Just a Little Bit of… の日記
バックナンバ 2001年9月

2001年9月30日 10/01(月) 19:30  日曜日

 前日に引き続き、岐阜で開催された「ビハーラ活動全国集会」に参加。

 トークサロンが開催されたので、シンポジウムで壇上にいた松波氏と澤井氏のいるサロンに参加。‥‥澤井氏って、作家なのです。プログラムに掲載された変な図を見ても、読売に寄稿された文章で「諸行無常」を実存的に解釈されていることからも、何につけても一家言ある方で、しかも、語り出すと止まらない。それが作家なのかも知れません。

 とにかく、司会も参加者の大部分も彼の個人的な話に引き込まれるばかりで、自分たちが一体何のためにそこに集っているのかを忘れがち。すごく厳しかったです。わたしは別に澤井氏の人生についての独演会を聞きに来たワケじゃない。

 隣にいた見ず知らずのおばちゃんと「澤井さん、明らかに語りすぎですよねえ。作家だし、放っておくと二時間くらい喋るんじゃないですか? 司会はもっと会場の意見や質問を吸い上げて欲しいですねえ。」と話したり、スタッフに注意してしまったりしました。
 質問は、とても的を射た質問が出るかと思えば、その場にいる「体験者」と「賛成派」にどうしても聞かなければならないわけではないモノも質問されたり(献体とドナー登録、どちらが良いだろう? みたいな。本を読むか何かすれば良いと思う。分科会で聞くべき質問ではないのでは?)、しかも司会の方がその質問意図を全然把握できずに時間が無駄に過ぎたりして(質問者も意見と質問を織り交ぜて長長長々と喋っただけだからたいがいなんですが)、その分科会は全体的にイタかったです。

 やがて五島氏の分科会の方へ避難しました。質問者が整理せずに語り出す傾向はココも同じでしたが、司会が非常に頭の切れる方で、居心地は非常に良かったです。この分科会はどちらかと言うと五島氏の独演会‥‥になりそうなところもあったのでしょうが、話題は「脳死」臓器移植から離れず、離れても「いのち」から離れず、五島氏の捉える厚生労働省や政府の欺瞞から離れず、‥‥だから良かったのだと思います。

 そして閉会式も見て、帰ってきました。

 なんせ、すごく内容の濃いぃ集会でした。岐阜のみなさんありがとう。

 帰ってきてからは、長嶋監督・槇原・齋藤・村田のさよならイベントを見ました。負けちった。監督が終身名誉監督になったのは願い通り。よかった。もっと早くから「君臨すれども統治せず」という大英帝国王族のやり方を見習うべきでした。だからそれは痛くない‥‥でも少し淋しい。
 もっと淋しいのが、槇原・齋藤・村田です。わたしがプロ野球を意識して見始めた頃には既に三人ともいたんですよ。なんかほんと、ほんと淋しいです。

 ‥‥しかし徳光泣きすぎでは? ほんと、巨人と駅伝をとったら何も残らない人ってことで、結構好きです。

 その後は、昨日に引き続きネットバイトでした。文句なく日本国内で最大の高校生サイト。そのお手伝いです。「最近の若いモンはイカン!」とか「最近の高校生はイカン!」とか言う人に是非見てもらいたいくらい、最近の高校生の中にはこっちが自分を振り返って恥ずかしくなるくらいスゴイ奴らがうじゃうじゃいます。パワーもらってばっかりです。

2001年9月29日 10/01(月) 19:30  土曜日

 岐阜で開催された「ビハーラ活動全国集会」に参加。本願寺派主催です。

 ビハーラとは、「仏教ホスピス」と呼ばれることもある、仏教の側からのターミナル(終末期)ケアに関連した医療の総称であり、かつ、ターミナルに限定されるものではなく、その患者さんや家族と全人的に関わろうとする動きのこと‥‥だったと記憶しています。と言いつつ、定義は少し未成熟なままで行われてる部分もあるようです。

 お目当てはシンポジウム。ターミナルに関わる「脳死」臓器移植の問題を話し合う。タイトルは「『脳死・臓器移植』をめぐって、いのちを問う」でした

 あんな面白い‥‥というか、あんなに壇上の人間がケンカに見まごうカタチで話し合ってくれる興味深いシンポジウムは初めて見ました。たとえ形勢が不利になった側が苦し紛れに「会場のみなさんはこんな話を求めてないんじゃないでしょうか?」と言ったら、なぜか会場から拍手が沸き起こって驚愕したとは言え。五島メンタルクリニック院長・五島幸明氏と、松波総合病院理事長・松波英寿氏とのやりとりです。

五島

  1. あなたは「絶対ない」と言うが、精神病患者を「脳死」にして、そこから臓器を摘出している例が実際にある。(具体例を三つ。)
  2. 脳血流が「まったくない」と言ったが、それはあり得ない。「脳死」と言われる場合でも毎分10ml以下の血流というのが実際にある。心臓が動いている限り脳血流が完全に止まることはなく、「血流がない」とは言わない。「まったくない」と言ったのをあらためよ。(10ml以下、10〜35ml、35ml以上について、医学的な研究成果を引用)
  3. 「死んでしまう人」と「死んでしまった人」とは違う。(なぜ厚生労働省が「脳死」臓器移植をここまで推進しようとするのかについて、「良いことだから」という一般的な理解とは違った仮説を披露)
松波
  1. 夢にも思わなかった。だから「絶対ない」と言った。しかしあなたの言ってることは真実か? 報道されていない情報をあなたが握っているのは何故なのか? 正式な、一般化された情報でない以上、わたしはそれについてコメントしない。(五島氏は慥かに眉唾的な報告もしたが、そのすべてが信憑性のないものであると断じる松波氏の態度に石田は不安を覚える)
  2. 脳血流の話なんて難しいです。会場の人はそのような議論を望んでいません。(以後拍手、打ち切り。石田は「松波氏! このシンポ誰がどう見てもお前の負けだ! もう諦めろ! よくやったぞ!」という理由で拍手しようとしたが、それとは異なる方向からの拍手であったため非常に驚いた)
  3. 上により無回答
 サクラはサクラとわからないように使わないと逆効果じゃないのかなあ。シンパだけに聞かせたいのならシンポなんて出ないで欲しい。

 臓器移植体験者の澤井繁男氏も壇上にいて、

「皆さんが議論される場合、多くは「脳死」や臓器移植をする前・する時のことを問題にしています。‥‥わたしのような、臓器移植を受けてのち悩み続ける人間のことを、もう少し考えてくれても良いんじゃないかなと思います」

 という旨の発言をした。
 ‥‥石田が思うに、この国には「体験者」をまつりあげる傾向があり、体験者が自分のコトバで語り出すと、それがそのまま万人に共通の「真実」だと勘違いされ、その意見に異を唱えると「まあ、あなたはなんてヒドイ人なの!」と断罪される傾向もある。つまり、体験者の言葉は加工しにくい。だからかな。

 シンポの後はディナーショウでした。楽しかったです。ディナーショウの後は、わたしはホテルの部屋でパソコンをインターネットに接続してネットバイトでした。1200円もかかりました。足が出そうです。

2001年9月28日 10/01(月) 19:30  金曜日

 久々にバイトがありました。二か月くらい休んでたので勝手がわからない部分も多少ありましたが、もともとそんな難しいバイトじゃないので事なきを得ました。「その場所に、バイトしてる人がいる」ということが最重要なバイトなので、業務の大半は無事にこなせたのではないかと思います。
 ゼミのホームページを立ち上げる手伝いを少ししています。先生の「履歴書」みたいなのをHTML化しながら読み、正式には音読みなのか訓読みなのかが不明だった本名の謎が解決しました。訓読みです。

2001年9月27日 27日(木) 22:00  Q33NY

 京都はまだまだ暑いです。自転車をこいで、本願寺のそばにある、いや本願寺の飛び地境内の中にある喫茶店に行ったら、マスタが「いやすごい汗だね」と気さくに話しかけて来てくれました。つまり、そう言わずにいられないくらいずくずくだったのでしょう。

 そこで待ち合わせた人から面白い話を聞きました。真偽は不明。

 WTCに突っ込んだ旅客機のうち、どちらかの便名が「Q33NY」だった。その便名を半角で打って「Wingdings」というシンボル系のフォントに変更すると、
Q33NY
 になる‥‥‥‥‥‥‥

あれー。ネスケだとうまく表示されないです‥‥。
(改善しました。2001年10月15日)

 「なー、これホントだったらすごいと思わない?」
 「思う思う非常に思う。なんかすごいです。でも、もう一機の方がどういう便名だったのかも気になりますね。そっちが何でもなければ単なる偶然になりますけど。でもスゴイっすね。」


 と言ってた直後に、この情報を待ち合わせた人に伝授した人に会い、追加情報を入手。

 「突っ込んだ飛行機は二機ともロス行き。「NY」はない。「Q33」という便もない。」

 なんだ。デマだったのか。

 それにしても「NY」があんな表示になるってのは知らなかったです。マイクロソフトは「そんな意図なかった」と言ってるそうです。‥‥そりゃそうでしょう。

 学校行ってもWTC関連の話をしたのですけど、合宿で仕入れた付け焼き刃な情報をもとにして、どういうわけか少し高圧的な話し方をしてしまいました。ごめんなさい。

 近鉄ではセールが始まったようですニャ。そういえば、西武が無敵に強かった頃はシーズン始まる前から年間スケジュールで決まってたらしいです、優勝セールをすることが。元関係者の親族からの情報だから確実だと思います。負けても「応援ありがとうセール」みたいなのやってたのはそれに依るのかもしれないです。
 でも、たまに勝ってたまに安くなるからありがたい、ってのもあると思うなあ。
 なんか変なこと書いてるかもしれない‥‥。
 東京ドームは今日も満員なんだろうなあ。‥‥ああ、やっぱり。

2001年9月26日 27日(木) 22:00  ひさびさすごいホームラン。

 ゼミの合宿に行ってきました。二日目について。

 二日目も発表がありました。村上春樹『約束された場所で』新潮社や、こないだ真宗学科じゃない友だちに紹介してもらった伊藤益『親鸞』集英社新書を引用してる後輩がいました。論は‥‥少しぐらついてました。コンセプトは‥‥問題ないと思います。がんばれよー。

 帰ってきて、お昼を京都駅で食べ、わたしはそのまま「明日いけば良いのに」という声を聞きつつプラッツ近鉄に行きました。pentiumIIIプロセッサが売り切れてる、と聞いてたのでどんな感じなのかと思って見たら、欲しいなあと思ってるのが5つくらいちゃんとありました。ホッとしました。問題はうちの牛さんにアレがつくかどうかです。
 そして帰ってきてTVを見てたら三点差をひっくり返して近鉄が勝ちました。9回裏にホームランが入った時は、なんか笑ってしまいました。失礼。
 NHKでは深夜に特番を組んでキタガワ・中村・ローズ三選手と梨田監督を呼んでました。アナウンサが「マジックが1になった試合と今日の試合で、キタガワさんのファン、きっと何万人も増えたんじゃないでしょうか?」と言ってました。ちょっと失礼かなーと思いつつ「こんな人いたんだなー」と思ってた佐伯です。なんせ漢字がわからない。

 セ・リーグもほとんど決まった観があります。近鉄が優勝するなら3連敗・4連勝というのを再びやってやりたかったのだけど(おまえ選手かよ)、メイクミラクルなんて無茶っぽいですね。東京の友だちは「全然もりあがってねーよ」と言ってましたし。清原の打点王はカタイな、と安心してたら、いつのまにか全然差がなくなってました。あーん。阿部が新人王取れなかったら無冠かもしれないですね、今年の巨人。うーん。それは避けたいな。

 友だちの論文を読んで、漢字の間違いを指摘したり、真宗の理解についてわたしの生半可な理解をもとにちょっと訂正したりしてました。大体完成したそうで、良かったです。でも一回目の指摘で漏らしたモノがあったので(「煩悩具足」の方が「具足煩悩」より一般的ですよね?)それを指摘したりして、またなんか先輩風ふかせて良い気になってたら、こないだ先輩に提出した『ナウシカ』論文について、「全面的に書き直してもらわないとなりません」という内容のメールが来ました。

 とほほほほ。頑張らねば。

2001年9月25日 27日(木) 22:00  合宿一日目

 ゼミの合宿に行ってきました。一日目でした。

 朝9:00から京都駅で待ち合わせて滋賀の方へ行きました。目的地と切符について誤解が多数発生し、1280円の切符を買ったり、1110円の切符を買おうとしたり、いろいろありましたが、とりあえず電車は進むよ終点まで。琵琶湖はデカイですね。うみうみと詠われてるのわかる気がします。

 うーん。

 みんなの発表を聞いたり、宗教学会での発表報告を5分くらいでわたしもしたり、それが終わってから食べて、飲んで、お風呂入って、語って、ですね。

 マスターとドクター合同で行ったので、分かれてて普段あんまり話せないマスターの人とも話せてすごく面白かったです。飲み会が特に良かったけど、まずは発表について少し。

 マスター論文の提出まで4カ月を切った状況で行われるゼミ合宿。数年前にわたしがやった時は目次が出来てたくらいで(それも遠大な)、あとは序文だけだったかなあ。
 それに較べれば(較べるなんて失敬だな)だいぶ進んでる人が多かったです。レジュメを見た限りでは、テーマは決まってるけど結論がまだ用意されてない?っぽいのがあんまりなく、だけど論がぐらぐらしてるのはやっぱりあって、なんか良いな、と思いました。
 学会での発表に伴う雑誌用提出原稿は4000字に満たないことが多くて、そんなのすぐ書けるのでラクです(内容を問わないならば、ですが)。発表を聞きながら、マスター論文という20000字の論文が案外オオゴトだったのをなんとなく思い出しました。
 みんな頑張れよー。アドバイスほとんど出来ないけど応援してます。

 気になったのは、求められてもいないコメントをして「二双四重判には‥‥」とわたしが言ったら皆んなが顔を見合わせて笑い出したことです。真宗がない、真宗がないというのを半ば売りにしてる石田ですが、専門学校の教育によって真宗に関するそこそこの知識はさすがにあるんですよー。じゃなきゃ辛いっす。誤解なきように。特に右の方に座ってたN氏。って、彼は読んでくれてないかなあ。

 飲み会もすばらしく面白かったです。わたしは発表の話よりもWTCテロの話ばっかりしちゃいました。うーん。ひょっとするとあまり良くない先輩です。でも面白かったからまあ良いか、みたいな。宴もたけなわを過ぎてしばらく経つと、あっちのテーブルでは恋とか故意の浮気とか愛とかについて話してて、こっちのテーブルでは中東・近東について話してて、という状況になりましたが‥‥。

 深夜12:00を過ぎるとお風呂入れませんよ、と言われていたのだけど全然入れたし、虫の声がさわやかだったし、お布団は清潔だったし、とてもよい眠りに就けました。深夜2:00頃だったと思う。

2001年9月24日 25日(火) 04:00  ごめんなさい。

 今日はちょっと更新できそうにないです。今もちょっとキビシイし、でもって今夜もゼミ合宿なのでもっときびしい‥‥というか物理的に不可能です。すみません。26日に帰ってきたら、きっと更新します。
 掲示板に何か足跡を残してくれると嬉しいなー、なんて。すみません。ですぎたお願いでした。
 今日は朝9:00に待ち合わせなので8:00には出ようと思っています。うーん。無事に起きられるだろうか? 不安です‥‥。

2001年9月23日 24日(月) 04:00  デビルマン

 永井豪の『デビルマン』を読みました。こりゃすごい。『マンガ研究会』でそのうちまたレジュメ切らないとならないんですが、そのネタになるかなならないかな、と思って購入したのだけど、こりゃ使えそうにないです。

 「マンガに見る宗教性」っていうのがテーマなんです。それでいけばきっと使えるに違いないけど、でもこんな濃いぃ・深い・考えさせる・衝撃も残るマンガでレジュメ切るのは、もっと時間が経たないとわたしには無理だと思います。これよりは、読んで時間の経ってる三原順の諸作品、例えば『はみだしっ子』なんか、あるいは萩尾望都の『マージナル』や『トーマの心臓』、あるいは『半神』の方が、‥‥世界観はどれも入り組んでるけど、消化のために使ってる時間でいけばまだ良いんじゃないだろうか。

 しっかりした世界観を提示してくれるマンガって、良いですよね。その作品に描かれているストーリィの展開や登場人物の考える善悪観、作品を貫く(貫き切れてない時もある)世界観が単純に「良い」や「悪い」で割り切れないならなお良いです。って矛盾したことを言った気がする。

 ラディン氏が行方不明だそうです。タリバンに出せ出せ言ってたアメリカ、ブチ切れて「信用できない」って言ってます。じゃあハナっから聞くなよー。どうせ何を言ってもそう言うんだろー。引き渡したら引き渡したで「こんな簡単に引き渡すとは思えない。この人は影武者に違いない」って言うんじゃないのかー?(さすがにそこまで無茶は言わないんだろうか‥‥いやわからんかも‥‥)

 ‥‥うがった見方かも知れませんが、アメリカはこの「行方不明」という情報をこそ求めていたんじゃないでしょうか。とにかく戦争したいんじゃないか。そしてこの情報はその思いを加速しかねない。
 ‥‥どこかの雑誌か新聞の見出しに「燃料補給があまり実際的じゃない」って書かれてたのを見た覚えがあるけど、事態はそれから進展したのだろうか。うーん。友だちに聞いて講読を始めたメールの編集後記に、基地のそばに暮らしているとメディアの伝えない情報を肌で感じられるときがある、という旨の発言がありました。多いときは一時間に20機くらいがタッチ・アンド・ゴーの訓練をしてるらしいです。湾岸戦争の時もそんな感じだったか、ひょっとすると今の訓練よりも緩やかだったのかな。

 良い悪い別にして、こんな本気なアメリカって久しぶりな気がします。湾岸戦争はいわば言いがかりをつけて実施された正義の戦争でしたが、今度のは攻撃されて、しかも5000人以上殺されて、文字通り‥という表現が正しいかどうかわからないけど‥殺気立ってますよね。

 自分の考える自分の正義性を一切疑うことの出来ない政府がその正義の故に仕掛ける攻撃って、しかし、まるで大東亜共栄圏の思想に似てて、ちょっと辟易します。自分たちの範疇外にある、自分を犠牲にしても何かをなしとげようとする人間に対して過去に核爆弾を使ったことのある政府が、その伝統のまま、そのやり方のままで保たれてきてて、そしてまた同様の攻撃を受けて、それに迎撃しようとしている。そして相手は今回も白人じゃない。
 しかも彼らが容疑者だと疑ってる人間は行方不明。
 注意が必要かもしれないです。

 なんせ、ちょっと本格的にヤバくなってきましたね。総理大臣が一方の勢力への後方支援を国際政治の場で明確に打ち出した以上、このクニも全然当事者です。うーん。大丈夫だろうか、わたしのいのち。彼らのいのち。そして地球の環境。人間に住み良いままでこの戦争は終わるだろうか。

 そう書きながら、やっぱりあまり実感がわいてこない佐伯です。困る。

2001年9月22日(2) 24日(月) 04:00  水路閣

 22日、地元から友だちが出てきました。なぜ紅葉の時期にしなかったのか聞いたら、そんなの思いつかなかった、とのことでした。慥かに、北海道で大きな範囲に広がる紅葉を何度も見てしまうと他の地域のそれはあまり気にならなくなりますよね。そうは言っても京都の紅葉は独特の神社仏閣もその景色に収まるため、やはり見応えのあるものが多いようです。ってことで、それを見に来年以降も来るかもしれない、ってことでした。

 動物園から南禅寺、そして哲学の道の完全踏破、そして京大そばの天下一品でラーメン、というメニューだった今回の京都敢行、もとい観光。なかなか疲れました。これを書いてるの、一日以上経った24日の午前3:00過ぎです。まだ足が全然痛くないのです。明日が怖いです。立てるだろうか‥‥。

 今回の観光でいちばんヒットしたのが、南禅寺でした。その境内にある琵琶湖疎水の一部、水路閣。レンガ造りの綺麗なアーチが多数。何も知らなかったのですごくびっくりしました。

 今日はそんな感じです。それではです。

2001年9月22日 22日(土) 10:00  ウイルススキャンオンライン

 ウイルス、ウイルスと書いていましたが、わたしのパソコンにプレインストールされていたVirusShieldの「エンジン」というモノがかなり古いらしく、最新の情報がMcAfeeのHPに行っても存在しない、ということが判明し、なんかコワくなって昨日関連ソフトをやっと買ってきました。SOUCENEXTの『McAfee.com ウイルススキャンノンライン』です。なんかプレインストールのやつと競合してるのか「バージョンが違います」っていうメッセージがパソコンを起動するたびにずっと出ます。どないすれば良いのだろ。FAQを見ても全然そんなのないし、一応メールを出しました。

 きっとすごく単純な質問なんです。説明書に「他のウイルス検知関連ソフトとは一緒に使えません」ってあったから、プレの方を出せば良いのかもしれない。でも書いてるうちに面倒になって、ずらずら書いてしまった。
 うん。甘えてるんですね、間違いなく。

 ソフト自体は使えてます。昨日一時間くらいかけてスキャンしたら一個見つかりました、ウイルス。知らない人から来た、本文が英語で件名も文字化けしまくったメールに添付されていたよくわからないファイルがウイルスでした。
 いやー。開かなくてよかったよかった。さすがに知らない人から来た添付ファイルをほいほい開くようなことはわたしもしないけど、知り合いから来た添付ファイルもほんとはスキャンしてから開かないとならんのですよね。

 うん、気を付けます。気を付けましょう。

 知り合いが一人ニムダにやられました。ある大企業から来たメールがソレだったらしい。本文がなくて、添付ファイルだけ。なんじゃらほい、って開いたら‥‥。でもその大企業は全然やられてないようでした。そんなことってあるんでしょうか。ウイルス関連の知識が圧倒的に欠如してるのでよくわからないです。‥‥ニムダって、しかしかかったらどうすれば良いんだろう。

2001年9月21日 22日(土) 10:00  購入

 金曜日はいろんな予定が寝坊によってキャンセルされ、それでも22日朝の日記にあるように「ウイルススキャンオンライン」を買ってきてインストールしました。‥‥ユーザ登録にHPへ行ってみてみたら、何んかアカデミックパックがあるんですねー。うーんやられた。発売が今月上旬7日という、わずか2週間前、その後ニムダが猛威を振るった、というのもちょっと微妙かな。

2001年9月20日 22日(土) 10:00  階段

 木曜日は「マンガに見る宗教性」の研究会でした。素材は『バガボンド』。しかし発表者のレジュメにはずっと「バボンド」と表記されていて、それが参加者のツボに入ったりしました。

 自分を高めるために時に他人を殺してしまう、という設定というか世界観というか生き方というか、宮本武蔵の頃の「剣を抜いたらやるかやられるか」という了解はキリスト教圏にはないらしいんですよね。騎士道、みたいなのを想像しても、それはキリスト教以前の欧州にあったわけで。
 『バガボンド』を楽しんでる以上わたしの中にもそういう「自分のために他人を犠牲にする」という考えを容認する勢いはあるのかもしれないけど、でもそれを「日本文化・思想の底流」的に言うのはどうなのかなあ。だって、さすがに今はそういうやり方で生きてる人はいないから。キリスト教の根付いている場所では人権や自由の思想が通底にあるからこれは到底受け容れられない(だからキリスト教文化は素晴らしいのだ[?])的な意見も出たけど、それもどうなのかと思いました。だってハリウッド映画を見ると全然他人の人権や自由なんて構わずに殺しまくってる。
 と言うと、「それは善悪がハッキリしてるから‥‥」という意見が出ました。そしてそこからまた広がって行きました。じゃあ「善悪」ってなに? そんなはっきりわかるものなの?

 現実世界に自分の「善悪」価値観を対応させた時には、「自分」という善と対立する「敵」が生まれることになる(これは「自分の中にある、自分に受け容れられない部分を他人に見つけた時、その人への嫌悪が激しくなる」という話にも広がりました。大元はユングだそうです)。で、そう考えると、その「敵」を自分たちの共同体の中に見つけようとするか外に見つけようとするかの違いがキリスト教と仏教(的なのかな日本って)との間にはある、あるいは、それを殺したりはしないで取り込んでいこうとしたり自分の中にあるそういう「善悪」の価値観そのものを越えていこうとしたりするか外にいる敵を完全に悪と考えて駆逐するか、の違いがあるかもしれない、みたいな方向に進んでいきました。
 わたしの表現力でどこまで伝えられるか不安ですが、今までになくキリスト教と仏教との相違点がくっきり見えた感じがして、すごく興味深かったです。

 その後に行った居酒屋さん。僕らは二階でそういう話をしたり聖書にある「イエスは道であり真理であり心の中にも住む」という言葉を考えたりタリバンを考えたりしながら飲んでたんですが、しばらくしたら三階にいる他のお客さんの中からものすごい音が響いてきました。誰か泣き上戸がいるらしい。すごいねしかしこんなでっかい泣き声ってひさびさやね。‥‥そういう話もしてました。すると今度は三階から二階への階段でもっとすさまじい音が。下りてる途中で人がこけ、頭から血を流しながら盛大にいびきをかき始める。頭を打っていびき。こりゃ危険きわまりない。‥‥さいわい救急車に乗せられる直前から意識を取り戻しておられましたが、やっぱ検査しに病院へ運ばれていきました。

 頭ってちょっとした外傷でもどんどん血が出るんですね。いやー。こわかったです。階段気を付けなきゃならないな、ってあらためて思いました。

 ではでは。

2001年9月18日(3) 18日(火) 21:30  あっぶねー。

 以下、わたしからのお願いではなく、お話の一要素です。間違って削除しないよう、ご注意下さい。Nさんすみません。そんなふうに読めるの、メールいただくまで全然気付きませんでした。(01/09/20)
 日記の方の更新は21日に入ってからになると思います。

Sulfnbk.exe というウイルスにわたしのパソコンが感染したようです。このウイルスはメールを介して感染するようです。だから、わたしとメールをやりとりしてるあなたのパソコンも感染してるかもしれません。早急に 「Sulfnbk.exe」 という名前で検索してコイツを発見し、すみやかに削除してください。

 というメールを知り合いの知り合いがもらったんだそうです。で、知り合いにもそういうメールが回ってきた。
 知り合いは、もうあと1クリックでそのファイルを消す直前、なんか変な気がしてわたしに電話して聞いてきました。  検索してみたら、うちの牛にもいるんです、そのファイル。
 C\WINDOWS\COMMMANDにいます。周囲のファイルとはちょっと違うカタチのアイコン。違和感‥‥。
 でも場所を考えるに、これって消しちゃまずいファイルのようにも思うんですが、どないなんでしょう? メールで広まるウイルスって、たぶん最初は添付ファイルフォルダに入るんじゃないかと思うんですが‥‥。これ知ってますか?

 という内容のメールを我が師匠に送ろうと思って、ふと気付いた。

ヤフーで検索すれば良いんじゃん!!


 検索したら、良い物がありました。ココ ↓ ↓

「sulfnbk.exe」に関するデマメール情報

 です。その内容を引用しますと、

  • sulfnbk.exe は Windows で必要としているファイルですので、無闇に削除すると却って、Windowsにトラブルを招く結果にもなる恐れがあります。
  • 誤って、sulfnbk.exe ファイルを削除してしまった場合は、オリジナルの CD-ROM 等から再インストールする必要があります。
 ってことのようです。

 でもそれとは別に、同じ名前の本当のウイルスも存在して、添付ファイルで回ってくることもあるようです。ココ ↓ ↓

デマのふりをしたウイルスメールが発生

 です。こっちも抄で引用しますと、

  • 多少ひねりがきいた最新の「B級スリル劇」と言ったところか。
  • sulfnbk.exeファイル自体はWindowsに含まれる無害なプログラムファイルで,ウイルスは含まれていない。だが,問題の電子メールの添付ファイルには,有害な「W32Magistr@MM」ウイルスが含まれている。
  • このウイルスは3月13日に発見されたもので,「Magistrate」のほか,「W32Magistr.24876@mm」など,@の前に数字がいくつか付くさまざまな名前で呼ばれている。

 ってことのようです。
 ちょっと あっぶねー 思いをしたいしだでした。電話をかけて来てくれた先輩も、わたしも、「sulfnbk.exe」 を削除せずにすみました。よかったよかった。先輩はもともとそういうデマメールが存在することを知っていたのだそうです。だから最後のクリックをせずにすんだのだと思います。

 ファイル自体は44kbと小さいので、もし削除したとしても誰かからフロッピでもらえば大丈夫ですよね。

 そんなわけで、ってことじゃないんですが、ナウシカの論文は少し期限が延びました。ほんの少しだけ。こっちも良かった良かった。あうとらでガンガン書いてます。ジャスコの喫茶店でちひろを聞きながら書いてたら、少し進み方が早かったです。そしてこれからも早く進んでいくのです、きっときっと。


オサマ・ビン・ラディン氏とアメリカ政府その他を考えるために

 完全にアメリカナイズされっちまう前に

森岡正博の生命学ホームページ

 の中の
米国テロ事件報道を相対化するために[01/9/14]
反戦の可能性はないのか [期間限定]NEW

 なんてどうでしょ。感情的になるのもマスコミに操られるのも容易いです。
 ここは敢えて、困難な道を行きませんか。

2001年9月18日(2) 18日(火) 16:30  No Reason

 ごはん食べて、帰りに自販機でコカコーラを買って来ました。ごとんごとん。異様にデカイ。これは500ccだ。なんでだ? と思ったら、缶の上部に白地に赤く No Reason ってありました。はいわかりました。わけもなく大きくなったのね。‥‥そういえば夏の間っていつもでかかったか。

 来月か再来月に出る桑田さんの新曲、またコカコーラのCMに使われるんだそうです。よかったよかった。うん。ファンとしては嬉しいです。別にコカコーラじゃなくても露出が多くなれば、曲を聴ければ、嬉しいです。。。

2001年9月18日 18日(火) 15:30  あうとら

 ナウシカの論文を書いています。なかなか進まない進まない、と思いつつ、使い慣れないソフトを使って書くことを思いつきまして、以前、もうかなり以前に教えてもらっていた、しかも先日別の方からも「これかなり良い」と聞いてしまった 「あうとら」 をダウンロードしてきて、インストールして、んでもって使ってます。

「あうとら」

 テキストで書いてあった草稿を 「あうとら」 に移行する時と、それ以外でも最初ちょっとまごつきましたが(何かのはずみで「無変換」キーを押したためにひらがなが暫く漢字にならなくて数十分)、今は何とか使えている、のではないでしょうか。

 前回なぜ活用できないでアンインストールしまったのかと言うと‥‥と書きながらデスクトップに旧バージョンへのショートカット発見。おいおいしっかりしろよー! アンインストールしてないじゃないかー!‥‥、テキストファイルと他のワープロソフトとの関係がよくわからなかったからです。
 具体的には、 「あうとら」 で書いたモノをどうやって他の形式に移行すれば良いのか? どうやって印刷すれば良いのか? どうやってHTMLファイルに変換すれば良いのか? それが全然、ファイルの性質が今よりもっともっとわかってなかったので本当にわからなくて、だから活用できませんでした。まあHTMLなんて全然わからなかったから無理もない。

 今回は、テキストファイルに出力する方法を確かめて何度かやってみた結果、「ファイル」から出てくる選択肢の中に「テキストファイルに出力」というのがあって、それを選んでやると見事なテキストファイル、各項目の前に執拗に「3.4.2.3.1.3」などの数字があらわれるという事実が判明し、超絶に便利と言うことが解って、だからるんるんと書いてます。(るんるん。それは「vvv」と同じくらいさぶい。)

 ずっと以前は、文書を書くときはワードを開いてそのまま書いてました。書院と同じ感覚でワープロソフトを使ってたんですね。だからワードの設定をいじってない状態で「1.」とか項目を立てといて機嫌良く書いてて、「改行」キーを押すと勝手に「2.」が出てくるのが煩わしくて、かなり困ってました。だってそこからテキストに戻そうとすると、そういう「1.」などの項目が全てなくなってしまうから。
 だからそういうのイヤになって、最近は草稿段階はもっぱらテキストで書いて(ファイルが大きくなりすぎたらワードパッドになります)、確定したらそれを「すべて選択」してコピー&ペーストでワードに張り付け、文字を大きくしたり改行状況を制御したりしてました。

 いや。便利ですね、 「あうとら」
 自分のやった覚えのないことまでしてくれるソフトって、あまり好きじゃないです。ファイアーウォールが勝手に動いたりするのは全然構わないんだけど、自覚して使ってるモノが勝手に何かいろいろ「ホラホラすごいでしょ!」って感じの「小さな親切大きなお世話」をし出すと、もうダメ。耐えられない。だって俺、ワガママだから。

 HPにあった「あうとら」 の紹介。
「AUTLA(あうとら)」は、全体構造を考えながら文章を書くことができるアウトラインプロセッサです。
 うん。これだけです。あとは何もしません。ヘルプその他を参照しながら機能を見つけて選択肢から選んでやらないと向こうからは出しゃばって来ない、とても奥ゆかしい、とても使い勝手のよいソフトです。
 文書編集する人で「何か良いのないかな?」って探してる人は、ぜひ 「あうとら」 仲間になりませんか? フリーソフトですし。

 ‥‥すでに使ってる方へ。佐伯もやっと仲間になりました。(^^;)

「あうとら」

 まあ、論文はしかし、何を使って書いたかじゃなく、何を書いたか、が問題なんですよね。僕だってそのくらいわかってますよ。(くっっ。)
 とりあえずごはん食べてきます。その後は‥‥喫茶店かな。場所変えた方が文書が進む、こともある。今日はどうだろう。

2001年9月17日(2) 18日(火) 01:00

数々の意見

 アメリカ同時テロに関して、

森岡正博の生命学ホームページ

 に

米国テロ事件報道を相対化するために[01/9/14]
反戦の可能性はないのか [期間限定]NEW


 ってのがありました。アメリカのNGOの意見などを集積してくれています。中心となっているファイルは元ファイルの途中にある改行と思われるモノがブランクになっててちょっとゴトゴトしてますが、読めます読めます。すごく興味深い内容です。

 11日にすでに出てたってのがなんかすごいです。早いし、内容も冷静です。
 下の方にはリンク集もあります。全部は読めてませんが‥‥。

2001年9月17日 17日(月) 23:00

プルーフ・オブ・ライフ

 映画のビデオ見ました。 『プルーフ・オブ・ライフ』。多少 『マスターキートン』 みたいに感じました。保険の何かやってる人がメグライアンと絡んでいきます。身代金の交渉です。はい。
 ナウシカの本読みました。稲葉振一郎 『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』 窓社、です。マンガが完結してほどなく、1996年に出版された本です。ユートピア論になったらちょっとわからないんですけど、作品解釈の論文としては非常にスバラシイ。後ろに宮崎氏のインタビュも載ってます。そこにあった言葉で印象深いモノ。

ですから、完結していないんですよ。
 やっぱりそうだったのか。うん。
 ちょっと日記力落ちてますね、今日。論文はやく書けってことですね。

2001年9月15日 16日(日) 02:00

阿部 渉

 学会発表も終わり、優しい暖かい太っ腹な先生にお昼をおごってもらって、しかも御著書を4冊も戴いて(嬉しいけどむっちゃ重いっす先生!)、そして昼から「オウム部会」とでも言うべき特殊部隊に配属されてそれを聞きまくって千石イエスさんが九州は中州に存在しているということを聴いてワクワクしまくって(部会的には変だな。全然毛色も何もかも違うのにね)、んで、天神で一緒に飲む約束をしていた彼が我々を待たずにクルマで帰ってしまったから仕方ない、もう良い[酔い]一緒に飲みましょう的なノリで一緒に飲んだ女性が北海道出身しかも三原順の『Sons』が大好き、『はみだしっ子』も大好き、宮崎の『ナウシカ』それもマンガも大好き、加えて信じられないことにあしべゆうほの『悪魔(と書いてデイモスと読む)の花嫁』の話をふったらきゃっきゃっとフォローしてくれて、その上もっと唖然としたことにゃテキーラサンライズ違うなんだあれテキーラホッパーまでやってくれて、こりゃもうあっはっはと思いながら左の薬指に輝くものを見ていました。
 何を書いてるのかわっからへーん。うふふうふふ。
 ああ、タイトルタイトル。今日のタイトル。

 なんだ、

 あうん。アメリカの世界貿易センタービルに飛行機がつっこんだ謎

  1. テロ犯は航空学校で何を学んだのか
  2. なぜあんなに飛行機の操縦がうまかったのか
  3. なぜナイフを持ち込めたのか
 というのを、NHKのBSのどっちかでやったのですよ、そういう特集番組を。
 ゲストコメンテイタは元パイロットと航空犯罪や事故を専門に研究してる方。その二人に対して、エドサリバンもまっさおなほど見事に(譬喩としては的確と言えないな)ふるのですよ、話を、NHKの阿部渉さんとおっしゃるアナウンサが。 ファンになっちまった。前から何度もBSでニュース原稿読んでたのは知ってたのだけど、ただニュースを読んでるアナウンサだと思ってたんだ。
 全然ちがったね。
 NHKだけかもしれないけど、ってそんなことは恐らくないんだろうけど、かなり賢いな、アナウンサって。
 いやいや。
 今日は酔ってへべれけでべろべろばーって感じです。

  1. もう充分運転できる人だったから、アメリカの制空状況や空港から来る支持状況、どのくらい反応が遅れるのか、という情報を集めるために、ほんとそういう瑣末とも言えるモノのために、でも計画を大成功させるために必要なモノを得るために通ったのだろう。‥‥それに、アメリカにはジャンボジェットはじめ大型旅客機のシミュレータを売りにしてる学校がフロリダだけで80もあるのです。
     
  2. まるでクルマのナビのように、目的地を入れればそのまま飛んで行く、そういう機能があってもおかしくない。その力を借りればすぐそばまでは飛んでいける。そうじゃなくて、管制塔がその情報をくれる場合もある。あと、早い時期に「JFKはどこだ?」ってパイロットが聞いてる。操縦桿を握ってたのは、それを考えても、やはり正規のパイロットではなくテロ犯だったろう。飛行機の燃料は羽根に入っている。最大の爆発力を得るためには、ビルの真ん中に正確に突入しなければならない。63メートルの幅に50メートルの幅の飛行機がしっかり入った。本当にうまい。
     
  3. 空港で手荷物を見るプロが、最近なんのハイジャックもないから、という理由で、職務怠慢になっていたのかもしれない。あるいは、賄賂をもらっていたのかもしれない。‥‥日本の場合は重箱の隅をつつくように杓子定規でしっかりやるから、それはまあ、日本国内ではないだろう、それに日本では検査官がわざとそういうナイフなどを通して、抜き打ちでチェックができるかどうかを絶えず検査してる。だから、まあ、本当にかなりそういう、ノーチェックで刃物を機内へ、なんてないだろう。また、日本は刃物がすべて禁止である。アメリカはある程度、検査官に裁量範囲がある。その範囲内であったのならああいうことも起こりうる。
 なんてことのようでした。

 アゲハ蝶の最後の部分の歌詞って、あなたはわたしにとってのオアシスだから、だからだからあなたはわたしのオアシスになって、ってことなんですね。酔っぱらって聴いたから出てきた、気づけたんだな。お酒って良いな。人間って良いな。でんでんでんでんむし。でんぐりがえって。そしてばいばいばい。カラオケ行きたかったな。ホテル、となりの部屋ではトトロが寝てます違う先輩が眠ってるのね。でも今わたしパソコン打ちながらJohny the surffer聴きながら当然のように歌ったり、解る範囲で化学反応を歌ったり、1969年の月着陸に思いを馳せる歌を歌ったり、aikoの声ってやっぱ独特だよなと思いながらテトラポットなんて言葉を歌詞に含ませる感覚ってのも独特だよなと思いながら。うん。発表終わるとほんとハッピーですね、学会って。
 あまりの開放感で、さっきノースリーブとパンツ(下着のパンツ)だっけで自販機コーナに行ったのです。そしたら折り悪く(良く?)若い女性が向こうからやって来て、サプリメント買って来たんだけど、なんての気まづかったです。
 なんでこんなにまわるのかって思って不思議だったんだ。わかったテキーラホッパ二回やったんだ。だからだ。
 身を削って先輩を喜ばせた代償。それは、その後なぜかソレがそのお店で爆発的ヒットを記録した、ってことです。はいはい。観光客が作り出すトレンド。それがテキーラホッパ。それでぐるぐる。はっは。
 おやすみなさい。しあわせです。

2001年9月14日 14日(金) 04:30

ちょっと九州へ

 九州で学会があります。すみません今日は更新できないです なんせレジュメ出来てないのですよ。うーん。
 帰ってくるのは16日です。

2001年9月13日 13日(木) 05:30

ラディン氏などを考えるのに役に立ちそうなサイト紹介(+α)

 タイトル通りです。わたしも完全にはおさえてないんですが、なんとなく使えそうなところ。

ソ連介入後のアフガニスタン内戦 〜ムジャヒディン闘争史〜

第七章 アラブ・アフガンとオサマ・ビン・ラディン


 の後ろの方に
 1998年2月、ジハードの時にアメリカの資金で作った彼の軍事施設に世界中から仲間を集めて会合を開き、「ユダヤ人と十字軍に対する聖戦のための国際イスラム戦線」を結成。「軍人、民間人を問わず、アメリカ人とその同盟者を殺すという決定は、どの国で実行できるかを問わず、ムスリム一人一人に与えられた個人的な義務である」という宗教命令「ファトゥ」を発令した。
 とありました。一方的でこわいです。

 なーんか、今回のテロはいろんなニオイがします。オサマ・ビン・ラディン氏がからんでると言われてますが、こないだ文化遺産を破壊したタリバンも、やっぱイスラムです。で、移動したとの情報もありますが、ラディン氏はタリバンと仲が良いようなんですね。「アメリカが引き渡せと言ったのにタリバンはラディン氏を引き渡さなかった」的な記述にも出会いましたし。

 ってことは、アフガニスタンという国を実質支配しているタリバンがラディン氏に協力して、お金も出したし、人も提供して(ラディン氏は富豪らしいが)、そして今回のテロを作り出した、ってことなのかな、
 ‥‥‥ってふうに、かなり大ざっぱに思いました。本当にそうなのかどうかはわかんないですよ(わたし完全にシロウトです)。だけど、ただのテロ集団に飛行機あんだけ飛ばせるわけない。クルマはオートマチックならぶんぶん動くけど、飛行機は訓練しないと飛ばせないです。

 念のため。イスラムの全部が恐いわけではないんです。「ジハード」はイスラムに共通みたいなんだけど、タリバンはそれを教義的にねじまげてるように見えます。だから、イスラム原理主義がコワイ、と思った方が良いです。

 原理主義

 タリバンもラディン氏もイスラム原理主義みたいです。

 「原理主義」って「聖典そのままを信じてる」と思われてますが、違います。「聖典の記述を自分の価値観で都合良く解釈して勝手なことを言い、他人にもそれを強要しがちな困ったちゃん」ってふうに思った方が良いです。
 何はともあれ、「イスラム全体が」とは誤解しないでください。

 ‥‥‥「原理主義」をそういう意味に取ると、アメリカ政府は「民主主義原理主義」と言えるのかもしれませんね‥‥‥。

 TVに、アメリカの惨状を知ってニコニコしてるイスラムの人々が映ってますよね。げっそりします。
 しかし湾岸戦争でアメリカが「勝った」あと、兵士が復員してきた時、アメリカにもああいう人がいっぱいいました。イラク兵はもちろん、民間人も「誤爆」でいっぱい亡くなったのに。舞う紙吹雪。打ち振られる星条旗。歓迎される兵士たち。「誤爆」でもなんでも民間人が死んだ。だけどそれよりもアメリカの勝利の方を重視する人たち。あの時もげっそりしました。(‥‥こういう考え方って変でしょうか? というか、湾岸戦争なんてもう過去の話で、忘れてしまった人・知らない人がほとんどだったりするのでしょうか?? うーん。)

 アメリカ政府によると、湾岸戦争では「民主主義が勝った」のだそうです。「軍隊が民間人に勝った」の間違いかもな、と思いました。

 今回もわけわかんないくらい亡くなってるから思考がストップしてしまいがちですが(実際にわたし止まってる)、感情的になってはならんと思います。
 「どっちもどっち」と断じて相対化することも相殺することも無論できません。だけど、完全にアメリカ寄りになり、今回の被害者であるアメリカを被害者であるが故に完全に善だ、と考えることはおすすめできません。
 被害者が発言権を持つのはなんとなく納得します。だけど、その発言を実行する権利を持つのは、その発言内容がその発言をした世界全体にとって合理的であり、一方的でない時のみだ、と思います。

 たとえば、近親者を殺された人が「犯人を殺してやりたい」と発言した場合、わたしはある程度納得します。だけど本当に殺させて良いものかどうか。「良いのかな?」と思うのはわたしが「法」に縛られてるからだと思いますが、殺人を禁じる「法」はわたしが生きている日本という狭い世界全体にとって合理的であり、一方的なモノではありません。「殺してやりたい」と言っても「殺す」と言っても構わないけど、メタレベルな「法」がある以上、それを実行してはならんと思います。(実際にどうなるのかはわかりません。しかしわたしが犯人を殺してしまった場合、わたしは法の裁きを受けるでしょうね。)

 アメリカやテロを含む世界全体にメタで影響力を行使できる大きなモノって、ないですよね。本来なら国連が何らかのリアクションを起こすべきですが、というか起こしたようですが、もしかすると今回のテロに関与してる? と言われるタリバンやラディン氏は国連からもともと排斥されてます。つまり、国連は完全にメタな「法」とは言えない。

 イスラム圏の一部には、あるいは狭くない部分には、民主主義とは言えない考え方がある。それが良いことか悪いことかはわかりませんが、それについては合意が成立していると思います。だけど、「民主主義が人類のすべてにとって最高最善の考え方だから全ての人類は須くそれを受け容れなければならない」という考え方をその人たちにまで押しつけるべきなのかどうか。
 この話になると分かれてしまうようです。アメリカ政府は「もちろんだ」と言うようですが、わたしは「そうじゃないのかもしれない」と思います。

 問題は、イスラム原理主義も、アメリカ政府のような民主主義原理主義も(ここで言う原理主義は先ほどわたしが言った意味での原理主義です)、どちらも相手を排斥してしまう、それだと思います。
 アメリカは自分の掲げる民主主義を、ラディン氏は自分の掲げるイスラム原理主義を、それぞれ正義だと思ってるようです。そして相手に押しつける。

 ブッシュ氏は「正義が必ず勝つ」と言ってますけど、どっちも正義なんですよ、どっちかからしか見ないと。でもって、どっちも不正義です。同じように。そりゃ、どっちが勝ってどっちが世界を支配しても官軍になれます。間違いない。

 ブッシュ氏は「人類全体に対する挑戦だ」とも言ってますね。
 ですが、ラディン氏やタリバンも人類です。
 今回のテロは民主主義や民主主義原理主義に対する挑戦ではあると思いますが、民主主義は民主主義を受け容れない人間を人類外と見るような、そんな狭いモノじゃないとわたしは思う。つまり、ブッシュ氏はわたしがさっき言った意味での原理主義だ。そう思えてなりません。

 今回のテロは許せない。あんな強烈に阿呆な行為、許せって言うのが無理だ。テロはテロとして対処しなくてはいけない。

 だけど、それにかこつけて他のことをしてはいけない。

 変な言い方ですが、さしあたって、それを監視した方が良いと思います。

 どこかのTVに出演していた誰かが「アメリカは何らかの証拠をつかんだと言って、それを一般に開示しないままで強烈な軍事行動を起こすことがある。しかも、事後にもその証拠を公開しないことも少なくない。」的に言っていました。これはどうなんでしょう。「テロだから」という理由で何もかもをブラックボックスに放り込んで良いとはわたしには思えません。

 テロをやった相手をつぶせばそれで良いってもんでは全然ない。それに、アメリカが今回も勝つと決まったわけでは全然ない。まあ、勝つでしょうけどね。すさまじく火種を残した勝ち方になるでしょう。それに、テロの被害者だというだけで、アメリカ政府を正義だと思うのは尚早だと思います。

 「アメリカ国民は被害者だが、アメリカ政府は被害者なのだろうか?」

 クランシーなんて読んでると、どうもそういう考えに落ち込んでしまいます。
 アメリカ政府が「我は正義」「我は法」って考え方から脱却しないと、同じことがまたどこかで始まるだけでしょう。敵討ちは新たな敵討ちしか生まない。感情は大事だけど、冷静になる道も模索しないと。と思います。

 どっちも「我は正義」と思い、「あっちが間違ってる」って言っている。

 対立している二つの陣営がある場合、必ずどちらかを支持しなければならない、ってもんではないんじゃないでしょうか。どちらにもなんかこう、なんかオカシイ部分があると感じる場合は、それぞれの問題点を指摘して、それぞれが目指しているものが一体何なのか、その実現のためには今やってること、やろうとしてることよりももっと良い方法があるのかも知れない、そう考えることもできるのでは? という内容を取りあえず伝え、もしよければ考えてもらう。‥‥そういう方法を目指しても良いんじゃないでしょうか。

 こんな言い方して、今のわたしは完全に理想論に埋没してますね。まるで「Imgine」みたいだ(失礼、ジョン)

 わたしの言ってることは、浄土真宗本願寺派の布教使さんが昔々からよくよく語っているような、「善人ばかりの家は争いが絶えない。なぜなら、「自分は絶対に間違っていない=善」、と考えることで争いが生じるから。つまり自分が「善」でないことを知っていれば家庭に争いは起こらないのだ」ってのとまるで似てます。言ってるわたしは「なるほど」とは思うけれど、完全に理想論です、他人に納得のいくモノであるかどうかは不明だし、これをわたしが他人に押しつけようとすると逆に「原理主義」になるから。でもってこれを言うだけでは全然だめで、とりあえず自分で実行しないと鼻につくだけだから(こないだ真宗系の新新宗教の教祖が出した本に、「善人ばかりの家は争いが絶えない」ってのと同じようなことが書かれてますね。彼らはまるで自分たちのオリジナルだと思ってるようです。全然そうじゃないのにね。無邪気な人たちだな)

 これを理想論じゃなくするためにはどうすれば良いのかなあ‥‥‥。
 きっと時間かかるニャ‥‥。

 今日も長いニャ‥‥。

 そして、この分じゃレジュメも論文も散々だニャ‥‥。

2001年9月11日 12日(火) 06:00  てろてろ

 って書くと何んかのんきな感じになるんですけど、全然ですね。

 昨日の夜10:00から今まで、NHKのニュースを見ていました。
 TOPニュース、本来なら台風情報のはずなんですが、

   「CNNテレビによると、アメリカの世界貿易センタービルに
    航空機が衝突したとの情報です。それを先にお伝えします」
 と言ってその映像が。

   「どういうことだろう?
    飛行機そんなところ飛ばないんじゃない?」
 と思っていたら、その中継で見てる中で二機目が衝突しました。

 ‥‥普通あんな飛び方するか? ‥‥しないよな‥‥。

 ショックと言うより端的に吐き気に襲われ、手が震え、一言で言えばすごく混乱しました。今日はクローンとナウシカのレジュメと論文を書くつもりだったのに、バイトの日記更新がやっとでした。今は多少冷静になれてる‥‥ように思うんですが、3:00頃までずっと混乱しっぱなしでした。22:00から見続けたのに、時間感覚が乏しくなって、何時間見てるのかわからなくなりました。知ってたけど、俺ってホントよわっちー。

 その後判明した事実を整理すると

  • テロである(誰なのかは不明)
  • ぶつかったのはハイジャックされた旅客機である
  • 同時にペンタゴン(五角形:アメリカ国防総省)も標的に
  • ビルはその後相次いで倒壊
  • 航空機は11機がハイジャックされた
  • アメリカ当局は少し前からテロを警戒していた

 ということだそうです。
 いったいどういう集団なんでしょう。なんていう組織力。
 トムクランシー(アメリカの作家)の愛読者かもしれない。

 完全にネタバレ ↓ ですが、

 彼は『日米開戦』と『合衆国崩壊』(ともに新潮文庫刊。上下巻と四巻です)で、アメリカ連邦議会ビルに航空機(パイロットだけが搭乗したカラ状態)が突っ込んで‥‥
 という内容の小説を書いています。
 小説は面白いけど笑い事でした。しかし、目の前の現実は全然つまんないし全然笑わせてくれません。インタビューを受けていた赤い服の男性は終始にやついてるように見えましたが、あれは怒りや恐怖、混乱などから来るタイプの、奇妙な笑いだったのだと思います。奥泉光『ノヴァーリスの引用』(集英社)には、そのような「大笑い」がリアルに登場します。読んで「ほほう」と思いつつ不安から読者も笑ってしまう。いやしかし、画面ごしであっても、実際にその笑いを見ると引きつります。

 思うに、

 一連のテロは、もちろんアメリカを標的にしています。
 つまり同時にアメリカの同盟国をも標的にしてると言えます。もちろんその中には日本も含まれている。
 また、これを意図していたのかどうかは不明ですが、結果的に世界中のTVを見ることの出来る全ての人に対するテロとも言えると思います。だってわたしをはじめ、多くの視聴者は世界中で震え上がり、悲しくなり、

「ハリウッド映画? いや事実だよ。
 だって映画だったらこんな淡々と撮らないもん。
 でも何さコレ。現実なの? まさかね。
 まさか現実であって欲しくないけど、でもどう見ても事実だな。
 どうなってるんだ?
 アメリカだぞ?
 世界最大の軍事大国が自分の国の制空権を押さえてないのか?
 あり得ないじゃないか。
 あと、あと、なんでペンタゴンまでやられてるんだ?
 やっぱ絶対にあり得ないじゃないか。
 これってお釈迦さんや親鸞さんが成仏してないっていうようなのと
 一緒みたいなもんだぜ? 絶対おかしいって、コレ。
 みたいに思っているわけだから。
 テロの怖さを思い、テロに憤っているわけだから。

 テロテロの人たちは、テロの直接的な対象(旅客機の、テロ犯ではない乗客・ビルの中にいた人・そばのビルにいた人・USA政府・USA国民)だけではなく、それを見て何らかの反応をする人をも対象にしてるはずだからです。我々が反応すればするだけ、彼らには成功になる。いろいろな人が衝撃を受けて、いろんな人が眠ってるのをたたき起こされて、夜じゃないところでは公共の場所で大人数がTVを見ながら恐怖におののいて、しかるべき機関ではしかるべき方法で非常招集がかかって、
 ‥‥‥つまり、世界中が混乱している。
 ‥‥‥つまり、悔しいけどテロとしては最悪に大成功ですね、史上稀に見る大成功だ。

 日本では、台風の情報も流せなくなった。
 今まさに別のことで頭や体がいっぱいになってる人から、文字通り「暴力的なやり方で」必要最低限の情報を奪った。奪い尽くした。
 これもテロの特徴ですよね。「奪う」という。

 これは、TVを見ながら吐き気をもよおしたり、怒ったり、泣いたり、頭を抱えたり、夜更かししてしまったり、自分の今いる状況を忘れたり(例えばナウシカの論文を書かなければならないのにすっかり忘れて日記を書いたりしてるわたしみたいな奴)、‥‥‥‥そういう人たちへもテロを敢行した、と言えるのだと確信します。

 しかし、

 テロに対する報復は更なる報復を生み得ると思う。
 理想論を言えば、報復はしない方が良い。だけど、テロを野放しにはできない。二つの問題を矛盾しない方法で解くにはどうすれば良いのでしょう。

 ふうー。( ̄− ̄;)
 さすがに7時間を経過してわたしも多少は冷静になれてるんじゃないかと思います。というか、そう信じたい。だって、

 NHKのアナウンサが再三「追突」「追突」と言っていた(ビルは動いてないから追突とは言わないでしょう)。しっかりしろよ、NHK。
 各国要人を取材している場所でも携帯電話の着メロが鳴っている。着メロって世界中にあるんだなー。
 各放送局の視聴率を足していくときっと100%に限りなく近い値になるんじゃないだろうか。
 パニック映画の撮影方法が、これ以降、ガラッと変わるんじゃないだろうか。全然劇的じゃないのが劇的だ、みたいに。

 みたいなことを思ったりしてますから。

 表面的な冷静ついでにもう一つ。

 わたしのふるさと、久々に台風直撃です。大雨・洪水警報が発令されています。対策はあまりできてない土地柄なので、家族や友人、それ以外の人たち、たわわに実って収穫を待つばかりになっているであろう各農作物が心配でたまりません。

 やっと眠くなってきた。

 少し眠ります。
 むちゃむちゃ長いですね。すみません。

2001年9月10日 11日(火) 09:00  キリ番確定

 キリ番5555は、まるさんでした。まるさん、よかったら住所とお好きなビールそっと教えてくださいね。本当に送ります。

死すべき私が脆いのではない。宇宙全体が脆いのだ。

中島義道『生きにくい……』角川書店


 台風、進路やその後の降り方・大きさを予測するのが非常に難しいみたいです。しかしひまわりの写真を見ると15号はやけにタテナガですね。こないだの雨台風に似た感じで行くのでしょうか、北の方に伸びた雨雲が着実に雨を降らせ、北の方ではそのまま台風がやって来るぞと思って震えていたら、本体は崩壊して来なかった、大快晴に恵まれて結果的には恵みの雨に終始した、みたいな。‥‥今回も避難してるみたいだから「終始」ってことはないか。ないですね。すみません。

 16号は沖縄付近をやけに気に入ってしまったようですね。むかし沖縄出身のヒトに「台風大変ですねー」って言ったら「慣れてる慣れてる。全然大丈夫だよー」と、まるで北海道‥‥しかも日本海側出身のヒトに「大雪大変ですね」と言った時のような反応でした。それにしても何だろう、16号のあの迷走状態。あるいはあれも予測の範囲内?

 北と南でたぶん共通してるのは、雪や台風が繰るのをある程度「あきらめてる」ってことなのかな、って思います。無理に操作してやろうとか戦ってやろうとか思わないで、相手のチカラを認めて、大きく構えて、無理しない、みたいな。‥‥とは言っても許容範囲って自分が思ってた以上に広かったり、思ってた以上に狭かったり、とにかく後にならないとわからない。

 せめて、こういうのを使って防衛しましょう。

国土交通省 【 川の防災情報 】

↑  ↑
 いまTVを見てたらNHKで紹介してました。京都を表示させてtopに戻ったら「つながりにくくなってます」って表示されました。うん、あまり切迫状況にないわたしは面白がってつながない方が良いですね。
 「これまで」とほぼ同じ世界が未来に開かれるであろうというのも「これまで」の経験によるのだから、すべては「これまで」に依存している。あらゆる予測は未来にはまったく触れないのだ。天気予報は「これまで」のデータを勝手に未来に延ばしているだけである。そして、じつは100パーセント「これまで」のことを語っているのだが、未来のことを語っている振りをしているだけである。(中島義道『生きにくい……』角川書店 pp.79-80 ただし下線は原典では傍点)
 違いないです。そして多くの人はそれを当たり前のこととして考えて、未来が全く「ない」なんて思わずに暮らすことが出来る。だけど異邦人を自認する中島さんにはそれが本当にまったく出来ない。自分じゃなく、この世がそもそも脆いんだ、ということに気付いて以降、ずっとそれが気になってしまう。

 って考えると、俺は哲学者になってねぇってことだなぁ。きっとすごく幸せ。

 10日は学会レジュメの発表会でした。全然できてないのでモゴモゴ書いて「良い知恵わけてください」って言ったら、かなりたくさん貰えました。よかったよかった。本当に良かった。でも他人には良い知恵わける(思いつく)ことが出来なかったから、テイク&テイクっぽくなってしまって、ちょっと良くないな。

 ああ忘れてた(>_<)。なんか使えそうな(と言うか押さえなくてはならない)新聞記事を紹介してもらったのに、その後で図書館行くの忘れてた。ちっちっち。ってことは今日も学校行くのかなー。洗濯はちょっと難しいみたいです。でも自転車では行けそうです。夏に限度を越えて暑かったり、冬は限度を越えて寒かったりするけど、そういえば京都ってあんまり台風来ないような気がします。‥‥気がするだけなのかな?

 ではでは。

2001年9月9日 10日(月) 06:00  レジュメ‥‥‥

 レジュメ作らないといかんなー。

 『カル』 観ました。韓国映画のビデオ。
 本編のあとに「カルの謎」ってのが9つも提示されます。わけわからん。わっけわっからーん。悩みたい人は悩んでくださいね。

 映画『風の谷のナウシカ』観てます。記憶がはっきりしない。っていうか全編冷静に観るの実は初めてです。TVでやったの途切れ途切れに観たことがあるだけ。うーむ。しかしこんなにも違うのか‥‥。

 とりあえず、気になったところいろいろ羅列。

 無論ネタバレです。 ↓ ご注意。

  • 冒頭、キャンバス地に描かれた古文書のような絵巻のようなモノが映る。そこには、火を噴く青い大きな存在が描かれている。(マンガでは色がわからない。)恐らく巨神兵と思われる。
    ‥‥おや? 青くないか? ‥‥どう見ても青いぞ (^_^;)。
    カメラが右へ右へ動いていくと、巨神兵と対極に、白い羽の生えた「青き衣の者」の絵がある。これはマンガの絵と同じイメージ。
     
  • 冒頭、動く巨神兵が集団で現れる。それらはことごとく大きな剣のようなモノを携えている。先ほどの火を噴く青く巨大なモノはそんなもの持ってない。しかも色が違う。集団の方は火の照り返しもあるだろうけど最後の方に出てくる崩れる巨神兵に似て茶色い。アレとコレとは別物なの?

    ‥‥つまり、巨神兵は二種類いる?
     
  • 音が多いね、映画。マンガはすばらしく静かなのに。(そりゃそうだ。)
    ナウシカ声が高い。子どもみたいだ。
     
  • ストーリィ全然違う。ジル(ナウシカの父さん)は殺されてしまった。ナウシカ最初の殺人は一人ではなく大量殺人になってしまった、それも怒りに駆られての。これは『はじめての宗教学』の人が言ってる通り。彼はやはり映画とマンガをぐしゃぐしゃに混同して語っていたのか。
     
  • ペジテの避難船が墜ちたのではなく、巨神兵とペジテの王女を人質として運んだトルメキアの船が墜ちたらしい。なんちゅー絡め方だろう。ウォンチュー。(謎)
     
  • 安田成美の『風の谷のナウシカ』って細野晴臣が作曲してたのね。
    『赤道小町ドキッ』くらいの、『禁句』くらいの、『三国志』主題歌くらいの衝撃であった。
    ‥‥いや、知ってたような気も少しする。
     
  • 巨神兵の崩れ方って、やっぱエヴァのそれに似てるね。作画が庵野くんだけのことはある。
 しかし映画も映画で面白いっす。ところどころ無闇に涙出そうになります。造りがそういうふうになってるんだろうな、きっと。マンガ読む前に観るべきですね、どちらも全然味わったことのない人は。

 先日「亡くなった」ということをお伝えしたバーナード博士って、「脳死」の人から心臓移植をしたのではないんだそうです。いや、知りませんでした。世界で初めて「脳死」の人から、って思ってました。ココに「そうじゃなかったんだ!」っていう論文があります。
 しかしこの人の論文、一体どういう方向性で書かれたモノなのだろう‥‥? バーナード博士の移植手術が「脳死」の人からのじゃなかったとして、現在たくさんたくさん実施されてる心臓移植手術はすべて「脳死」の人からなのに。一回目の手術がそうじゃなかったからと言ってそれが一体どうしたのだろう? それで全てが相殺されて「脳死」が人の死だという証明にでもなると? まさかねー(^^;)。そんな非科学的で非論理的なこと言うつもりじゃないよね。
 でも言葉の問題に終始してるうちに現実の問題も問題じゃなくなっちまう、みたいな錯覚をしてるのかな。恐らく、ほぼ確実に、この人の考え方に反対する内容の論文のように思えます。自家撞着っぽい。
 まあ良いんですけどね。

 以下、僕のサイトじゃないところで書いたことです。


 恋の理由は相手の存在じゃないでしょうか。(とーとつ)

 「なぜ登るかって? そこに山があるからさ。」

 自分が相手に恋をした理由を考えて、相手が可愛いからとか、格好良いからとか、表情が豊かだからとか、趣味が同じだからとか、「恋には理由がない」って言う人がいる一方、そんなふうに言う人もいますよね。でもそんなのは全部「だから」じゃなくて相手の一時的な性質を言ってるに過ぎない。恋の理由じゃない。恋をふまえて相手が自分にどのように感じられてるか説明してるに過ぎない。

 と思います。

 だって、それらの可愛らしさ・格好良さ・表情・趣味が変わっても相手を好きなままでいられることも多いから。
でもって、同じモノが恋の終わる理由にもなる、ような気がするから。相手の存在が恋の理由にもなり、別れの理由にもなる。のだろうか。のだのだ。

 「なぜ下山するのかって? 登ってしまったからさ。」(をい)

 無茶言ってる気も、多少します。
 恋の理由。それは気の迷いや思い込みでしょう(前言をふまえてない)。いや、それは恋の性質を説明してるに過ぎないかも。
 なんせ恋って良いですね。好きです。愚かです。


 ではでは。長めですけど内容ほんとバラバラっすね。
 あれ。雨が降り出してる。じゃあバスで行かなければならないなー。
 いやそれ以前にレジュメ作らないといけません。

2001年9月6日 6日(木) 19:30  生きにくい……

 宇多田ヒカルの 『MTVアンプラグド』 ビデオが11月に発売されるんだそうです。『Wait & See』 なんかと一緒に、U2の 『With or Without You』 を歌ってるんだそうです。ほほーう。俺の歌を‥‥。(違)

 今朝は突如ひびいた 「ガリガリガリ!」 という音に起こされました。夏休みということもあり9時半くらいまで気持ちよく眠ってたんです。なんか「カンカンカン」という慎ましげな音が響いていたのは気付いていたのだけど‥‥。

 びっくり飛び起きてブラインド越しに外を見ると、組み上がったBTの上で誰かがうちのアパートに何かしてます。さっきの 「ガリガリガリ!」 は恐らくドリル。 「ガリガリガリ!」。またドリル。ドリトル先生は動物と話が出来る。なんだなんだ、いっぱい住んでるのに解体するの? こないだ向かいの部屋の郵便受けには、わたしからも見える勢いで書かれた「家賃払ってくださいねー」って紙が入ってたけど、でもってその後、シリンダ錠とは別にダイアル式の鍵が無理からかかってたけど、まさかねー?
 階段の踊り場に張り紙がありました(いつのまに? 昨日は気付かなかったぞ?)。 「出窓が雨漏りするので工事します」 と。たしかにヨコや下から降る雨には弱いです、今の出窓。いや、しかし、住人に何の相談もなくやっちゃうんだなー。‥‥全額大家さん持ちだからかまわないんですけど。でもちょっとびっくりしました。

 中島義道『生きにくい……』角川書店を読んでます。ひさびさに本格的な論文っぽい論文の本。楽しいです。すばらしいです。この本に出てくる時間論はタマラナイです。ゾワゾワっとします。冒頭の童話は‥‥うん、良いです。
 帯にも書いてありますが、本文に

 私は地球環境問題や資源問題に興味がない。なぜなら、私が死んだ後の世界とは私にとって単純に無意味だから。私が死んだ翌日に地上の生物がバタバタと死滅しても、人類が滅びても、地球が爆発しても、どうでもいい。これは言いにくいことだけど、本心なのだ。(P71)
 とあります。格好良いと言うべきか、辛そうだと言うべきか、イっちゃてると言うべきか‥‥。そっか、これが 『生きにくい……』 ってことなのか‥‥。

 真宗やそれ周辺の亜流のモノに関わってる人が 「自分の『後生の一大事』(すごく乱暴に言えば「自分が死んだらどうなるのか」という命題‥‥のようなモノ)を考えるのに精一杯で、社会問題とか環境問題とか生命の問題とか介護の問題とか、そういうのを考える時間、わたしにはないんです」 と言うことがあります。はっきり言って「ウソツキ。」って思います。サムエルがそういう曲歌ってましたね。『ウソツキ』って。何の嘘ついたのかはっきりしない曲だと思います。「離さない」と言って抱きしめたのにそれが「ウソ」だったという歌詞だけど、うーん。物理的には離さなければ御飯食べられないし文章も書けないし、精神的に「離した」って考えると、‥‥えっ?浮気? それじゃぁ彼女に「ウソツキ!」って言われても仕方ないなー。そんな状況になったら悲しみの歌を歌うよりも街に出て彼女を捜して謝ってやり直そうよ。一人で「あぁ僕はなんて不幸なんだ‥‥」って嘆くのはおかど違いでしょ。自分は自分の弱さを簡単に許してしまえるけど、他人はそれほど自分に優しくないことの方が統計的には多いんだから。裏切りとウソツキは違うよ。彼女は「裏切り者!」って言うとあなたがかわいそうだから優しく「ウソツキ!」って言ってくれたんじゃないの? その言葉をまともに受け取って嘆くよりも大切なことがあるだろ。もっと自覚しろよ、みたいに思います。って、サムエルの歌詞が一体何を言わんとしてるのかは正直あまり正確にわかってないと思うんですが。

 ‥‥いや、そうじゃなくて。(^^;)

 信心であれ獲信であれ、「信前」(信心獲得[先述『後生の一大事』の確定‥‥に近似。真宗で言う「回心」体験です。神秘体験を伴うこともあります]の前)であれ「信後」(信心獲得の後)であれ、何んであっても、真宗と関わった人に「実践」はあると思うんです。こないだ言われたのは、「だって、そうでなきゃ 『伝道』 がそもそも成立しないんじゃない? 『何かせずにはいられない』 っていうのが伝道になるんでしょ? だったら 『聖道の慈悲』 的なものも完全に否定されるわけではないんじゃない?(だからと言って動かない人の在り方がオカシイとは思わないんだけど‥‥)」 ってことです。これに同感です。「社会的・日常的な束縛要因は伝道を妨げる。だからもしそういう制約があるなら、それは取り除かなくてはならない」とも言われました。これにも同感です。

 なんて言うのかな。「精一杯だ!!」 ってふうに言って自分が何もしないことの理由付けにしてしまう怠惰な人がいるんです。違うヒトもいます。本気で「信心獲得」(前述)してしまった人の一部が本気で中島さんのように言うのは良いんだけど、全然そういう体験をしてないのに、日常の問題群が実は気になっているのにそれをうっちゃるのがより「真宗」的だと思ってるのかな? なんかそういうウソツキになってる人が想像以上にいっぱいいたんですよ。

 僕は、そういう人の言い訳スタンスと中島さんや一部の獲信者の生き方のスタンスとの間に、厳然たる相違を見出します。今気付いてるのは「真剣さ」の相違。一方は本気で生きにくくて困ってる。一方はラクに生きるために怠惰になってる。全然違うと思う。(少し自分のこと棚に上げてる。) でもって、獲信者と中島さんともすごく違ってると思うんだけど、何んかすごく似て見える。

 中島さんの本、好きでよく読んでるんですが(左の「書評」参照)、自分の生き方との間に圧倒的な断絶を感じることもあります。僕はここまで徹底して哲学的ではない。だけど、やっぱり大好きです。

 『アリーmyラブ』の公式ページ、昨日とはちょっと違うページです。こっちはアドレスにしっかりnhkって書いてあります。モノは同じなんだけど、わからないようにインラインフレームなのかな。どうぞ。 → アリーmyラブ4

2001年9月5日 5日(水) 19:30  アリー

 バナー改善しました。GIFアニメちょっとはまってます。
 えっ?論文? ‥‥あっっっ。(^^;) 笑ってられないかも‥‥。
Just a Little Bit of…
 二回めにしては拙いと思います。うむ。
 掲示板(軽)も、上の方にあるタイトル、gifアニメです。↓
 アニメってほど動かないけど‥‥。

Just a Little Bit of…

 『アリーmyラブ』の第四クールが始まるんだそうです。楽しみです。しかし3の時にちょびっと悲しかったので‥‥しかもアリーやっぱり老いてきてるので‥‥でも楽しみです。公式ページなんてのがあったのでリンクしてみました。どうぞ。 → アリーmyラブ4
 わたしは、「2」のオープニングでパジャマ着て踊ってたアリーがいちばんチャーミングだったと思います。あの頃のきみは本当に光り輝いていたよ‥‥。
 いや、そうじゃなくて。(^^;)

 今回どういうわけかスティングが出てくるんだそうです。

 スティングです。ちっちゃい頃いつもハチみたいな服(慶應のラグビージャージみたいな服かと思われます)を着ていたからいつのまにか、ずっと、スティングと呼ばれることになったという(しかしわたしそんな服着てるの見たことないけどとりあえず) 『The Police』で疾走感のあるベースを弾きながらメインボーカル張ってたスティング。そのスティングが『アリーmyラブ』に出てくるんだそうです。でもってやっぱり、こないだNHKの予告を見たところでは『Every Breath You Take』を歌ってました。事務所の下のいつものバー、スティングが歌ってるっちゅうのに奇声が飛び交って大騒ぎ。ああ。そういえば武道館でわたしも奇声を上げたんだっけ。他人のことは言えないや。

 わけがわからないながらも非常に見たいし、非常に楽しみです。

 ふう。ひさしぶりに論文がんばります。

2001年9月4日 4日(火) 04:00  GIFアニメ

 バナー作りました。GIFアニメ作ったの生まれて初めてです。
Just a Little Bit of…
 初めてにしては上出来だと思います。うむ。今度でっかいの作ろう。

 こないだ東京ドームの巨人戦が台風で中止になったとき、中継できることになって楽しみにしてたのに、ちょっと可哀想な徳光さんの隣にいたアナウンサが「東京で東京ドーム・西武ドームの両方が中止になったのは史上初です」って言ってました。東京ドーム出来たのせいぜい12年くらい前だから、「史上」までつけんとシンプルに「初めて」って言えば良いんじゃないかなーって思いました。
 でも自分では使いたがるのね。パソコン買ったの2年前だし、GIF画像やGIFアニメなんてパソコンが生まれてからのものなんだから「生まれて」までつけんと簡単に「初めてです」って言えばすむことなのにね。なーんか石田さんおかしいね。

 世界で初めて人間から人間への心臓移植手術、‥‥たしか南アメリカで「脳死」になった黒人から白人への移植を執刀したバーナード博士が亡くなったそうです。

 上にカウンタありますよね。
 こないだ「5000番の方にはビール一ケースプレゼント!」って書いたのに、誰も反応してくれませんでした。寂しかった。だから、またあらためて宣言です。

  上のカウンタ、5555のキリ番の方には
  お好きなビール1ケースプレゼント! マジだぜ!


 あ。それと。
 わたし、8月27日から京都の方に戻ってます。

 ではでは。

2001年9月3日 3日(月) 20:30  浦賀くんとバターサンド

 浦賀和宏『彼女は存在しない』幻冬舎(2001.9.10.)を読みました。
 今まではずっと講談社ノベルスだったのに、今回は幻冬舎でハードカバー。ちょっとびっくり。
 浦賀くんのをこんな一気に読んでしまったの初めてです。これもびっくり。
 「こりゃすげー」と思ってココに初出状況などを紹介するために検索してたら、なんだ。結構コアなファンがついてるんですね。マイナーだとばかり思ってました。ごめんなさい。今回調べたら文庫化もされてるみたいだし、完全にわたしの勘違いでした。売れ始める前の作家を発掘(メフィスト賞獲ってるんだから「発掘」も何もないんだけど‥‥)したつもりだったのになー。まったく失礼しました。ごめんなさい。

 http://offland.pos.to/uraga/
 コアなファンサイトです。あまり中身見てないけど、存在は確認。

 整理ついていない記憶のハコをひっくり返して、浦賀和宏諸作品の初読時にわたしが感じた感想を少しずつ書いておきますと、

記憶の果て 講談社ノベルス 1998年2月5日
拙いけど、良い。とても良い。ほんとーに良い。これで19歳? すげー。
推理小説っぽいけどSFのニオイがする。純文学でもあると思う。しかし、テクノのことあまりわかってないんじゃないかなあ。
‥‥気になって仕方ないのは、「なぜそのバンドはギターとベースだけでYMOを演奏しようとしてしまったのか?」ということと、「現在の普通の高校生が観客なのに、なぜ雷電を演奏したら大喜びになってノリノリで踊れて盛り上がってしまえるのか?」ということです。そんな高校存在するのか? これは作者の個人的願望と見るべきなのだろうか?
あと、登場人物の頭の中で「こうじゃないか?」って推測したことがこれほど作品世界の中で現実化してる小説もめずらしいなー。
‥‥なーんて問題点はいっぱい見えるけど、面白いし、みずみずしいし、読んだことないタイプだし、とっても良い。
時の鳥籠 1998年9月5日
YMOが「ヨコノリだ」なんて、なんて当たり前のことを書いてるんだろう。テイ・トウワが出てきたり、テクノ的には前作より格段に進歩している。嬉しい限りだ。
作品の素晴らしさは言をまたない。くらくらくら。
頭蓋骨の中の楽園 1999年4月15日
‥‥もしもーし。おーい。帰ってこーい。
テクノ本当に好きなんだねー。
とらわれびと 1999年10月5日
好きだったのに。本格的にいわゆる「新本格」になってしまったのですね‥‥。残念です。しくしく。
記号を喰う魔女 2000年5月25日
なんてこった。前の行き詰まったような書き方は狙ってたの?

まるでYMOが『ポケットが虹でいっぱい』を出したのでこっちは何も期待せずにいたら『TECHNODON』を出して裏切ってくれた、それに似た嬉しさを感じました。
また、当時ちょうど書いていた「脳死」臓器移植関連の論文に引用しようかと思う記述が随所に見られました。
眠りの牢獄 2001年5月7日
まいりました。ありがとう。

ぐろいシーンがまったく駄目なミステリファンの友人がいるのです。ぐろいのとびっくりとを秤にかけて悩んだけど、彼がもう少し強くなったら紹介しようと思います。ああでも、殊能将之『ハサミ男』の前例もあることだし‥‥どないしよう‥‥。
彼女は存在しない 幻冬舎 2001年9月10日
幻冬舎は売れる本しか作らない。ってことは浦賀くん。すごいじゃないか! なんかむっちゃ嬉しい!
YMOが「クラシック」だと言うスタンス大好きです。そうですクラシックです。

 一応、かなりな私見を述べますと、わたしがいちばん好きなのは、第二作『時の鳥籠』です。どこが良いと思うのかを言い出すとすべての作品がネタバレみたいなことになるので感想に終始してみました。

 と言いつつ、第一作のことをもう少し詳しく言いますと‥‥。SPEEDという、薬物と同じ名前の女の子の集団が『アンドロメディア』って映画をやりましたよね。作品紹介を見ただけなので詳しく知らないけど、ヒロがパソコンの中にいたの、コレを少し真似したのかな、って思いました。推理小説としては恐らく「破格」。これの後に出版された海外や日本の作品にも通底するモノが多少あるから、SFネタとしてはオーソドックスなのかも。何にせよ読物は面白ければ良いんですよね。

 小自慢しますと、浦賀和宏作品は全部初版で持ってますー。

 とにかく、浦賀くんのが面白かったのでわたしは元気です。知り合いの家に「マルセイバターサンド」、こないだ石屋製菓の「白い恋人」を抜いて北海道でいちばん売れるお菓子になった六花亭の「マルセイバターサンド」を届けに行って、家が変わっていて一時間くらい探してしんどかったのも吹っ飛んでしまいました。
 ‥‥あやうく、論文を書かなければならないって現実も忘れそうになってました。ああ。現実逃避としての読書は楽しいな。楽しいな。そして現実は厳しいな。頑張ります。

 長いな。

2001年9月1日 1日(土) 17:00  シチュー

 とりつかれたようにシチュー作ってます。
 (チシューは一応できてます。全然完成してませんが。)

 材料(変です):

  • じゃがいも
  • にんじん
  • たまねぎ
  • 豚バラ
  • 牛乳
  • 圧力鍋で煮込んだとろけるシチュー(S&B)
  • ローリエ数枚
  • バター
  • マギーブイヨン一粒
  • 水など
 作り方は‥‥‥‥。

 材料をまず切っておきます。切ったら肉を焦がさないようにフライパン (バターをひきます) で炒め、鍋へ。にんじんとたまねぎも同じフライパンで炒め、やはり鍋へ。その鍋にマギーブイヨン一粒とローリエ数枚、ならびに水をたっぷり入れ、最初強火で煮て、煮立ったら弱火にして煮続けます。こんど久留米の方へ行って宿泊するんですが、まだ宿を全然手配してなかったのでネットで調べたり、昨日会った友だちから教えてもらったパーソナルファイアーウォール ZONE ALARM やその 日本語化パッチ をダウンロードしたりインストール (「インストール」ではない) したりしてるうちに煮えました。

 水がかなり減ってタマネギがだいぶ良い感じ (さて、どんな感じなんでしょう) になってるのを確認したら (つまりにんじんは適当に煮ておけばいいってことよ)、フライパンにバターをひいてじゃがいも (今回はメークインを使用しました) を炒めます。焦げないように。表面が油を吸って多少頑丈になったかなと思えたら、水とともに鍋へ投入。煮立つまで強火で煮て、煮立ったら弱火にしてコトコト煮ます。

 そして日記を書きます。うむ。今煮てるところです。

 じゃがいもが煮えて煮込みが終了したら、ブイヨン入れてあるし、下味はこれでオッケーだと思う。冷ます時間があれば冷まします。冷める時間が材料に味をしみこませるので。今のうちにローリエ取っといても良さそうですね。食べるときに妙に食べたくなって困るので。でも葉っぱは苦い。
 ‥‥時間がない場合は火を止めてルウ (長い名前だのー) を入れて混ぜ、暖めて、でもって仕上げに牛乳いれればオッケーです。お好みで、ルウじゃなく自分でホワイトソース作って入れてもおいしいです。っていうか、自分でホワイトソース作った方がべらぼうにうまいのは間違いないです。

 ホワイトソース作る時は、びっくりするくらい大量のバターを適当に鍋に入れて炒め、じゅぶじゅぶじゅぶという泡が小さくなって焦げる寸前に小麦粉を適当に入れて、んでじわじわ炒めて、小麦色くらいになったら牛乳を少しずつ加えていくんです。そしたらできます。そして先に煮てあった材料たちと合流させます。‥‥でもわたしホワイトソース作るのあんまりうまくないので、でもって今日はめんどうだったので、だからルウウウで良いんです。はい。

 小麦粉や砂糖入れるまで、弱火やトロ火でやっておけば焦げないし。ラクですね、煮込みって。灰汁はとらなくて良いと思います。煮続けてればどっか行きます。味の一部になっていきます。

 灰汁といえば。
 ゴボウの「灰汁」と言われてるモノは、実は単に「色」に過ぎないようです。色を抜いてるうちに灰汁ではなくゴボウのおいしさがどっか行ってしまうらしいです、ゴボウ本来の何とも言えない味だとか、大量に含まれているポリフェノールだとか。かなり前に『ガッテン』でやってました。
 一度だけ、地元のお弁当屋さんのお弁当に入ってたきんぴらごぼうのゴボウがまっくろくろすけ状態だったことがあって「うへえ」って思ったんだけど、今までに食べたことないくらいうまくってびっくりしたことがあります。だから、色が気にならない場合はゴボウをそんなに水につけない方が良いって。だけど今までに食べたことのあるゴボウってほとんど真っ白だったもんな。だからなかなか、難しそうな気がします。

 はい。今日はそんな感じです。論文書かないと。レジュメ書かないと。

 シチューの作り方を書いた理由? ネタがないのです。

 歌舞伎町の火事はネタと言えばネタなのかもしれないけど、そういえばあんまり避難経路とか確認しないで外食してる自分を振り返り、今後はちゃんとそういうの気にしていこう、っていうのを確認する良い機会になったわけだけど(ホテル泊まる時は常にいちばん最初に確認します)、なんか、44人ものいのちをそういうふうなことに還元してしまうのはオカシイ感じがして、あまり触れないことにしました。

 ではです。


「Just a Little Bit of…」 のトップ日記
inserted by FC2 system