傍点★]」として評価されることになる。当該の資質が、何らかの倫理的・美的またはその他の観点からするとき、「客観的に」正しいと評価されるであろうか[★「であろうか」に傍点★]どうかは、いうまでもなく、この場合、概念にとっては全くどうでもよいことである。その資質が、カリスマ的被支配者、すなわち「帰依者[★「アンヘンガー」とルビならびに傍点★]」によって、事実上どのように評価される[★「される」に傍点★]か、ということだけが問題なのである。
(マックス・ウェーバー『支配の諸類型』世良晃志郎訳 創文社)BK1
 実はコレ、脇本平也「カリスマ論の諸局面」(佐々木宏幹・宮田登・山折哲雄(編)『カリスマ』春秋社 所収)に引用されてたやつを孫引きしてから図書館へ行って借りたんです。あってよかった。孫引きは格好悪いです(ウェーバーのない宗教系の大学なんてないだろ‥‥)。ちなみにこの本はBK1にないみたいです。なぜかな。すっごく良いのに。

 さっき乾燥機のスイッチを入れたら気づいたことには、昨日は「低温」でやってたみたいです‥‥。そりゃ寒いだろう。

 ナウシカ論文ってどんな内容なんだろうね。そして結論は亜空間へと‥‥。

2001年12月7日(金) 12月8日 (土) 02:30  結論

 ‥‥鍋会終了18時間後くらいに友達から電話がかかってきて、「帰ってきてしばらくしてから記憶がない! 何かまずいことしてなかった?」と。大丈夫。眠ってるのに記憶があったらそれはそれでコワイです。

 ナウシカ論文がだいぶカタチになって来てます。先輩からは「見違えるように論文の体裁になりました。」というコトバももらえました(その前は一体どんなだったのだろう‥‥)。後は結論だけだと思います。めでたい。‥‥しかし論文というのはそもそも結論を用意してから語り始めるモノではないのか?

 「ナウシカで論文」と言うと、たいていの人が「へ?」って感じの顔をしたり、そういう反応を正直に喋ったりします。マンガと論文は結びつかないのかなあ。
   個人的には、それぞれのマンガ作品を題材にしてサブカルにならないしっかりした論文が書けるんじゃないかと思います。手塚治虫や宮崎駿は作品論も作家論もどんどん出てるような気がするんだけど‥‥。中でも稲葉振一郎『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』窓社BK1はガッチリした作品論だと思います。内容的にはあまり重ならない部分が多いのでしんどかったけど、冷静で学術的な態度は非常に参考になっています。何より、非常に面白いです。あ、読むのでしたら映画だけじゃなくマンガの方も読了してから読んでください。

 わたしの他の人たちは、吉田秋生『カリフォルニア物語』BK1や 佐藤史生『ワン・ゼロ』BK1日渡早紀『ぼくの地球を守って』BK1や 井上雄彦『バガボンド』BK1で書いて、ことごとく完成させています。まだ論文は見てなくてレジュメをもとにした発表を聞いただけですが、しっかりしてると思います。あ、共通テーマは、それぞれの作品に現れる・それぞれの作品から考えられる「宗教」を考えようというモノです。キリスト教神学の研究者や仏教の研究者、キリスト教徒・仏教徒・「無宗教」の人がそれぞれの立場、それぞれの方法論で書いています。こじつけや捏造じゃなく、どの作品に対しても「宗教」の切り口は有効だと思います。
 論文のタイプはですね‥‥
 「いしだくんはライティングがまだまだだなぁ。ま、無理もないと思うけどね」、とか、「○○さんは文献学で修論書いてるからライティングが出来てるんだよー。しっかり書けてるよー」、とか、そういう感じで、わたしが言ってるだけじゃなく本気でむっちゃ学術的です。サブカルじゃないぞ!

 明日‥いや今日あたり、なんとか完成させたいっす。

2001年12月6日(木) 12月8日 (土) 02:30  金咼。鍋。

 前回わたし「不定期更新でスミマセン。」と言ってましたよね。謝罪かつ宣言かよ。すみません。

 6日は鍋でした。連絡体制は万全だったはずなのに、参加メンバの一人からとうとう連絡が来ませんでした。未だに来ていません。元気ならそれで良い良い。なので、怖がらずに連絡してほしなー。‥‥とココに書いても見てないと思うので無意味ですにゃ。

 行きはものすごい急坂をのぼったり、ゆるやかな坂をのぼったり、平坦な道を少しだけ進んだり、‥‥という感じでした。途中で雨も降ってきたし、狭い狭い道路なのに大きな車がびゅんびゅん走って来るし、ちょっとこわかったです。鍋会自体はすごく楽しかったので食べてるときはそんな苦労(?)も忘れてました。坂を除けば、友達んちはなかなか良い立地条件でした。しかも部屋はばっちり片づけてありました。ごめんよ。だいぶ汚しちゃったかもしれない‥‥。
 強いて挙げれば、反省点としては‥‥。

  • 豆腐を買い忘れた。不覚すぎる‥‥‥。
  • くずきりが焦げてしまった。
  • なんだこの椎茸の切り方は!(;_;)
  • みんな鍋に集中しよ! こぼれすぎ!
  • ペンギンさんごめんなさい。(謎)
  • 鍋奉行がいた方がちゃきちゃきできるんだね。
 って感じでしょうか。おいしい鍋&お酒でした。良いねえ冬は鍋ねえ。

 大きなペンギンのぬいぐるみがあったので小さな袋に詰めてみたら、友達は泣きそうになってました。別の友達は、汗をかきながら詰めてるわたしを撮りまくってました。きっと後で悔やむことでしょう。
 京都の市バス206系統の、後ろから出てる糸をひっぱって置いたら「ぷるるるるるるる」と動くぬいぐるみがありました。拉致ろうかと思ったんだけど、さすがにすぐバレそうだったのでやめときました。でもあれほんまカワイイ。ほしい〜。‥‥なぜか206系統のしかないんだそうです。理由を聞いたような気もしますが記憶にございません。

 公共の交通機関で帰る人を送りに行ったあと友達の部屋まで二人で戻って話してたら、友達はすーすー眠り始めました。ので、鍋とコンロだけ洗って持って帰って来ました。来るときにあんなに苦労した坂が今度は味方してくれました。こがずに走る走る。どこまでも走る走る。めっちゃ快適で、かつ、めっちゃ寒かった。ぶるるる。
 それでかな。今ちょっと風邪っぽいので早めにクスリ服みました。明日の朝には復帰したいものです。‥‥全国的に風邪がはやってるようです。今まさにひいてるひとは負けないでね。ひいてないひとはこの冬もひいてないままで乗り切りましょう。ポイントは、ビタミンと水分、そして睡眠、あとは愛でしょうか。‥‥さむ。日記書いたら眠ろう。

2001年12月5日(水) 12月6日(木) 11:45  鍋なべ。

 不定期更新でスミマセン。

 5日は、毎週やってる勉強会を、ここんところ毎週友達んちでやってる流れにそのまま乗って、友達んちでやりました。大学に入った当初って「あんまり学校に近いところにアパートを借りると溜まり場になって困るだろうなあ」と思っていたんだけど、コレは自分が友達んちを溜まり場にしてしまってる‥‥という事態に他ならない気もします。うーん。

 ともかく、最近は毎週そこでおしてます。もともと飲むのが好きな人たちの集まりなので勉強会の後に飲みに行っていたのが勉強会をしながら飲むという夢のような事態になっています。おお。これがサークルとかサロンとかゼミとかの正しいありかたかもしれない。いや違うかも知れない。
 しかし、飲みながら・食べながらだと唾液がぎょうさん出てくるのでレジュメその他を飲む、失礼、読むのがおぼつかなくなってくるなあ。

 Thich Nhat Hanh(ティク・ナット・ハン。ベトナムの仏教の方。ダライ・ラマと同じくらい世界的に有名な仏教者です、日本ではあまり知られてませんが)『生けるブッダ、生けるキリスト』BK1を読みながら「空」や「無我」に思いを馳せたり、「宗教哲学」と「宗教哲学研究」の相違点について思いを馳せたり、こないだ出た暴露本BK1の話をしたり、いろいろしてました。

 でね。
 勉強会会場となった木造アパート一室の、上の階の人がやたらうるさかったんですよ。それまでの毎週はなんともなかったのに、5日は妙にうるさかった。勉強しながら、おでん突っつきながら「何をしてるんだろう?」って推測し合うくらいです。野郎の声が複数聞こえてくるのだけども、酔っぱらってること以外は見当がつかない。

  • プロレスごっこをしている。
  • タックルの練習をしている。
  • 立食パーティをしている。
  • ダイナミックに蕎麦を打っている。
 いろいろな案が出ましたが、どれも説得力にかけていました。

 こっちの勉強会・おでんが終了してしばらく経っても一向に静かにならないので、家主が大量に余っていたおでん鍋を抱えて様子を見に行きました。‥‥その後は劇的に静かになりました。しかし何をしていたのかは全く不明。猛烈に酔ってるのは確認できたようですが‥‥騒いでる時って他人から「一体何をしてるの?」 って聞かれても「いや? 何もしてませんよ?」って答えますよね。その場にいないとわからないことの一つです。

 んでその後、11時近くなって「きゃっきゃっ(≧▽≦)」って感じで5人くらい下りてきて、風のようにどこかに消えていきました、鍋も返さずに。今度は「この時間に一体どこへ行った、あの酔っぱらいたち?」という推測になりましたがあまり盛り上がりませんでした。

 さて。6日もです。こないだ初めて買った土鍋・最初の「とぎ汁煮立て」と「ゆでたまご」と「水餃子」を同時にやった土鍋と、6年使ってさすがに回復不可能なくらいにベタベタになってしまったのを更新したばかりのカセットコンロと、中に入れるカセットを持って、京都の上の方へ行きます。わたしとしては、「豚いっぱいちゃんこ鍋」 → 「ラーメン(ちゃんぽん)」という予定を勝手に立てていますが、今日誕生日の人がいるので、彼の意向に思い切り沿うモノになると思います。さてどんな鍋に。

 あんまりうるさくしないようにしないとなー。

 こないだ友達んちのパソコンをいじって(なんと偶然にも、その時もやはりでした)、ココが「ホーム」になるようにして来ました。すぐバレた。すっかり忘れてたけど、だからアクセス増えてたんだ、きっと。すまん、ゆぴ。

2001年12月4日(火) 12月5日(水) 04:45  リピーター宣言。

 昨日の日記に書いたラーメン、うまかったです。「杉千代」っていうとこです。看板はPOP書体めいた字が躍っています。
 御池通から葛野大路を上がったところにあります。注意点としては‥‥葛野大路は四条通以北 消滅します。そして御池通から復活し、またすぐなくなります。その、御池通から北、太く短い葛野大路沿いの東側にあります。

 11:30からの営業なのに11:25くらいから混んでました。お客さんが来たら開けられる範囲で開けるという姿勢、ありがたいです。客あってのラーメン屋さんとは言え、開いてるラーメン屋さんあっての客ですもの。

 カウンタ席のみで、数えなかったので正確じゃありませんが20席くらい。店内と外に丸椅子がたくさん置いてあって、カウンタにつけない人も10人くらいは座って待ってることができます。入ったとたんに注文を聞かれます。‥‥オーダーを厨房に通すおばちゃんの声が無茶苦茶でかくてびっくりした。

 (多分、どちらかと言うと)しょうゆベースで、(間違いなく)豚の背脂が浮いてます。アパートのそばにノーマルなスープに背脂だけ浮かべた変わったラーメン屋さんがあるのだけど、そことは比べモノにならないくらい、いや比べるのが失礼なくらい濃厚なスープでした。(そうじゃないと背脂が活きてこないと思う。)麺はちじれ麺じゃなくストレートでした。ゆで具合も完璧。うむ。チャーシューも柔らかくてうまかった。おいてあった大蒜をどぼどぼ入れてもうまかったです。オプションでつけたごはんもうまかった。

 あんなところにあんなラーメン屋さんがあったなんて‥‥‥。
 京都もラーメンも奥が深いなあ‥‥‥。

 メニューがですね。「並」と「大盛り」と、「チャーシュー並」と「チャーシュー大盛り」、それと「ライス」しかないのですよ。わたしがいちばん好きなラーメン屋さん、北海道の「北京亭」と基本的に同じです。それを思い出しました。(北京亭は‥‥それにプラス「小ラーメン」があって、そして「タマゴ」もある。ゆで卵。で、北京亭はカウンタで9席しかない。ここも入ったとたんに「ひとつ?」って聞かれます。)

 地元の「北京亭」と、オホーツク海側の斜里町にある「春和楼」と、そして今日行った「杉千代」と、それがわたしの中での上位三つかなあ。どれも三文字なのは偶然にしてもおもしろいな。‥‥その後に続くのは二文字(桂花・赤門・神座・味福・横綱)だったり四文字(新福菜館・天下一品)だったりするけれど‥‥。

 ナウシカ論文がとうとう完成に近づいたので(とは言っても激烈なダメ出しを食らわなかっただけなのでまだ修正は続くんですが‥‥)、非常に嬉しい、でもってラーメンも美味しかったし、寒い中にも自分にとって都合の良いことが多いような気がして、これからどうなっていくのかちょっと心配なさえきでした。

2001年12月3日(月) 12月3日(月) 22:30  うまいラーメン

 こないだから聞いていた、いま京都でいちばん美味しいかも知れないというラーメン屋さんに行こうと思って家を出たのは良いんだけど、キーワードの通りを行っても見つからない見つからない。迷い迷いながら途方にくれつつ違うラーメン屋さんの前で自転車を停め、教えてくれた人に電話して、もう一つの通りの名前とお店の正確な名前を入手。気持をもう一回新たにするためと絶対的に迷わなくするために四条通からその通りを北進しました。すると、極太だったその通りは次第次第に細くなり、やがてシグマみたく細くなり、理科の実験で純酸素の中で燃やしたスチールウールみたく細くなり、そして‥‥消滅。

 何がどうなったの。 (・_・)

 更に途方にくれながら、曇ってるけど暖かいなあでも耳がとっても痛いなあ寒いのかなあ‥‥と思いながら迷い続けること1時間弱。やっと、その通りが御池でプチンと切れて、ほどなくまた始まってるってことを思い出した。専門学校に通っていたとき、誰か友達と「へえぇなんでこんなふうになってるんだろうねえ」って話した記憶があります。ふっとい太い通りなのにねえ、葛野大路
 とにかく葛野大路通りのおかげで見つかりました、そのラーメン屋さん。看板の字が心なしか躍ってるように見えました。まぎれもなく定休日でした。

 予感はあったのです。。。。
 別の店で、おいしいお蕎麦を泣きながら食べて帰ってきました。蕎麦定食を頼んだ直後に、そこは味噌煮込みうどんがべらぼうにうまいことを思い出しました。きっと美濃の方の赤茶けた豆みそをふんだんに使っているのだろうなあ。

 今日は図書館でマックス・ウェーバーを借りてきました。読むわけじゃありません。論文に使うのでございます。‥何に? 大方の予想を裏切って、あるいは正確になぞって、ナウシカにです。‥‥使えなかったらすぐ返します。

 土鍋を買ってきました。まずは何も煮ない前に米のとぎ汁を煮立てた方が鍋にやさしい、という知識があったので(鍋に入ってた紙にも書いてあったし)それを実行しました。‥‥でもこれだけではもったいないなと思い、熱くて入れないお風呂くらいの温度の中に卵3コ投入。ごろんごろん。割れないように塩も。‥‥他にも何か食べないとと思い、今日買ってきた「社名変更ぎょうざ」を12コ投入。何の何が何して社名変更なのかわからないで何度も買っていたこの餃子、今日初めてパッケージ表面に「イーオン」のシールが貼ってあるのに気づく。‥‥餃子メーカの社名変更ではなく、ジャスコの社名変更記念の餃子だったのか! 掲示によると30個で198円なのは明日までのようです。近くにジャスコ(イーオン)があって餃子が好きな方、お早めに。コーヒー1杯よりも安く餃子が三日食べられる世の中ってのも、面白いなあ。

 そうそう。ユニクロの靴下は3足で\1000じゃなく、4足で\990でした。ついでにスゥエット上下も\1900で購入。あの店はいつ行っても5人以上お客さんがいますねえ。デフレも悪いことばかりじゃないと思い出かき集めかばんに詰め込む気配がしています。無理がありますね。とにかく収入が増えないのなら困った困ったと言いながらデフレ利用しないとやってられません。

 ラーメンは明日以降もしかしたらご報告できるかも。期待に反していたらきっとまったく触れません。触れずに、なんかねちっこい日記を書くと思います。

 んではでは。

2001年12月2日(日) 2日(日) 16:00  勝った。
勝ったぞ。
 
 
 
祝! 早明戦勝利! & 対抗戦11年ぶり優勝!
 
 
 

 30日(金)はバイトをしたり、昨日1日(土)はバイトをしたり大阪で鍋を食べたりしてました。堅かったです。(そうじゃない)

 鍋は、とあるネットバイトの友達たちと、ひさびさのオフ会でした。バイト終了後に完全な寝不足状態で行って、お酒をたくさん飲みながら非常においしい鍋をいただけました。ふと気づくと眠っていたりしたけれど、やっぱ楽しかった。昨日集まったメンバは皆んなわたしより若いのですが、そんなことあまり気にせず非常によくしてもらってます。雑魚寝は良いですねえ。(謎)

 数年前から部屋に一本だけあった十勝ワインの「清見」を持っていきました。いやな予感はしてました。だってこの部屋、京都です。京都は夏暑く冬激烈に寒い。そんな状態の部屋に4年か5年放っておいたワインがおいしいわけない。
 しかしワインは、再び言いますが十勝ワインの「清見」です。保存状態が良ければべらぼうにうまいはず。‥‥まあ、ダメだったんですね。責任をひしひしと感じるくらいに破壊された味になっていたので、十勝ワインの名誉のためにも半分くらい一人で飲みました。‥‥そっか、だから突然眠ったりしたのかもしれませんね。
 高知のおいしい地酒を持ってきてくれた友達がいました。むっちゃうまかった。ありがとう。‥‥自宅の木になったというみかんを持ってきてくれた友達もいました。(自宅の木に勝手にみかんがなるなんて北海道では考えられません。暖かい地方では柿もあたりまえのように勝手になるんですよね。すごいですよね果物って。)これも非常にうまかったです。ありがとう。

 今日は朝から「おいしいラーメン」をいただきました。良いですね、「おいしいラーメン」。今まで食べたことのない変わった味でうまかったです。白菜を炒めるとあんな味が出てくるんですねえ。

 サカモト教授と矢野顕子プロデュースの『デモ・テープ1』って、今は入手がほぼ不可能ですよ、と、CDを持ってきて次々とかけてる友達が言ってました。おお。わたしの持ってるCDの中にサザン『すいか』以外にもレアモノがあったのか。嬉しいです。
 これは教授が昔々NHKでやってた『サウンド・ストリート』という番組で一般の人が応募してきた曲をかけてた中から、「もう一度聞きたいなってのを」集めたCDです。無名時代のテイ・トウワや槇原敬[範]之のオリジナル曲が入ってたり、あと、ゴジラの不思議な曲とか、『Merry Christmas, Mr.Lawrence』を逆からかけた曲とか、なぜかヒンドゥー語の『チベタン・ダンス』とかが入ってます。

 なかなか良いっすよ、これ。

 ラグビー勝ったの嬉しくてたまらんっす。明日のスポーツ新聞を買うのが楽しみ。へっへっへ。


「Just a Little Bit of…」 のトップ日記
inserted by FC2 system